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<title>trivialities &amp; realities</title>
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<description>些細なことの中に真実がある（こともある）</description>
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<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-1fd14a.html">
<title>目覚まし時計のアラームの怪</title>
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<description>【4月12日 記】 ベッドサイドに置いてもっぱら妻が使っている目覚まし時計のアラームがおかしくなった。
セットした時間になると１回だけリッ！と鳴り、その 30分後にちゃんと鳴るという現象が数日続いたの...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【4月12日 記】 ベッドサイドに置いてもっぱら妻が使っている目覚まし時計のアラームがおかしくなった。</p>
<p>セットした時間になると１回だけリッ！と鳴り、その 30分後にちゃんと鳴るという現象が数日続いたので、昼間にいろいろ試してみると、今度は 20分後に鳴ったり、アラームを止めたのに鳴り止まなかったりと、むちゃくちゃになってきた。</p>
<p>ちなみにバッテリ・チェッカーで残量を計ってみると、電池はギリギリまだ替え時ではない。つまり電池のせいではないのだ。</p>
<p>ただ、実は前に使っていた目覚まし時計も電池が残っているのにアラームが鳴らなくなり、それで今使っているやつに買い替えたのだ。</p>
<p><span>２</span>台続けて同じ不具合が起こって、ちょっと考えたことがある。</p>
<p>ひょっとしたら、針を動かして時刻を表示するためには電圧が低くても大丈夫だが、アラームを鳴らすためにはもう少し高い電圧が必要なのではないか、つまり、電池の残量がまだ充分でも、アラームを鳴らすのであれば早めに変えなければならないということではないか、と。</p>]]><![CDATA[<p>それで電池交換をしてみた。そして、再度アラームをセットして確かめてみると、見事に復旧したので逆に驚いた。</p>
<p>後からネットで調べてみると、「いろいろな機能を使うのであればある程度電圧を高く保つ必要がある」とまで書いているサイトは見つからなかった。必ずしも電圧のせいではないのかもしれない。</p>
<p>でも、「音が小さくなった、時間がずれる、アラームが鳴らないなどの症状は電池切れのサインです」などとは書いてある。</p>
<p>やっぱり電池のせいなんじゃないかな。</p>
<p>ならば、ということで、まだ捨てていなかった（だって時刻は正確に刻んでいるから）ほうの古い時計も（これも現時点での残量を調べてみると電池はギリギリ OK という水準だったが）あえて電池を交換してみた。</p>
<p>しかし、こちらは全く効き目なく、セットした時間が来てもうんともすんとも言わないままだ。つまり、これは純粋に故障ということなんだろうか。</p>
<p>結局のところよく分からないのだが、まあ、電池交換して直ることがあるのであれば、そこそこ頻繁に電池交換しようと思う。</p>
<p>以前は持っていなかったバッテリ・チェッカーを去年購入したのが役に立っている。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>住まい・インテリア</dc:subject>
<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-04-12T23:02:11+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-52193f.html">
<title>Play Log File on my Walkman #164</title>
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<description>【4月10日 記】  今日、久々に自分の Walkman に７曲ダウンロードしたので、そのうちの５曲を披露。
新しく曲を入れたときにはとりあえずその曲を通して聴いてみるので、今回はいつものようなランダ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【4月10日 記】  今日、久々に自分の Walkman に７曲ダウンロードしたので、そのうちの５曲を披露。<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B0GF2S1ZVH/" target="_blank" rel="noopener"><img style="height: 160px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://m.media-amazon.com/images/I/91v1sjVZAvL._AC_SL1500_.jpg" /></a></p>
<p>新しく曲を入れたときにはとりあえずその曲を通して聴いてみるので、今回はいつものようなランダム再生ではない。</p>
<p>今回紹介するのは全て、割合最近のドラマやアニメの主題歌となっていた楽曲である。ま、僕にとっては新曲を知る最大のソースである。</p>
<ol>
<li>Mirror feat.斎藤宏介（家入レオ）</li>
<li>The Story of Us（milet）</li>
<li>ソナーレ（TOMOO）</li>
<li>よあけのうた（jo0ji）</li>
<li>Everyday（Bialystocks）</li>
</ol>]]><![CDATA[<p>それぞれNTVドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』、NTVアニメ『葬送のフリーレン』、MXアニメ『違国日記』、MBSアニメ『呪術廻戦』、CXドラマ『ラムネモンキー』の OPテーマか EDテーマである。</p>
<p>割合最近のアーティストが多いので、年寄りの僕にはあまり知識がなく、語れることも少ないのだが、1）4）5）あたりは、よくもまあこんな込み入った曲を作るなあと感心するような作品であるのに対して、2）と 3）はとてもシンプルで、何等凝ったところもないのに妙に耳に残るメロディだったりして、対照的である。</p>
<p>このシリーズ、いつも蘊蓄書きすぎて長くなるので、今回はこのぐらいにしておこうと思うのだが、いずれも素晴らしい曲だと僕は思うので、もしもご興味があれば一度どこかで聴いてみてください。</p>
<p>Bialystocks は『違国日記』の EDテーマ『言伝』も歌っており、こちらはまた 5）とはかなり趣が異なる、むしろ同じ『違国日記』のテーマである 3）に通じる素直で爽やかな曲で、こちらもまた良い作品である。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>
<dc:subject>プレイログ</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-04-10T19:35:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-9ec7eb.html">
<title>歌舞伎鑑賞10回目</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-9ec7eb.html</link>
<description>【4月9日 記】 いつごろからだったかは憶えていないのだが、いつか歌舞伎というものを観てみたいと思っていた。
妻に言ったら、妻も観たことがなくて、じゃあ行こうということになり、会社の元部下の歌舞伎通の...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【4月9日 記】 いつごろからだったかは憶えていないのだが、いつか歌舞伎というものを観てみたいと思っていた。</p>
<p>妻に言ったら、妻も観たことがなくて、じゃあ行こうということになり、会社の元部下の歌舞伎通の女性に教えを乞うて、初めて見に行ったのが会社を辞めた翌年の正月だった。</p>
<p>それから３年と少し経って、今日観た舞台でちょうど 10回目の鑑賞となった。</p>
<p>10回観たくらいでは凡そ何も分かっておらず、見る目も養われておらず、評論めいたことは何も書けないが、しかし、とりあえずどれも面白いし楽しい。</p>
<p>決して安い見世物ではないので年金暮らしには痛い出費だが、しかし、毎回それを上回る面白さと満足感がある。</p>]]><![CDATA[<p>そして、今日の歌舞伎座からの帰り道、僕に歌舞伎指南をしてくれたその女性に晴海通りでばったり出会った。僕らが観たのは昼の部で、なんと彼女はこれから夜の部を観に行くのだそうだ。</p>
<p>10回目の節目に、何かが会わせてくれた気がする。</p>
<p>年を取ったということなのかな。芸能との出会いであれ、人との再会であれ、あらゆる出会いを嬉しく感じる。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>文化・芸術</dc:subject>
<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>
<dc:subject>舞台</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-04-09T21:36:07+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-55a96f.html">
<title>映画『鬼の花嫁』</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-55a96f.html</link>
<description>【4月8日 記】 映画『鬼の花嫁』を観てきた。
鬼の花嫁と言っても、鬼みたいに怖いお嫁さんのことではなく、鬼に嫁いだ人間女性の話である。
神は人間のほかに人間にはない超能力を持つあやかしを作り、現代で...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【4月8日 記】 映画『鬼の花嫁』を観てきた。<a href="https://eiga.com/movie/105186/"><img style="height: 120px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://media.eiga.com/images/movie/105186/photo/42c9686aa993a2c1/640.jpg" /></a></p>
<p>鬼の花嫁と言っても、鬼みたいに怖いお嫁さんのことではなく、鬼に嫁いだ人間女性の話である。</p>
<p>神は人間のほかに人間にはない超能力を持つあやかしを作り、現代では人間とあやかしが共存して、政治・経済・芸能などの世界ではあやかしの活躍がめざましい世の中になっている、という設定である。</p>
<p>あやかしには多くの種族があるが、鬼・妖狐・烏天狗が三大種族で、中でも鬼が強大な能力であやかし全体を統率している。</p>
<p>あやかしの中には本能によって人間の中から自分の結婚相手を見つけ出す者がいる。</p>
<p>主人公の東雲柚子（しののめ・ゆず、吉川愛）の妹・花梨（片岡凜）がまず、小学生時代に「あやかし特区」の入口で妖狐の狐月瑶太（伊藤健太郎）に出会い、婚約者となる。</p>
<p>それをきっかけに東雲家はあやかしの庇護を受けて金満家となり、花梨はわがまま放題な娘に育ち、その一方で両親も花梨も柚子を疎んじ、虐げるようになる。</p>
<p>瑶太はと言えば、花梨を盲目的に愛するあまり、ほとんど花梨の言いなりに妖力を使っている。とにかく瑶太と花梨の夫婦が絵に描いたような徹的的な悪人なのがすごい！（笑）</p>
<p>ところが、ある日柚子は、あやかし界の頂点に立つ鬼の鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜（永瀬廉）に見初められ、鬼龍院家の花嫁として多くの使用人を抱える彼の豪邸に連れて行かれる。</p>
<p>この映画で描かれるのはそういう極端な世界でのラブストーリーなのだが、問題は、本能で相手を見出すと言ってもそれはあやかし側の一方的なものであり、人間の女性のほうは突然の求愛と別世界での暮らしにただただ当惑してしまうというところであり、それがこの物語のフックとなっている。</p>
<p>僕は妖怪ものは結構好きだが、この設定と展開はあまりにおとぎ話と言うか、まるで少女漫画で（まあ、原作が小説を少女漫画にコミカライズしたものだから仕方がないけど）、ちょっと僕の趣味ではない。</p>
<p>それでも見に行ったのは監督が池田千尋だったからだ。</p>]]><![CDATA[<p>全体として美術が際立った映画だった。</p>
<p>これは大本の小説からそうだったのか、あるいはコミックスからなのかは知らないが、あやかしの正装を和装にしたのは大正解だった。その一方で、当然人間の衣装は現代風なので、あやかしたちが麗しく映る上に異世界感が出る。</p>
<p>また、和装と言っても、完全な和装ではなく、あやかしたちの和装／洋装はいずれもアレンジを効かせた和洋折衷で、玲夜の邸宅の建築様式や装飾も同じような感じで、これは知っているはずがないのにどこか懐かしい大正浪漫を感じさせる。</p>
<p>カメラワークも大変きれいだった。</p>
<p>玲夜と柚子が初めて（キスするのかと思ったら、そうではなくて）抱き合うシーンでは俯瞰のカメラがパンダウンしてきて人間の目の高さになってから玲夜が柚子に歩み寄る。舞踏会のシーンではやっぱり２人のダンス（このダンスシーンも非常に美しかった）を真上から撮っていたカメラが今度はそのままの位置で柚子に歩み寄る玲夜を押える。</p>
<p>去って行く玲夜を柚子が追う階段のシーンも非常に映えていた。</p>
<p>そして、この映画のキモは何よりもキンプリの永瀬廉である。こういう物語のメインの登場人物として、彼ほどの嵌り役はないだろう。どうしてもこういうきれいな顔が必要だったはずだ。表情と言い、身のこなしと言い、台詞回しと言い、なんというクールな男か！</p>
<p>それに比べて吉川愛とは、やや地味な感じがしないでもないのだが、ただ、それなりにキャリアのある女優なので、演技面は悪くなかった。</p>
<p>今まで自分をいたぶって来た両親と妹と妹の婚約者の前に鬼龍院家の次期当主と現れて、自分が彼の婚約者であることを告げられたときの、複雑な表情の演技（あまりに速い展開にとまどう一方で、初めて自分を大切にしてくれた人と出会った喜びと、妹に対する勝ち誇った気持ち、でも、ここであんまり嬉しそうな顔をしてはいけないという自制心のミックス）には感心してしまった。</p>
<p>吉川愛のほうがひょっとして歳上なのかと思ったが、２人は同年生まれ（永瀬は早生まれだが）だった。</p>
<p>で、まあ、ラブストーリーなんだから、こんな感じで良いと言えば良いのかもしれないのだが、そうは言っても、霊力を失ってしまった玲夜はこの後どうなるのよ？という問題をほったらかして終わったのには驚いた。</p>
<p>この映画の続編が制作されるのかどうかは分からないが、多分原作はここからもっと長く続いているんだろう。</p>
<p>烏天狗の当主・烏水（うすい）役の嶋田久作は例によって魁夷だったが、和楽器の鼓の外側の赤いひもみたいなやつで顔を荷造りされていた妖狐の当主・狐雪撫子（こせつ・なでしこ）も強烈で、扮しているのが誰なのかエンディングのキャストを見るまで分からなかったのだが、これはなんと尾野真千子だった。</p>
<p>ま、そんな感じで、ある意味他愛もないのだが、結構楽しめる娯楽作品だった。脚本は喜安浩平と共同で『夢中さ、君に。』（MBS）を書いていた濱田真和。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>映画・テレビ評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-04-08T19:46:09+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-dc6d0c.html">
<title>映画『ストリート・キングダム』</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-dc6d0c.html</link>
<description>【4月4日 記】 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』を観てきた。
田口トモロヲと言えば脇役の役者だと思う人もいれば、NHK『プロジェクトX』のナレーターだと思い出す人もいるだろうが、僕...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【4月4日 記】 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』を観てきた。<a href="https://eiga.com/movie/105077/"><img style="height: 120px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://media.eiga.com/images/movie/105077/photo/bbb40969b4cf9633/640.jpg" /></a></p>
<p>田口トモロヲと言えば脇役の役者だと思う人もいれば、NHK『プロジェクトX』のナレーターだと思い出す人もいるだろうが、僕は映画監督としての彼をとても評価していて、デビュー作の『アイデン＆ティティ』こそ観ていないものの、その後の２本は観ていて、いずれもとても良いと思った。</p>
<p>11年ぶりの今回の監督作は、田口の直接の知り合いでもあり、日本のパンク・ロック／インディーズの記録写真を撮ってきた写真家・地引雄一の著書と膨大な写真を基にしたものだ。</p>
<p>地引の写真と同じ構図で構成されたシーンも結構あり、これは却々良い演出だと思った。</p>
<p>時代としては僕が大学生から会社に入った直後ぐらいまでの、まあ、言ってみれば人生で一番音楽を聴いていたころである。映画には当時地引が撮ったモノクロ写真も多数インサートされており、京大西部講堂なんかめちゃくちゃ懐かしく思いながら見た（残念ながら大阪在住だった僕は、当時の新宿ロフトについては全く知らないのだが…）。</p>
<p>僕は、しかし、パンクにはほとんど親しまずに青春時代を送ってきたので、このジャンルには全然詳しくない。</p>
<p>ただ、とは言え、ある時期隆盛を極めたパンクロックのグループ名や個人名は記憶の端に残っており、冒頭のシーンで仲野太賀が演じる未知ヲが出てきたときに、その名前と目許のメイクで、（スターリンというバンド名まではすぐに思い出せなかったが）「あ、これはきっと遠藤ミチロウなんだ」と悟った。</p>
<p>そんな感じで暫く見ていると、サチ（吉岡里帆）と加世子（中島セナ）が新しく組んだバンド・ロボトメイアの歌が始まったときに、「あ、これは ZELDA の『うめたて』だ！」と声を上げそうになった。これだけは、彼女たちのセカンド・アルバム『CARNAVAL』を買ってよく聴いていたので知っている。</p>
<p>ということは、吉岡里帆が演じた、印刷屋の娘で、家の印刷機を使ってパンクのミニコミ誌を作っていて、後にベーシストとしてバンドを始めたサチは小嶋さちほで、中学生のボーカリスト加世子は高橋佐代子だったのか！（ちゃんとフルネームを憶えていた）と驚いた。</p>
<p>そこまで来ると映画に出てきたバンド名の蜥蜴はリザードで軋轢はフリクションだったのか！と芋づる式に合点が行った。パンフを読むと大森南朋が扮した S-TORA は S-KEN なんだそうな。おお、その名前にも記憶があるぞ！</p>]]><![CDATA[<p>で、カメラマンのユーイチ（峯田和伸）は当然地引雄一で、僕はリザードのボーカリストのモモヨという名前は知らなかったのだが、蜥蜴のボーカリスト・モモ（若葉竜也）がそのモモヨで、かつ、ZELDA のファーストアルバムはモモヨのプロデュースだったことも知った。そして、これも後から知ったのだが、ロボトメイアというグループ名は ZELDA の曲名から取っていたのだ。</p>
<p>ストーリーは、カメラマンで食って行けずに腐っていたユーイチがセックス・ピストルズを聴いてパンクに目覚め、ミニコミ誌を出していたサチと、レコード屋の倅でボーカリストのモモと意気投合して、あと軋轢の DEEP（←レック、間宮祥太朗）や解剖室（←スターリン）の未知ヲ、ごくつぶし（←じゃがたら）のヒロミ（←江戸アケミ、中村獅童）らとつるんでインディーズを盛り上げ、挫折し、乗り越えて行く、熱い熱い話である。</p>
<p>この話を観て胸が熱くなるかどうかはその人の青春期や音楽体験にもよるのだろうが、少なくとも僕には熱い熱い物語だった。</p>
<p>「俺たちはメジャーじゃないしメジャーを目指してもいない」と言い切るモモは、「じゃあ、マイナーか？」と問われて否定はするのだが、マイナーでないとしたら何なのかについてはその時は答えられなかった。その答えが映画の中で提示される。── それは「インディーズ」だったのだ。インディーズの心意気が熱い！</p>
<p>ちょうど同じ頃に公開された森田芳光監督の 35mm デビュー作『の・ようなもの』で伊藤克信が栃木訛りで言った名台詞「メジャーなんて、目じゃあないっすよ」を思い出した。そう、それが 1980年ごろの心意気だったのだ。</p>
<p>書き忘れていたが、脚本は宮藤官九郎だ。彼は田口トモロヲよりはかなり下の世代で、当然この時期の音楽シーンについてはあまりよく知らないはずだ。にも関わらず、あの時代の雰囲気をうまく掴んで良い台本が書けたと思う。</p>
<p>他にも浜野謙太や渡辺大知、マギーなども出演しているのだが、出演している多くの役者が、そして、撮影の鍋島淳裕らスタッフも含めて、みんながみんな田口トモロヲを慕って、彼の許に駆けつけたかのような一体感があった。</p>
<p>田口作品の常連である峯田和伸はいつもの感じで、そこに若葉竜也と吉岡里帆ら、うまい役者、個性的な俳優を絡ませて、大して何も起こらないのに妙にワクワクする作品になっていた。とりわけ吉岡里帆がとても良かった。役者たちによる演奏シーンが非常にしっかりしていたのも良かった。</p>
<p>全編を見終わって、この切なさはやっぱり田口トモロヲの世界だなと思った。やっぱり良い監督だと、今回も思った。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>映画・テレビ評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-04-04T16:32:37+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-99abbb.html">
<title>映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/04/post-99abbb.html</link>
<description>【4月1日 記】 映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を観てきた。
最初の実写化を映画で観て、その続編を WOWOW のレギュラー・ドラマ全９話で観て、さらにその続編がこれである。今回は爆音シアタ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【4月1日 記】 映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を観てきた。<a href="https://eiga.com/movie/103034/"><img style="height: 120px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://media.eiga.com/images/movie/103034/photo/19a0fae5edb20ddc/640.jpg" /></a></p>
<p><a href="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2024/01/post-11c1cd.html">最初の実写化を映画で観て</a>、その<a href="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2024/12/post-8870b9.html">続編を WOWOW のレギュラー・ドラマ全９話で観て</a>、さらにその続編がこれである。今回は爆音シアターで観た。</p>
<p>前にも書いたように、 WOWOW版はそれほど面白くなくて、今度の映画化は別にパスしても良いかな、というぐらいに考えていたのだが、最初の映画版ではあまり満足そうでもなかった妻が珍しく観たいと言ったので、今度も一緒に見に行くことにした。</p>
<p>今回の監督は片桐健滋である。 WOWOW版でも何話かを監督していたようだが、僕はそれを知った時、正直言って、今までこの手の本格アクション・ムービーを撮ったことがないのに大丈夫かいなと思った。</p>
<p>そして、片桐以外の監督の回も含めて、全体的になんかとっ散らかった感じがしたのも事実である。</p>
<p>WOWOW版では、（これは原作通りではあったらしいけれど）コミカルなシーンとアイヌ料理のシーンを増やしたことが、僕にはとても中途半端に思えたのである。</p>
<p>ただ、（ WOWOW版の番組評にも「観るほうが慣れてしまったのか作る側がこなれてきたのか」と書いたが）今回はコメディ部分とアクション部分のバランスが随分良くなったと思った。WOWOW版のときのような白々しさがなくなって素直に笑える部分が多かったように思う。</p>
<p>そして、アクション部分についても、アクロバティックな要素を大胆に取り入れた擬斗で観客を飽きさせない作りになっていたと思うし、特撮部分もよくできていた。まあ、娯楽大作としては、だから及第点なんだろうな。</p>]]><![CDATA[<p>ところで、毎度のことではあるが、僕は WOWOW版がどこで終わったかが全く記憶になく、映画が始まった瞬間に、あれ？この人たち争っていたんじゃなかったっけ？いつの間に一緒に行動するようになったんだ？と首を傾げてしまった。まあ、それを前提として見続ける分には支障はなかったが（笑）</p>
<p>杉元（山﨑賢人）アシリパ（山田杏奈）白石（矢本悠馬）に、谷垣（大谷亮平）インカラマッ（髙橋メアリージュン）キロランケ（池内博之）尾形（眞栄田郷敦）家永（桜井ユキ）牛山（勝矢）が加わった一行に、さらに土方（舘ひろし）らが合流して大集団に一旦なったあと、しかし決して一枚岩ではなく、一緒に行動しているが真の目的は判らなかったり、裏で鶴見中尉（玉木宏）と繋がっているのではないかと疑われたり実際繋がっていたりで、裏切りやどんでん返しが結構あって、それはそれなりに楽しめた。</p>
<p>だが、さすがにそれだけ撃たれたり切られたりしたら死ぬだろうという感じはあって、まあ、だから「不死身の杉元」なんだろうけれど、いくらなんでもそれじゃまるで漫画である。</p>
<p>まあ元々漫画だから仕方がないのだが、しかし、例えば『キングダム』なんかは、同じく漫画原作で同じく山﨑賢人主演だが、もちろんどこまでもフィクション的な描写はふんだんにありながら、それでもあまり漫画漫画していない。</p>
<p>そこら辺の差はどこから出てくるのだろう？と少し考えてしまった。</p>
<p>とは言え、まあまあ面白かった。</p>
<p>僕はこの映画は山﨑賢人のと言うよりは山田杏奈の代表作になるだろうなと思っている。そして、玉木宏のぶっ飛び具合いにも勝るとも劣らないぶっ飛び方をしているのが WOWOW版から引き続き二階堂を演じている栁俊太郎で、これまでの役柄と比べてみてもひときわ異彩を放っていて、却々楽しかった。</p>
<p>さて、それはともかく、予想されたこととは言え、ストーリーは今回も完結しなかった。一体どこまで続くのだろうか？ 妻は「多分、ずっと終わらないのよ」と言っていたが、それはどういう感慨を述べたものなのか僕は測りかねている。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>映画・テレビ評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-04-01T21:31:51+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-790ecd.html">
<title>『本を読めなくなった人たち』稲田豊史（書評）</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-790ecd.html</link>
<description>【3月30日 記】 僕は稲田豊史の前著『映画を早送りで観る人たち』を読んで相当なショックを受けた。だから、この本は何が何でも読まなければ、読みたい、と思った。
それは著者が稲田だからではなく、紛れもな...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【3月30日 記】 僕は<a href="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2022/06/post-fbaf13.html">稲田豊史の前著『映画を早送りで観る人たち』を読んで相当なショックを受けた。</a>だから、この本は何が何でも読まなければ、読みたい、と思った。<a href="https://amzn.to/4m794lu" target="_blank" rel="noopener"><img style="height: 200px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://m.media-amazon.com/images/I/81-LHSnVzVL._SL1500_.jpg" /></a></p>
<p>それは著者が稲田だからではなく、紛れもなく前著の延長上にある問題を扱っているからである。</p>
<p>この本は、本を読まなくなった人たちに話を聞き、出版に従事している人たちへの取材も加味して、本を読まない、読めない人たちの考え方や性向、そしてそれを引き起こしている世の中の激変ぶりをまとめたものである。</p>
<p>そして、彼らの傾向は「映画を早送りで観る」という行動と明らかに地続きであるところが、僕らからするととても怖い。</p>
<p>彼らはお金を払って本を買うことをしない。必要な情報はネットから取る。基本的に文章は無料だと思っている。文章は伝達効率が悪いと考えている。</p>
<p>だから、長い文章を読まないし、もはや読めなくなっている。その結果、長文読解能力が劇的に落ちている。</p>
<p>あとがきで稲田は、</p>
<blockquote>
<p>怒り。それが本書執筆の原動力だった。</p>
</blockquote>
<p>と書いている。しかし、その一方で、</p>
<blockquote>
<p>この分断（本を読む人と読まない人の分断、筆者註）は知的優劣が可視化されたものではない。読書以外によって培われる別の知性も確実にあるからだ。</p>
</blockquote>
<p>と書いていて、必ずしも怒りに任せて筆を執ったものではなく、極めてフェアな立場で書かれていることが分かる。</p>
<p>僕としては紙の本を読まない人が増えたって別に構わない。僕も読む本の９割方は電子書籍である。</p>
<p>しかし、長い文章を読めない人が増えていて、長いというだけで読むのを放棄し、代わりに要点を解説した YouTube動画で済ませ、あるいは AI に要約してもらった短文だけを読むのだと知ると、どうしても「この国の将来は大丈夫なのか？」という思いが吹き出してくる。</p>]]><![CDATA[<p>人々は検索をしなくなった。降ってくるものだけを受け入れる。接触時に能動性が求められるメディアほど嫌われる。</p>
<blockquote>
<p>「うちのおじいちゃんはお金を払って新聞を取ってるけど、それはスマホが使えないから。使えたら、払う理由はないですよね」</p>
</blockquote>
<p>というインタビュイーの発言には笑うしかないが、しかし、あながち的外れでもない気がする。そうか、僕はスマホが使えるようになったから新聞を取るのをやめたのか、とさえ思ってしまう。</p>
<p>彼らは実利的かつ必要な情報だけを求める。そして、「秒」で理解できることにしか関心を払わない。知らない単語が出てくると読むのをやめる。ネットで無料かつ簡単に手に入る情報以外は存在しないと同様に扱う。</p>
<p>この本はそんな例をたくさん紹介しているが、しかし、これは「最近の若者はまったく、もう」みたいなことを訴えてそれを嘆く本ではない（そしてこの傾向は決して若者に限ったものでもないのだ）。</p>
<p>時代の変化の分析は冷静であり却々シャープである。そして、図解も使って分かりやすい。</p>
<p>売る側の変化もしっかりと捉えている。宣伝はすでに不特定多数からの耳目を集めることではなく、狙い込んだお客に好意的な行動を起こさせることにシフトしているのである。</p>
<p>そして、こんな分析もある。</p>
<blockquote>
<p>若者にとっての本やテレビは、現代人の多くにとっての古典芸能のような存在なのかもしれない。</p>
</blockquote>
<p>おお、そこまで来てしまったか！</p>
<p>でも、僕にはそれは嘆くべきか嘆くべきでないかというような問題ではないように思える。</p>
<p>僕は別に本や書店の存在を絶対視してそれを死守しなければなどとは思わない。</p>
<p>この本でも引用されているが、宇野常寛は「『本』は『手段』であって『目的』じゃない」と言っている。その点には僕も同意する。しかし、その一方で、その手段の変化が世の中を大きく変えてしまっているのも確かである。</p>
<p>それを考えると、本を読まない彼らは多分、僕らの世代が死んだ後、僕らが暮らしてきた社会とは随分と異なる社会を作り上げて、僕らとは違う感性と価値観をもって他者と接する世の中を運営して行くのだろうと思う。</p>
<p>今の僕らの社会が原始人の社会や、江戸時代の社会とは大きくかけ離れていることを考えると、多分当たり前のことなのだろう。</p>
<p>この本を読んでいて、そんなことを考えてしまった。</p>
<p>そして、うだうだ書いてきたがひとつだけ確実なことがあって、仮に彼らがこの文章を見つけたとしても、決して読まないだろうということである（笑えない）</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>書評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-03-30T17:30:02+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-6a8758.html">
<title>『プレイグラウンド』リチャード・パワーズ（書評）</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-6a8758.html</link>
<description>【3月29日 記】 パワーズの小説は邦訳されているものでは『黄金虫変奏曲』以外は全部読んでいるのでこれが 10冊目だが、この小説もやはりパワーズとしか言いようのないパワーズである。
長くて、入り組んで...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【3月29日 記】 パワーズの小説は邦訳されているものでは『黄金虫変奏曲』以外は全部読んでいるのでこれが 10冊目だが、この小説もやはりパワーズとしか言いようのないパワーズである。<a href="https://amzn.to/3NAZUAV" target="_blank" rel="noopener"><img style="height: 200px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://m.media-amazon.com/images/I/71tmJ91f5XL._SL1500_.jpg" /></a></p>
<p>長くて、入り組んでいて、読むのが結構しんどくて、しかし、バラバラに進んでいたものが最後に繋がって、読み終わったときに圧倒的な感動と言うか、解放感と言うか、知的な歓喜が生まれる。</p>
<p>主な登場人物は４人だ。</p>
<p>金持ちの白人の息子、トッド。高校でトッドと知り合い、チェスや囲碁などを通じて意気投合した貧しい黒人の息子、ラフィ。その２人にイリノイ大学で出会って、やがてラフィと同棲／結婚する太平洋の島国出身のイナ。</p>
<p>トッドは世に出始めたコンピュータのマニアとなり、大学時代に自分でプログラムを組んだプレイグラウンドという名前の一種のソーシャル・メディアが大ヒットして大金持ちになる。</p>
<p>ラフィは文学に没頭するが、その完全主義的な性癖もあって、いつまでも修士論文を書き終えられないでいる。イナは芸術を拠り所として生きている感性豊かな女性である。</p>
<p>そして、もうひとりが海洋生物学者のイーヴリン・ポーリューである。</p>
<p>例によって最初はこれらの人物の物語が別々に展開されるので、何がどう繋がるのか見当もつかない。</p>
<p>冒頭はイナが２人の子どもたちを連れてマカテア島の海岸を散歩しているシーンから始まるのだが、そこにはラフィの姿はない。</p>
<p>イーヴリンは他の３人よりはかなり年上だが、彼女の物語は彼女が 12歳のときに、アクアラングの開発者であった父親に新製品を背負わされてプールの底に沈むところから始まる。そこから彼女の潜水と海洋生物に対する興味がどんどん膨らみ、広がって行く。</p>
<p>彼女の人生もまた少女時代から始まり、海洋研究者としての一本立ち、結婚、著書出版、子育てから夫の死まで、かなり長いスパンにわたって詳細に描かれている。</p>
<p>そして、彼女が出版したヤングアダルト向けの海洋生物紹介本に魅せられる少年が出てくる。彼は小さい頃は湖の底を歩くことができたと言う。── 僕はこの少年がトッドと同一人物だということを認識できないまま暫く読み進んでいた。</p>
<p>そして、描かれている時代が前後するために、早い段階で出てくるレビー小体型認知症の兆候が出始めた老人と、少年時代のトッドについても、僕はすぐに結びつけることができずに読んでいた。</p>]]><![CDATA[<p>三人称で語られるパートとトッドが一人称で語るパートが交錯し、その両者でフォントを変えてあるので、そういう点では分かりやすいのではあるが、やはり如何にもパワーズらしいややこしい構造である。</p>
<p>訳者の木原善彦は「普通に読み進めていて混乱するような書き方ではないのでご安心いただきたい」と書いているが、いやいや、それほど生易しいものではない。漫然と読んでいると大事なところを読み落としてしまうのである。</p>
<p>その結果僕は、木原の言う「アクロバティックなひねり」をよく理解できないまま読み終えてしまった。いや、全く気づかなかったというような感じではないのだが、なんか 100％ 理解できていないぞという自覚があった。</p>
<p>それで、木原の「あとがき」でも触れられていた、トッドが呼びかける「君」の正体を再確認するために、僕は、もう一度（一から読み直すのはあまりにしんどいので）何箇所かをパートごとに読み直してみた。</p>
<p>紙の本と違って電子書籍が楽なのは検索ができるところだ。僕は「君」で検索して（160箇所ぐらいしかなかった）、トッドとラフィがお互いのことを呼んでいる場面は除いた上で、ざっと読み直してみた。</p>
<p>もちろん最初に読んだ時から、この「君」が何かコンピュータ的な存在であることは誰にでも分かるところではあるのだが、この再作業を通じて漸く理解が完全にクリアになった。</p>
<p>でも、木原が「あとがき」で取り上げている「20年前に死んだ女」（最初に読んだときは何も考えずに読み飛ばしていた）や、突然登場する「私」が何者なのかについては、今以て明確ではない。これは読み直すしかないのかな。</p>
<p>この物語の結末が鮮やかなのは、終盤でいきなり矛盾して話が繋がらなくなって、そのことによって読者は、ああ、なるほど、この小説はそういう構造だったのかと電撃的に気づくところである。ああ、この小説のひとつのテーマは人工知能だったんだ！と。</p>
<p>──こういう構成の仕方はまさにパワーズならではである。</p>
<p>４人の人物は最後に太平洋上のマカテア島で繋がる。しかし、それは現実のマカテア島なのか、認知症でまだらになったトッドの頭の中にあるのか、あるいは AI が生成したものなのか…。</p>
<p>しかし、不思議なことに、なんであれ、それは仄かに幸せな結末であった。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>書評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-03-29T10:54:47+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-058c9a.html">
<title>Netflix『超かぐや姫!』</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-058c9a.html</link>
<description>【3月25日 記】 （映画館でではなく）Netflix で『超かぐや姫!』を観た。（映画館で公開されるまで存在さえ知らなかったのだけれど）大評判になっているから、まあ、観ておこうか、と。
僕はゲームと...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【3月25日 記】 （映画館でではなく）Netflix で『超かぐや姫<span>!</span>』を観た。（映画館で公開されるまで存在さえ知らなかったのだけれど）大評判になっているから、まあ、観ておこうか、と。<a href="https://eiga.com/movie/105011/"><img style="height: 120px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://media.eiga.com/images/movie/105011/photo/a50bac68030c0d85/640.jpg" /></a></p>
<p>僕はゲームとか VTuber とか Vocaloid とかには全く疎いので、その辺についての洞察は無理なのだけれど、一応感じたことを書いておく。</p>
<p>最初はストーリーがわりとチャチで、ま、少年少女向けかな、などと思いながら観ていたのだが、そのストーリーも観ていると結構重層的で最後には大いに感心させられてしまった。</p>
<p>昔話のかぐや姫伝説と、現代日本の女子高生と、歴史と SF と電脳世界をごちゃまぜにした世界観は見事なものだし、何よりも圧巻だったのはその画力、デザイン、表現力の多彩さ、独創性、そして、圧倒的な細密性である。</p>]]><![CDATA[<p>まるで『魔法少女まどか&#x2606;マギカ』や『サマーウォーズ』を初めて観たときのような驚きがあった。いや、その両方の驚きを足しても、まだこの作品の度肝を抜く表現を形容することはできないのかもしれない。</p>
<p>東京・立川あたりの古ぼけたアパート、日本のおとぎ話、ゲーム映像、CG、ポップ・ミュージック、メタバース、ヴァーチャル・アイドル、花火、海、宇宙…。</p>
<p>もう何がどう重なって出てくるか分からない。これでもか、これでもかというアイデアとデザイン。── 一体どれだけの制作費と人月（にんげつ）をかけたんだろうとただただ驚き、ただただ圧倒されて観ていた。</p>
<p>設定やストーリー構成においては必ずしも描ききれていない部分もあった気はする。だが、とは言え、これはとんでもない労作であった。ヤチヨが言うように考えすぎないほうが良いのかもしれない。あんまり考えずにこの意匠の洪水に身を任せるのも楽しい。</p>
<p>こういう設定に全く興味のない人でも観る価値はあると思う。それは表現というものの今日的なひとつの完成形であると思う。</p>
<p>監督は山下清悟、脚本は夏生さえりと山下清悟。</p>
<p>エンドロールの長さからも分かるように、関わったスタッフやプロダクションは数知れない。ちなみに、その後にごく短いエピローグがあるので、ED テーマを聞きながら最後まで見たほうが良い。<br /><br /></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>パソコン・インターネット</dc:subject>
<dc:subject>映画・テレビ評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-03-25T21:08:43+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-7ec583.html">
<title>語感、あるいは意味</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-7ec583.html</link>
<description>【3月23日 記】  夫婦間で話が通じないことがある。いや、別に夫婦間である必要もないのだが、ここではひとつの例として。
それは地域的な問題、つまり東京弁と大阪弁みたいな問題とは限らない。育ってきた環...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【3月23日 記】  夫婦間で話が通じないことがある。いや、別に夫婦間である必要もないのだが、ここではひとつの例として。</p>
<p>それは地域的な問題、つまり東京弁と大阪弁みたいな問題とは限らない。育ってきた環境の違いなどによる語感の違いである。</p>
<p>例えば、妻に「今日は病院に行く日でしょ？」と言われて「いや、病院に行くのは今日じゃないよ」と答えたのだが、これは「病院」という単語の語感の違いである。</p>
<p>僕は確かに今日、普段から通っている開業医のところに薬を処方してもらうために行く。でも、手術の経過を診てもらうために病院に行くのは４月になってからである。</p>
<p>何が言いたいかと言うと、僕にとって「病院」という単語は、少なくとも複数の医者が勤務していて、入院のための設備がある、比較的大型の医療施設である。一般的な個人開業医のことは「病院」とは言わない。</p>
<p>僕と妻の会話がすれ違ってしまったのは、ひょっとして妻は「病院」という言葉で開業医の診療所も指すのだろうか？と思って確かめてみたら、「そうではない」と言う。</p>
<p>そもそも僕が長年通っている開業医は勤めていた会社の近所にあるので、彼女はそれが大規模な病院なのか小さな開業医なのかは知らないから「病院」と言ったまでだと言う。</p>
<p>しかし、その後に続けて、「でも、一般名称としては『病院』という単語を使う。『早く病院に行ったほうが良いよ』みたいに」と言うのである。</p>]]><![CDATA[<p>僕はそれは言わない。病院はあくまで大型施設である。そういう場合は、一般名称としては、「医者」あるいは「お医者さん」と言う。「早くお医者さんに行ったほうが良いよ」とか「医者に行って診てもらいなよ」などと。「病院で診てもらう」とは言わない。それは最初から大学病院などに行くことを意味してしまうと感じている。</p>
<p>妻はそれはおかしいと言う。「お医者さん／医者」は人物を指す言葉であり、施設を指す言葉ではないと言う。</p>
<p>確かに元はそうだが、でも「八百屋さんに行って玉ねぎ買ってきて」とか「散髪屋さんで切ってもらう」とか「量販店ではなく近所の電気屋さんで買った」などと、「職業+さん」で施設を表すことはよくある。</p>
<p>しかし、何よりも驚いたのは、そういう話をしていると妻が少しムキになってきたことだ。</p>
<p>僕は慌てて、これは妻の言い方が間違っていると非難しているのではないと釈明したのだが、「非難しているようにしか聞こえない」と言われてなおさら驚いた。</p>
<p>僕はただ「人によって言葉の捉え方が違っていて面白いなあ」と思って話していただけなのだ。すると妻は「そういう風に言ってくれれば分かる」と言った。</p>
<p>逆に言うと、そういう風に最初から注釈をつけて語らないと分かってもらえないのかと仰天した。</p>
<p>僕は言葉に対する興味が強くて、言葉に関することをネット上にいっぱい書き散らしている。しかし、その文章は読んだ人に「面白いな」とは受け取られずに、「非難された」と怒らせてしまっていたのかもしれない。</p>
<p>今後は気をつけなければならない、などと言いたいのではない（もちろん、それはそうなのだが…）。</p>
<p>単に驚いた。びっくりした。大きなショックを受けた。</p>
<p>僕には既に人の間違いを正してやろうというような思いはない。言葉は変わって行くものだ。それを観察して楽しんでいる。それに気づくのが愉悦の瞬間である。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>
<dc:subject>ことば</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-03-23T11:28:46+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-dbf2ae.html">
<title>映画『君が最後に遺した歌』</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-dbf2ae.html</link>
<description>【3月8日 記】  映画『君が最後に遺した歌』を観てきた。
歌が好きなディスクレシアの女子高生が、自分では文字が書けないので、たまたま詩を書いているのを見つけた同級生に詞を書いてもらい、それに自分で曲...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【3月8日 記】  映画『君が最後に遺した歌』を観てきた。<a href="https://eiga.com/movie/104601/"><img style="height: 120px; margin: 10px 0px 5px 10px; float: right;" src="https://media.eiga.com/images/movie/104601/photo/ccb4a677513c7063/640.jpg" /></a></p>
<p>歌が好きなディスクレシアの女子高生が、自分では文字が書けないので、たまたま詩を書いているのを見つけた同級生に詞を書いてもらい、それに自分で曲をつけて歌ってスターになる話。</p>
<p>なんだかわざとらしい展開だと思うかもしれない。僕もそう思う。そもそも字が読めなければ高校の授業について行けないだろう。どうやって進級してきたの？ いや、その前に高校受験に合格しないか…。</p>
<p>でも、僕は監督の三木孝浩のファンなのである。彼が撮る青春恋愛ドラマは、どんな話であってもいつもきめ細かく丁寧に撮って、丁寧に編集してある。</p>
<p>この映画で言えば、たとえば春人（道枝駿佑）が言い淀むシーンで、一瞬コーヒーカップを持つ彼の手のアップをインサートしてあったりするところだ。</p>
<p>せっかく観覧車の近くまで来たのに、最初は春人が断って乗らないところが良かった。そして、ヒロインの綾音（生見愛瑠）が、典型的な可愛くて純真な少女ではなく、最初はちょっとふてくされた感じさえするところもユニークだった。</p>]]><![CDATA[<p>綾音が最初は無伴奏で歌い、続いて自分のギターで弾き語りをし、そして、ついにバンドを従えて歌うのだが、そのたびに歌の魅力が洗われるように現れる。シンプルなエイトビートに乗って心地良い。</p>
<p>劇中で歌われる４曲はいずれも亀田誠治の作曲によるものだ。</p>
<p>そして、２人が結ばれるところで幕を閉じるのではなく、その何年も後まで描いているところも、この手の映画としては珍しいことだ。</p>
<p>だが、作者は綾音にディスレクシアというハンディキャップを与えただけでは満足せず、更なる試練を彼女に与える。── とても安易な設定。メインの観客たる乙女の紅涙を絞るためなら、病気にして殺してしまっても良いというものではないだろうという気もする。</p>
<p>まあ、でも、隣の席の女子高生（多分）はポッポコーン食いながら涙拭きまくってたから、ま、いっか。</p>
<p>一条岬：原作、三木孝浩：監督、亀田誠治：音楽、道枝駿佑：主演というのは『今夜、世界からこの恋が消えても』のチームらしい。僕はあの映画のほうが出来が良かったと思う。前回の脚本は月川翔と松本花奈、今回は吉田智子という差なんだろうか。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>映画・テレビ評（26）</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-03-22T17:46:35+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-2d091b.html">
<title>お風呂の効用</title>
<link>https://trivial.way-nifty.com/trivialities/2026/03/post-2d091b.html</link>
<description>【3月21日 記】3/18（水）に 2/2（月）以来１か月半ぶりに湯船に浸かった。
note の記事を読んでいない人には何のことだか分からないだろうから、少し解説すると、ヘルニアの手術を３回受けたので...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>【3月21日 記】3/18（水）に 2/2（月）以来１か月半ぶりに湯船に浸かった。</p>
<p><a title="お腹を３回切りました ～ヘルニア国物語" href="https://note.com/yama_eigh3/n/nab59efd52e09" target="_blank" rel="noopener">note の記事</a>を読んでいない人には何のことだか分からないだろうから、少し解説すると、ヘルニアの手術を３回受けたのである。</p>
<p>2/2（月）は最初の手術の前日で、これが２月最後の入浴（シャワーを除く）となった。</p>
<p>２週間後の抜糸までは湯船に浸かれないのである。</p>
<p>しかし、抜糸の日の 2/17（火）には２回目の手術を受ける。いや、正確に言うと、２回目の手術を受けるついでに１回目の抜糸をしてもらうわけで、つまり、その日から２回目の抜糸まで、さらに２週間は湯船に浸かれない。</p>
<p>そして、２週間後の抜糸のタイミングで同じく３回目の手術なので、また同じことが起こる。</p>
<p>つまり、３回目の手術の２週間後の抜糸まで、一切お湯に浸かれないのである。</p>
<p>冬のクソ寒い時期だけに、このスケジュールを聞いた時に一番引っかかったのはこんなに長期間湯船に浸かれないということだった。</p>]]><![CDATA[<p>世の中には冬でもシャワーだけという人もいるだろう。そういう人からは「それがどうした？」と言われそうだが、いや、他の人はどうだか知らんが、僕の場合はそれが一番こたえた。</p>
<p>お風呂で体温めないと眠れねえべ？ シャワーだけでは一向に温まらねえべ？</p>
<p>それでも仕方がないので辛抱していた、と言うか、辛抱するしかなかったのだが、3/18（水）の最後の抜糸の日の夜に待ちに待った湯船に浸かってみて、やっぱりその違いを痛感した。</p>
<p>僕はいつも風呂上がりに、服を着る前に体重を計っているのだが、その時の寒さが違うのだ。</p>
<p>この１か月半、何某かの暖房設備を使っていても、体重測定は震えながらだった。</p>
<p>それが湯船に浸かってしっかり温もったあとだと、冷えた部屋で素っ裸でいても全く寒くないのである。</p>
<p>冬のお風呂の一番の効用はここにある。そのことを身を以て体験した。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>心と体</dc:subject>
<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>yama_eigh</dc:creator>
<dc:date>2026-03-21T21:10:39+09:00</dc:date>
</item>


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