5月のお楽しみ
【5月31日 記】 今日で5月も終わりだが、今月はいろんな所に行った。こんなにあちこちに足を伸ばすことはもうあんまりないだろうから、ちょっと備忘録風に。
【12月8日 記】 年明け早々に映画『五十年目の俺たちの旅』が公開される。
僕は 1975年から 76年にかけて NTV で放送されていたドラマ『俺たちの旅』は観ていなかったが、僕らの年代には熱心な視聴者が少なくなかった。小椋佳が作詞作曲し中村雅俊が歌った主題歌も随分ヒットした。
この映画を楽しみにしている人も多いのではないだろうか。
青春ドラマと言えば日本テレビという印象がある。その嚆矢となったのは『青春とはなんだ』(1965年)だろう。
いや、ひょっとしたらそれより前にも同じようなドラマがあったかもしれないが、これが最初のヒット作であることは間違いないだろう。なんと4クールも続いた。
タイトルに青春と入っていたこともあって、このタイプの番組は青春ドラマと呼ばれることが多かった。
一方で学園ドラマという言う方もあるが、それだと思い出すのは(年代によって違うだろうが)『金八先生』シリーズとか『GTO』とか、『ごくせん』、『スクールウォーズ』、『教師びんびん物語』、『はいすくーる落書』、『ドラゴン桜』、『御上先生』など、別のシリーズになるのではないだろうか。
『青春とはなんだ』のヒットに気を良くして日テレはこの路線を続けて行く。次作は『これが青春だ』、その次が『でっかい青春』。『青春とはなんだ』の夏木陽介に代わって、この2作では竜雷太が主演の先生役を務めている。
僕はまだ青春と呼べる年代には少し遠かったが、それでも結構観ていた記憶がある。「青春って、スポーツしないといけないのかな」と思った記憶もある(そう言えば、この少し後には「スポ根」= スポーツ根性ドラマなんてジャンルも隆盛を極めましたもんね)。
『青春とはなんだ』というクエスチョンに対して『これが青春だ』というアンサーを提示してしまって、「その次のタイトルは一体どうするんだろう?」と真面目に心配した記憶もある。
【7月31日 記】 僕が最初に自分のホームページを持ったのは 2001年2月である。当初のタイトルは wise word web だった。後に Wordrobe of Words に改題した。
タイトルから分かるように、それは言葉についてのホームページだった。
インターネットに書くことなんて何もない──とずっと思っていたのだが、ある日「言葉についてなら興味もあるし、それなりの知識もあるので、何か書けるかも」と思ったのが発端だった。
そのホームページの1コーナーであった trivialities から独立したのがこのブログで、それはブログというものが大流行し始めた 2005年5月だった。
そこは映画評と書評中心のもとのなったが、一方で Wordrobe of Words のほうは手書きHTML による運用の限界から 2018年1月で閉鎖を余儀なくされ、以後はこのブログにも時々言葉に関する文章も書いている。
そして、閉鎖によって失われた Wordrobe of Words のコンテンツのいくつかを保存する意味もあって始めたのが note である。それは 2019年の12月ごろだったかなと思う。
【6月11日 記】 昨日東京国立博物館の表慶館で『浮世絵現代』展を観てきた。ちなみに写真撮影 OK の展覧会だった。
里中満智子、池田理代子、安藤モヨコ、水木しげる、石ノ森章太郎、ちばてつや、楳図かずお、山藤章二、さいとうたかお、池上遼一ら新旧の漫画家だけでなく、黒川紀章、横尾忠則、草間彌生らアート界の大御所たち、さらに和田誠、ビートたけし、安彦良和ら僕らがよく知っている人もいれば、名前は全然知らなかったけれど世界的に認められているらしい世界中のアーティストたちが、あくまで自分たちの感覚と解釈で新たに描き上げた現代の浮世絵の数々が展示されていて、全く飽きなかった。
そして、作品そのもの以外で非常にインパクトが強かったのが、ところどころに添えてあった浮世絵の作り方についての詳しい解説である。
浮世絵というものがどういう手順で作られるのか全く知らなかったわけではないのだが、具体的な説明文や行程を収録したビデオに触れると、ひとつには「よくまあこんな面倒くさいことをやるなあ」と、そしてもうひとつには「よくまあこんなに精緻にできるものだ」という驚きにあらためて襲われる。
とかく絵師ばかりが脚光を浴びるが、浮世絵はあくまで絵師、彫師、塗師、版元の4者の共同作業であるということがよく分かる。
そう言えば、NHK の大河ドラマ『べらぼう』でも前々回の放送で、元の絵は同じなのに、版元の適切な指示によって塗師が絶妙に彩色したものとそうでないものの仕上がり具合の違いを見て、歌麿(染谷将太)が驚くシーンがあったばかりだ。
【5月8日 記】 歌舞伎座に歌舞伎を観に行ってきた。
思えば一昨年の正月に「人生初歌舞伎」というタイトルで記事を書いて、その文章を、妻と2人で「また行きたいね」と話したという記述で結んだ。
あれから数えて今日で7回目の鑑賞。夫婦ともに歌舞伎が好きになって結構続いている。中味についていろいろ批評するほどの鑑賞力はついていないけれど。
【1月12日 記】 僕は米文学が好きなのである。と言うか、好きな作家がアメリカ合衆国に多いのである。
J.D.サリンジャー、クレイグ・ライス、W.P.キンセラ、ハーラン・コーベン、ジョン・アーヴィング、ポール・オースター、ドン・デリーロ、リチャード・パワーズ、スティーヴ・エリクソン…。
まだ存命中の作家も多いのだが、ところがそういう人たちの新刊があまり出ないのである。売れないんだろうな、と思う。
大きな書店に行っても、文学の棚はどんどん面積が狭くなっている。その中でも米文学の棚は、とうとう一段の半分ぐらいしかなくなっていたりする。
【7月23日 記】 有料コンテンツが次第に増えている気がする。
例えば note なんかでも、最初は無料記事を書いていた人が、読者が増えてくると有料に変えたりすることもある。そして、その多くはバラ売りではなくサブスクリプションである。
「1本100円くらいだったら出してくれるだろう。月額500円くらいならそんなに負担にはならないだろう。だったら有料にしても良いかな」みたいに謙虚に考えて始める人もいるだろう(もちろん、不遜にも「俺様ぐらいになると、ほんとはもっと払ってもらって当然だ」と思ってやっている人もいるのだろうが)。
確かに、1本1本は大した額ではない。しかし、前にどこかに書いたかもしれないが、収入の乏しい年寄りになってしまうと、「毎月定額いくら」というのは却々きついのである。もし来年死んでしまうのであれば余裕で払えるのだが、100歳まで生きるかもしれないと考えると途端に心細くなる。
一月500円でも仮に合計5つのサブスクリプションに支払うと一月2,500円、年間3万円である。もしも一月1,000円なら6万円だ。これを 30年続けると 180万円になる。
大した額じゃないじゃないかと思われるかも知れないが、読みたいなと思うコンテンツは軽く 10 を超えている。だから、やっぱり厳選しないと危ないのである。収入が乏しいだけに払い続けることには不安感が伴うのである。
【3月22日 貼】 久しぶりに note の記事を貼り付けておきます。
note には週1以上のペースで書いているので、その記事へのリンクをいちいちここに載せているわけではありません。
かと言って、note に書いた記事を厳選しているわけでもなくて、たまに思い出したらここにもリンクを張る程度です。
もしも気が向いてお読みいただいた節には、いや、お読みいただいてお気に召した場合は、非会員でも♡は押せますので、よろしくお願いいたします。
今回は映画のエンディングについての note です:
【1月31日 記】 最近僕は三宅香帆のことばかり書いているが、また彼女の記事を読んで感心してしまった。
先日読んだのは note で『ゴールデンカムイ』(原作漫画と実写映画)を夏目漱石の『こころ』と対比して、いずれも「生き残った者の罪悪感を描いた物語」であると総括した記事(有料)である。
この読解力、分析力はすごいと思う。
その読み込む力をすごいと思うのも確かだが、しかし、僕にはできないなと思う一番の理由は、度々書いているように、僕は読んだもの、観たものをいつまでもはっきりと憶えていないということだ。
『ゴールデンカムイ』はさすがに映画を見た直後だからまだいろんなことを思い出せるが、例えば『こころ』となると(僕は少なくとも2回読んでいるはずだが)非常に心許ない。
【12月18日 記】 最近、三宅香帆の書いたものをよく読んでいて、それで僕のブログや note にもよく彼女の名前が出てくるのだが、さっき読んだ彼女の note (有料)は「批評の時代から、考察の時代へ」という内容だった。
どういう違いかと言うと、
考察 → 作者が提示する謎を解くこと
批評 → 作者も把握していない謎を解くこと
で、最近は考察的な文章のほうが人気があると言うのだ。
彼女は書いている:
なぜなら正解かどうかわからない解釈なんて、知っても面白くないからだ。製作者(※ママ)が忍ばせた、ひそかな真実を知ることが、考察の楽しみ方なのだろう。
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