Tuesday, November 04, 2025

Kindle の“ハイライト”

【11月3日 記】  僕は普段 Kindle で本を読んでいる。

Kindle ユーザならご存じだと思うが、あれは読みながら指でなぞって文中任意の箇所にマーカーを引くことができる。これをハイライトと言う。

そして、読み進んで行って、他の何人ものユーザがハイライトした箇所に来ると、そこに破線の傍線が引かれていて、小さな文字で例えば「29人がハイライトしました」みたいなことが添えてある。

僕はこれを目にするといつも、「はぁ、君らはそんなところに、なんか心を動かすものを感じたの?」と思ってしまう。僕がハイライトする箇所とはほとんど重ならないのである。

あくまで評論などではなく、小説を読んでいるときの話だが。

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Friday, September 12, 2025

レコード・レクターズ 2025年10月号

【9月12日 記】  レコード・コレクターズ 2025年9月号に引き続いて 10月号を入手した。特集記事が 9月号の「昭和歌謡名曲ランキング 60年代編」に引き続いて、予想通り「昭和歌謡名曲ランキング 70年代編」だったからだ。

前回に引き続いて今回も記事を書いてみた。

前回は 38人の執筆者の投票によって 150曲が選ばれていたが、今回は少し増えて 40人の執筆者の投票を集計して第200位まで紹介されている。

前回の 60年代のチャートでは選ばれたことを意外に思う曲も「それ、何でしたっけ?」みたいな曲もゼロだったが、今回は投票者が多いこともあるし、多分発売された楽曲の数も多いだろうから当然と言えば当然なのだが、チラホラと意外な曲も入っている。

そして、今号でも、各執筆者がそれぞれどの 30 曲を選んで投票したかがつぶさに紹介されている。

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Monday, August 25, 2025

レコード・コレクターズ 2025年9月号

【8月25日 記】 『レコード・コレクターズ』2025年9月号を買った。特集が「昭和歌謡名曲ランキング 60年代編」だったからだ。

本当は一番ほしいのは「70年代編」なのだが、それはまだ存在しない。しかし、「60年代編」を出したからにはそのうちにきっと「70年代編」も出すつもりなのだろうと踏んで、まあ、メインの前の前菜みたいなつもりでとりあえず購入した。

これがどうやって選ばれたかと言うと、この雑誌の執筆者38人の投票によるものである。

1960~69年に発売されたシングル盤を対象として、各審査員が第1位から 30位までを選び、それを集計して上から順に 150曲が紹介されている。

僕としてはあまり上のほうには興味はない。というのも、そういう形で選ぶと平均化/平準化されて、あまりとんがった作品は上位に現れて来ないからである。

これがもし、例えば高護(こう・まもる)氏がひとりで選んだというのであれば、目を皿のようにして読んだと思うが、高氏は選出委員ではないし、案の定、予想できるようなランキングになっていたので、ザーッと目を通しただけである。

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Monday, January 13, 2025

翻訳されない米文学

【1月12日 記】 僕は米文学が好きなのである。と言うか、好きな作家がアメリカ合衆国に多いのである。

J.D.サリンジャー、クレイグ・ライス、W.P.キンセラ、ハーラン・コーベン、ジョン・アーヴィング、ポール・オースター、ドン・デリーロ、リチャード・パワーズ、スティーヴ・エリクソン…。

まだ存命中の作家も多いのだが、ところがそういう人たちの新刊があまり出ないのである。売れないんだろうな、と思う。

大きな書店に行っても、文学の棚はどんどん面積が狭くなっている。その中でも米文学の棚は、とうとう一段の半分ぐらいしかなくなっていたりする。

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Sunday, September 08, 2024

力の指輪と残り時間

【9月8日 記】  配信が再開したので『力の指輪』の season 2 を見始めたのだが、聞けば Amazon のこのシリーズは season 5 まであるとのことだ。そうなると、「生きている間に最後まで見られるかな?」という問題が出てくる。

若い人には実感がないだろうが、年を取るに従ってそんなことが頭にちらつくようになる。

2020年の(実際には 2021年になったが)東京オリンピックの開催が決まったとき、「その頃にはまだ元気で生きているだろうから、1種目でも良いから競技場で見たいな」と思った(が、実際は見られなかった)。

2025年の大阪万博を見たいとは別に思わないが、あれが決まったときも「多分まだ生きているな」と思った。

しかし、このドラマの season 5 までの全episodes が完結するまでとなると、何年かかるのか?

そもそも season 1 と 2 のインターバルが 2年近くあったではないか。season 5 までなら 10年かかってもちっともおかしくないし、途中で何か障害があったりするともっと時間を要する可能性もある。

そして、原作の長さを考えると、時代を行ったり来たりして、もっと多くの seasons が企画されるかもしれない。

そもそもこの『力の指輪』の後日譚である映画版の『ロード・オブ・ザ・リング』が最初に映画館で上映されたのが 2001年、3部作全てが上映されるまでに要した期間が約2年、その後、その前日譚である『ホビット』3部作がその約10年後にやはり約2年かけて上映されている。

なんという大作か! そしてなんという長い物語か!

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Friday, September 06, 2024

本を売る #11

【9月6日 記】 7年2か月1週間ぶりに蔵書を売った。前回はイーブックオフだったが、今回はネットオフに戻った。

今は可能な限り Kindle で読むようにしているので、紙の本は増えていない。従って今回売ったのもわずかに 23冊である。

合計で 1,000円ぐらいにはなるかなと思ったのだが甘かった。たった 895円、それもキャンペーンによる増額 275円を含めての金額である。

23冊のうち値段がついたのが 15冊で合計 612円、平均 40.8円。残り 8冊は例によって資源ごみ扱いで 1冊 1円。23冊トータルとしての平均は 38.9円となり、それでも 2015年以降では3番目の高値である。

生涯トータルでは 775冊で 29,335円、平均 37.9円+Amazonポイント 500円分。値段のついた冊数だけで割ると平均 54.8円、Amazonポイント込みで計算すると 55.8円。

まあ、こんなものなのかな。

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Tuesday, July 23, 2024

サブスクリプションに思う

【7月23日 記】  有料コンテンツが次第に増えている気がする。

例えば note なんかでも、最初は無料記事を書いていた人が、読者が増えてくると有料に変えたりすることもある。そして、その多くはバラ売りではなくサブスクリプションである。

「1本100円くらいだったら出してくれるだろう。月額500円くらいならそんなに負担にはならないだろう。だったら有料にしても良いかな」みたいに謙虚に考えて始める人もいるだろう(もちろん、不遜にも「俺様ぐらいになると、ほんとはもっと払ってもらって当然だ」と思ってやっている人もいるのだろうが)。

確かに、1本1本は大した額ではない。しかし、前にどこかに書いたかもしれないが、収入の乏しい年寄りになってしまうと、「毎月定額いくら」というのは却々きついのである。もし来年死んでしまうのであれば余裕で払えるのだが、100歳まで生きるかもしれないと考えると途端に心細くなる。

一月500円でも仮に合計5つのサブスクリプションに支払うと一月2,500円、年間3万円である。もしも一月1,000円なら6万円だ。これを 30年続けると 180万円になる。

大した額じゃないじゃないかと思われるかも知れないが、読みたいなと思うコンテンツは軽く 10 を超えている。だから、やっぱり厳選しないと危ないのである。収入が乏しいだけに払い続けることには不安感が伴うのである。

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Wednesday, June 26, 2024

『ザ・ビートルズ 全曲バイブル 公式録音全213曲完全ガイド』大人のロック!編(読んでいないので書評ではない)

【6月26日 記】 自分の経験ではまず滅多にないことなのだが、この本を買ったのは失敗だった。まるで読む気にならない。

7,150円もした。もったいないことをしてしまった。

買った本を読まずに放っておくということも、僕の場合はまずないことなのだが、この本はそうならざるを得ない。と言うか、読まずに捨てるか売るかする。

この本、ほとんどが録音の解説なのである。どんな機材をどんな風に繋いでどんな録音をしたか。あとはミックスのバージョンによる違いなど。

「楽曲解説」に書かれているのは、誰がいつどこで作曲したかとか、いつ発売されたかとか、ちょっとした裏話とかで、「サウンド解説」に書かれているのは楽器や録音機材の構成の話がほとんどである。

何より、楽譜もコード譜も全く出てこない。波形のグラフなどはふんだんに出てくるのに。

こんなのが好きな人もひょっとしたらいるのかもしれないけれど、僕はげっそり。こういうのが「大人のロック!」なのか?

この本は大失敗。

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Monday, April 29, 2024

久しぶりのアフィリエイト収入

【4月29日 記】 アフィリエイトという手法がもう流行らなくなっているということと、僕のサイトに魅力がないということの恐らく両方なのだろうが、最近 Amazon アフィリエイトでのコミッション収入がほとんどゼロである。いや、収入どころか、ほとんどクリックされていない。

Amazon から最後の支払いを受けたのは2年前の今日、597円であった。

それが、今日届いたレポートによると、今年2月に久々のコミッション収入が立ったとのこと。

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Saturday, October 14, 2023

『ヒトラーはなぜ戦争を始めることができたのか』刊行記念トークショー

【10月14日 記】  清澄白河の Books & Café ドレッドノートで『ヒトラーはなぜ戦争を始めることができたのか』刊行記念トークショーを聴いてきた。

ベンジャミン・カーター・ヘットによるこの本の翻訳者が、僕の勤めていた放送局の同期入社で、今は翻訳家になっている寺西のぶ子さんだという繋がりである。彼女の翻訳を読むのは大ヒットした『英国一家、日本を食べる』以来2冊目である。

登壇したのは彼女の他に、この本の監修を務めた神戸大学大学院の衣笠太朗氏と出版社である亜紀書房の担当者・西山大悟氏である。

のぶ子さんに「どうしてこの店を選んだの?」と訊いたら、この店のほうからオファーがあったとのことで、どうやらこの店ではこういうイベントをよくやっているようだ。

その際の司会はいつも店主(名前は憶えていない)が務めるようなのだが、このおっさんが、どうも最初は戦車マニアみたいなところから始まって、次第に戦争に、そして歴史全体にと興味を広げていった人のようだ(「ドレッドノート」という本屋らしくない店名と置いてある蔵書のラインナップがそれを物語っている)。

これが却々押しの強い、思い込みも激しそうな、めちゃくちゃねちっこいおっさんで、最初はそれが少し気に障ってどうなることかと気を揉んだが、進むに連れて皆少しなごんできた。

この著者によるこのシリーズは『ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか』(これも寺西のぶ子・訳)に続く2冊目で、3冊目は鋭意執筆中とのこと。

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