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Sunday, August 30, 2026

Facebook Messenger仕舞い

【8月30日 記】  僕の周りでは、一時はそこそこの数がいた Facebook Messenger のユーザが、かなり減って LINE一択になりつつある。僕も実際、ここのところ Facebook Messenger は返信以外では使ったことがない。

Facebook Messenger のヘビーユーザであるなら、Facebook Messenger には Facebook と繋がっているという利点があるが、一方で LINE には多彩な機能があって使い勝手が良い。

ただ、単にメッセージを送り合っているだけなら両者に大した差はないのも確かだ。

しかし、Facebook Messenger は使っている人がどんどん減っているので、僕も使う回数がどんどん減ってきており、正直もうそろそろ iPhone からアンインストールしても良いかな、という気分になっている。

だが、残念なことに、必ず Facebook Messenger で連絡してくる人がまだ数人残っているのである。それは彼らの主義なのか、たまたまなのかは知らないが、常に Facebook Messenger なのだ。

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Friday, August 28, 2026

映画『私はあなたを知らない、』

【8月28日 記】 映画『私はあなたを知らない、』を観てきた。中野量太監督。Img_3386

冒頭は坂口健太郎のクロースアップ。しかし、顔が横になっている。ベッドで横たわっているのである。

続いてデジタル目覚まし時計の数字が 0659 から 0700 に変わるところをこれまたアップで捉える。

即座に坂口がアラームを止める。

目覚ましが鳴る前にすでに起きていたという設定である。しかし、目が覚めたからと言って起きたりはしない。ひたすらアラームが鳴るのを待ち、鳴った途端に止める。── そういう男なのだ。僕も同じタイプなのでよく分かる。

その起きるシーンが何回かと、質素な食事のシーンが何回か映る ── コーンフレーク、カップラーメン、ジャムを塗った食パン。

そしてまた、デジタル時計のアップ。しかし、今度は7時になってアラームが鳴ってもすぐに止めないし、起きない。「あれ? なんで?」と思ったのだが、この場面は人物が違うのである。

寝ているのは早瀬憩。パジャマがめくれておへそが見えている。暫くして早瀬は慌てて飛び起き、牛乳をがぶ飲みして、高校の卒業式に向かう。

次のシーンはゴム手袋の製造工程。どうやら坂口はその工場で働いているらしい。

卒業式のあと、早瀬は飲食店で皿洗いのアルバイト。嵌めている白いゴム手袋が、坂口たちが作っていたのと同じである。

「なるほど、そうやって繋げて来たか。相変わらず巧みな構成だ」と感心した。

しかし、その後のシーンで坂口と巡り合うのは早瀬ではなく、工場の同僚で、人懐っこくておせっかいな感じの堀田真由だ。もう初日から坂口に好意を抱いているのが分かる(そういう撮り方、演じ方をしている)。

「あれ?まだ坂口と早瀬は会わないのか」と思ったのだが、この設定の2人が会うはずがない。何故なら2つのシーンは時代が違うのである。坂口のシーンは十数年前で、実は堀田真由は早瀬憩の母親だったのだ。

ああ、中野監督にまたやられた! 非常に凝った構成だ。

何故早瀬憩がお腹を出して寝ているシーンを撮る必要があったのかも、後のシーンで繋がってくる。

こういう編み込み方は中野監督の真骨頂である。

これ以上はネタバレになるので書かないが、芝居に使われたいろんな小道具がストーリーを繋げて行く。

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Thursday, August 27, 2026

ムーンライダーズ50年

【8月27日 記】 ムーンライダーズが結成50周年を迎え、昨日新しいアルバムを発売した。

今回はそのことを全然知らなくて、昨日慌てて Amazon でポチッとした。まだ届いていない。

アルバム・タイトルは『e.d morrison』で、これは前にも何度か使われていた名前なのだが、今回はわざわざ、これが moonriders のアナグラムであるという無粋な註記が付されており、少し残念である。

考えてみれば、僕が生涯で心酔してアルバムを 10作以上買った歌手やバンドはいくつかあったが、デビュー以来リアルタイムで聴き、50年間買い続けているとなると、ムーンライダーズの他にはなく、これに迫る存在もない。

スタジオ録音のオリジナル・アルバムは全部買い揃えており、ライブ・アルバムも、全部ではないがかなりの数を持っている。それ以外に各メンバーのソロ・アルバム(メンバー全員が複数のソロ・アルバムを出している)や別ユニット、企画盤、セルフカバーや他のアーティストによるトリビュート・アルバム、ムーンライダーズの前身とされるはちみつぱいのアルバムなどを合わせると、僕の CDラックの1列には収まらない。

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Wednesday, August 26, 2026

『珈琲怪談』恩田陸(書評)

【8月25日 記】 よくもまあこんなしつらえで小説を書こうと思うなあ、とびっくりする。

何故なら、これは4人の熟年男性があちこちの喫茶店に集まってお互いに怪談を披露するさまを描いた小説で、それ以外にはほとんど何も起こらないからだ。

世の作家の中には、ただただ派手で起伏の多いお話を考えるというだけで、人物を深く描くこともリアルな台詞を語らせることもできないくせに、そのストーリー展開だけで大作家として崇められているケースがある。

僕からすると彼らは単なる「あらすじ屋」さんであり、表現者とは呼び難く、あまり読む気にならない作家たちであると言うか、むしろ「作家」とは呼びたくない人たちである。

それに対して、あらすじにすると3行で終わってしまうようなこんな小説に取り組み、実際にこんなに見事な小説を組み上げてしまう恩田陸の作家としての力量に、僕は驚愕するのである。

この小説では、もちろん各章で複数の怪談が紹介されてはいるのだが、これは短編怪談集ではない。描かれるのはあくまで怪談を語る男たち、つまり人間のほうであり、怪談そのものではないのである。

で、そこで語られる怪談は怖いかと言えば、それほど怖くはない。

少なくとも悪夢にうなされたり、怪物に襲われたり、身体に異常を来したりするような話ではない。「うん、でも、聞いたことあるな。それに似た話」と納得しながら、一瞬ほんの少しだけ背筋が寒くなる程度の話である。

むしろ怖くなるのは、小説を読み終え、作者自身によるあとがきを読んでいて、「この『珈琲怪談』に出てくる怪談は、ほぼ実話。多少アレンジしているものもあるが、ほとんどが誰かから聞いた話か、自分で経験した話である」との記述にぶつかったときである。改めてうっすらと怖くなる。

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Monday, August 24, 2026

地震考

【8月24日 記】 昨日未明、2:00 ジャストに、関東地区は大きな地震に見舞われた。

大地震を経験すると、それがどちら方向に揺れたかという記憶は割合鮮烈に残る。

昨日の地震では、僕が寝ている方向に、と言うか、横たわっている僕の身体に沿って、と言うか、寝ている僕の頭から足に、そして、足から頭の方向に繰り返し揺れた。

兵庫県西宮市で経験した阪神・淡路大震災のときは、寝ていた僕の身体に対して直角に揺れた。

「揺れた」なんてもんじゃない、とんでもない揺れ方をした。あの時あの家では、和室に布団を2組敷いて夫婦で寝ていたのだが、僕らは布団の上から投げ出されて畳の上を左から右に、そして右からまた左の布団の上に、ゴロゴロ転がされ続けた。

当時豊中市に住んでいた僕の母は、「立とうとしたけど立てなかった」と言っていたが、あの時の僕の頭の中には「立とう」なんて思いは全く起きなかった。立てるはずがないのである。

で、僕がゴロゴロ転がされて、布団の上から外れていた間に、当時の大きなブラウン管テレビが僕の枕の上に落ちていた。転がされていたおかげで命拾いしたのである。

昨日の地震に関しては、幸いにして、家の中で大きな家具が倒れたりずれたりするようなことはなかったのだが、揺れた方向に対して直角に立てかけてあった小型のものが倒れていたりはした。揺れ方に対して平行な壁に立てかけてあったものは倒れていないのに。

そして、我が家では何箇所かに突っ張り棒を使っているのだが、揺れた方向に対して平行に突っ張っていた突っ張り棒は緩み、揺れた方向に対して直角に設置してあった突っ張り棒は強固なままであった。

この辺りは面白い。

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Sunday, August 23, 2026

【note】戦争について考える

【8月23日 埋】 1週間ほど前に戦争について書いて、もうちょっと考えがまとまったらまた書くかもしれないと書いていましたが、ま、考えがまとまったというわけでもないのですが、少し発展させた記事を note に上げたので、ここにもリンクを張っておきたいと思います。

note にはちょこちょこ書いているのですが、このブログに記事をエンベッドするのは実に1年3か月ぶりです。

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Friday, August 21, 2026

映画『時には懺悔を』 noteクリエイター限定特別試写会

【8月21日 記】 諸事情あって公開が延期されていた映画『時には懺悔を』を観てきた。noteクリエイター限定特別試写会である。note の試写会に当選したのは『母性』以来2回目だ。

中島哲也監督の作品を初めて観たのは『バカヤロー! 私、怒ってます』(1988年)だったが、これは4人の監督によるオムニバス(つまり、それぞれが短編)で、あまり印象に残っていない。

その後 WOWOW で『下妻物語』( 2004 年)を観て一瞬にして名前を脳裏に刻み、『嫌われ松子の一生』( 2006 年)ではただただ度肝を抜かれ、それ以降はほとんど全作を観てきた。

世間の端っこにいる人たちに光を当て、心をざわつかせる、結構キツイ設定のストーリーを、細かいカット割りと圧倒的な色彩感覚で描く監督である。

『来る』以来8年ぶりの新作ということで、期待感は高まった。

今回もかなり過酷な設定、と言うか、べらぼうなテーマだ。そして、カット変わりが激しいのもいつも通り。

でも、『嫌われ松子』や『パコと魔法の絵本』(2008年)のような豊かな色彩はない。今回はそんな風に色彩を楽しむ映画ではないのだ。同じ血の色でも、前作『来る』(2018年)のショッキングな赤に比べると、随分とどす黒かった気がする。

で、そういう外側の印象はともかく、note の招待を受けた試写会であるからには note に何かを書かなければならない。もっと内容に迫る何かを。

でも、この映画を観たら、ほとんど何も書けなくなった。それは僕だけではないと思う。軽々に語れなくなるのだ。

自分だけの都合や感慨だけではどこにもたどり着けなくなる。分かっているのは自分の考えの浅さだけだ。

「かわいそう」とか「大変だ」とか「良かったね」とか「自分ならどうするだろう」とか、そんな薄っぺらい思いでは登りきれない壁があることを知るのである。

映画は満島ひかりの「死んだほうがマシな人間が死んだ」という語りで始まる。結構えげつない始まり方だ。死んだ(殺された)のは、あくどいことばかりやってみんなに嫌われていた探偵・米本(佐藤二朗)だ。

その死の真相を、同じく探偵である佐竹(西島秀俊)と、突然助手に指名された聡子(満島ひかり)が探ることになる。その過程で、米本がひとりの重度の障碍のある子どもの行方を探していたことが分かる。

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Wednesday, August 19, 2026

入場者特典

【8月19日 記】 前の記事に写真を添付した通り、映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観に行ったら、入場者特典としてボンボンドロップシールをもらいました。

知らなかったのですが、これが入場者特典の第何弾かで、この特典は何度も更新されて入れ替わっているのだそうです。そして、この特典を目当てに何度も劇場に足を運んでいる客がいて、そういう人たちを目当てにそれらをメルカリなどに出品したり、中には偽物を作って出品している奴もいるらしいです。

その一方で、「転売ヤーから買うなんて魂を売るようなもの」だと言って、そういうのを断固拒否しているちいかわファンも少なくないと聞きました。

僕はせっかくもらっても貼る場所も思いつかず、パッケージを開封することもなく、そのまま保持しているのですが、そういう記事を読むとなんだか申し訳なくて捨てるわけにも行きません。

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Sunday, August 16, 2026

映画『ちいかわ』

【8月16日 記】  映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観てきた(写真は入場者特典)。Photo_20260816151201

子どもと、ゆるキャラ好きの女子のための映画だろうと思って、当初は全く観る気がなかったのだが、通っている英会話教室の先生(米国人を父に、トルコ人を母に持つ、ホラーとアニメ好きのうら若き米国人女性)に、そんなところに留まるような映画ではないと教えられた。

彼女は「とても考えさせられる映画だった」と言い、ネタバレを恐れて詳しい筋は語らなかったが、「人魚の肉を食べると不死になる」という伝説がキーになっているとヒントをくれた。

そうこうしていると、僕の周りの大人たちの中にも「感慨深い」、「あの後どうなったのか、子どもに親はどう説明するんだろ」みたいな感想を書いている人が出てきて、これは観てみようという気になった。

当然僕は登場人物(?)のキャラ設定が全く解っていなかったのだが、それは楽しむ妨げにはならなかった。

少なくともメインのビジュアルは見たことがあって、粗い線画なのだが、背景にはしっかり注力していて、リリカルに仕上がっていたので少し驚いた。

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Saturday, August 15, 2026

戦争を考える

【8月15日 記】  僕は戦争を体験した世代ではないが、僕らの親は戦争を体験しており、実際の体験談をいくつか聞かされてきたし、そんな戦争体験がまだ風化しない時代の学校教育で、僕らは反戦思想を叩き込まれてもきた。

しかし、現在の世界の情勢とは裏腹に、戦争は日本人の感覚からは日に日に遠いものになっている。

今の 10代にとっては、第二次世界大戦も関ヶ原の戦いも同じく歴史上の出来事なのだ、ということを誰かが書いていた。確かにそうなのかもしれない。

僕らが大学生の頃には、まだ、戦争というものをどう考えるかという議論が盛んだった。

僕ら反戦派の学生たちがしょっちゅう突きつけられたのは、「戦争放棄なんて言っているが、じゃあ、外国が日本に攻め込んで来たらどうするんだ?」というようなことだ。

「それでも戦争はしない。その時には進んで彼らの捕虜となる」と答えた強者もいたが、僕らの多くは黙りこくってしまった。

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Friday, August 14, 2026

映画『時には懺悔を』 の試写会が当たった

【8月14日 記】  映画『時には懺悔を』 の noteクリエイター限定特別試写会に当選したとのメールが先ほど来ました。note の特別試写会に当選するのは『母性』以来2回目です。

僕はこれまでの人生で、図書くじの1等「図書券10万円分」を最たるものとして、結構いろんなものに当たってきました。

今年もすでに、カルビーのキャンペーンで、東京ディズニーリゾートのペア入場券が当たっており、却々好調です。

で、この試写会に当選すると、鑑賞後に note に記事を投稿することが条件になっているのですが、昨夜突然、僕の note のアカウントが「映画『時には懺悔を』公式」アカウントにフォローされました。

バレバレじゃないですか(笑) こりゃ、当たったのかなと思うでしょ、誰でも。

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Wednesday, August 12, 2026

Grammarly のおせっかい

【8月12日 記】  英作文添削用に、僕は Grammarly というアプリを使っている。英文を書くと勝手に立ち上がってきて、いろいろと添削してくれる。たまに、そこまで言う?」と思うようなこともないではないのだが、これはこれでそこそこ重宝している。

で、この Grammarly、英語用だけではなくいろんな言語バージョンがあるらしいのだが、最近日本語用(ひょっとしたら β版かもしれない)ができたみたいで、こいつがまた、頼みもしないのに、日本語を書いていると勝手に立ち上がってきて、いろいろと手直しを始める。

これが却々うざいのである。

たとえば、「プラスティック」と書くと「プラスチック」と訂正されてしまう。うーむ、正しい日本語、と言うか、正しい外来語はどっちなんだろう?

それと、体言止めが嫌いらしく、悉く述語を補ってくる。

あと格助詞などの省略も全く許してくれない。句読点の打ち方も教科書通り、かなり厳格である。

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Sunday, August 09, 2026

『夏帆』村上春樹(書評)

【8月9日 記】 最初に気がついたのは、村上春樹の長編小説で、女性が主人公のものって珍しいのではないだろうか、ということである。

彼が今までに多く書いてきたのは、大体はそこそこ若い男性が主人公で、その彼が何らかの超自然的なトラブルに巻き込まれて非常に危ない目に遭うが、やがてひとりの女性との“関係”を通じて、力を取り戻したり新たな力を得たりして乗り越えていく──みたいな話で、その女性との“関係”のあり方をめぐって、ある種フェミニズムの陣営からの批判を浴び続けてきたと思う。

その彼が、今回、「女性の側に立って」という表現は多分適切ではないのだろうけれど、少なくとも女性を物語の語り手に持ってきたのは新たな試みであり、それが何なのかは定かには分からないが、作家・村上春樹の中で、何某かの変容があったような気がする。

ただし、ストーリー構成は、概ね今までの作品と代わり映えしない、いや、むしろ、極めて村上春樹らしい物語の進み行きであり、文体も彼によって確立された彼の文体である。

あとには夏帆と、比喩としての雌のありくいだけが残された。

ただ僕をまっすぐ見据えていた。まるで顕微鏡で病原菌を覗くみたいに。

注意深い目で手のひらをしばらく眺めていた。手相の変動の有無を点検するかのように。

胸郭の中で心臓がこわんこわんと、彼女を急かすように耳慣れぬ音を立てていた。古い鐘を木槌で強く打っているような音だ。

これらの、まるで比喩のような現実描写や、現実のような比喩表現は、村上春樹以外に書けるものではない。

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Saturday, August 08, 2026

良しとする

【8月8日 記】  毎年、年末からお正月にかけての時期には観たい映画があまりない、ということをこのブログのどこかに書いたような気がするが、8月も同じような感がある。

それで、気になって、過去の鑑賞実績を辿ってみると、いや、それほどでもなかった。

ただ、やっぱり、冬休みと同じように、夏休みには夏休み向けの大作映画が幅をきかせてしまうから、結局のところ、僕のような鑑賞人には観たい映画がなくなってしまうという面はあるんだろうな、と思う。

今年に関しては、特に月初からお盆にかけての時期にほとんど観たい映画がなく、逆に 8/21(金)から月末にかけて観たい映画が一気に5本も公開されるというアンバランスなことになってしまっていて、これでは忙しすぎる。多分5本のうちの何本かは見逃すことになるだろう。

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Wednesday, August 05, 2026

映画『開戦前夜』追々記

【8月5日 さらに追記】この映画について、「元々のルポルタージュを書いた猪瀬直樹は、ここまで事実を捻じ曲げられて怒らないのか」みたいなことを書いている人がいましたが、その猪瀬直樹が facebook でこの映画を激賞しているのを見つけました。

「公開」の設定になっているので、ここにリンクを貼っておきます:

猪瀬直樹氏の投稿

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Sunday, August 02, 2026

映画『開戦前夜』追記

【8月2日 追記】 昨日書いた記事の補足修正。

映画『開戦前夜』が訴訟問題に発展するような作りになった経緯を、知人が教えてくれたので、ここに追記しておきます。

このドラマは NHK が最初から『NHKスペシャル』の一部(ドラマ・パート)として企画したものではなくて、石井裕也監督の映画企画が先にあったのだそうです。その企画が松竹で頓挫したため NHK に持っていったら Nスペで GO が出たのだそうです。

だから、最初から石井監督の構想はもうしっかりできあがっていたんですね。

で、NHK ではこれをドキュメンタリとセットにして Nスペで放送することになって、そうなるとドラマ部分を修正しなければ、と後から気づいて石井監督に変更してほしいと要望したのですが、石井監督は聞く耳を持たなかった、とのことです。

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Saturday, August 01, 2026

映画『開戦前夜』

【8月1日 記】  映画『開戦前夜』を観てきた。係争中の公開という珍しい事態になっている。

この映画で描かれているのは「総力戦研究所」である。それは1941年に役人・軍人・民間人から国内の若いエリートを集めて発足した首相直轄の組織で、日米開戦の是非を検討させたのだそうだ。そんな組織が実際にあったとは全く知らなかった。

彼らは「日本必敗」の結論を出してその通りの報告をしたが、流れは誰にも止められず日本は真珠湾に奇襲攻撃をかけ、研究所の予想通り長期戦になって敗れたという歴史的事実がある。

そして、この映画で研究所の若いメンバーたちを恫喝して抑え込もうとしたのが所長の板倉陸軍少将で、演じていたのは國村隼である(ただし、映画の中では「所長」という表現は出てこない)。

さて、この映画を名誉毀損で訴えているのは、実際の総力戦研究所の初代所長である飯村陸軍中将の孫である。

しかし、この映画には歴史的人物が実名で数多く登場するが、あくまでフィクションであり、飯村中将という人物は登場しない。所長は、名前も階級も異なる架空の人物である。それだけをごく当たり前に考えれば、これは名誉毀損には該当しないだろう。

しかし、問題は、この映画はそもそも(僕は見ていないのだが)ドキュメンタリ部分とドラマ部分の二部構成になっていた『NHKスペシャル』の一部として制作/放送されたものだということだ。それに追撮を加えて編集されたのが今回の作品なのだそうだ。

しかも、件の『NHKスペシャル』のドキュメンタリ・パートでは、猪瀬直樹の原作に従って飯村中将にも焦点を当て、彼の孫で元フランス大使の飯村豊氏(今回の原告)にもインタビューした上で、稲村中将の人間像としては、所内での自由闊達な議論を奨励し、敗北の結論が出ても発表を認めた立派な人物に描いていたという。

そんな風に同じ日のひとつの放送枠で、ドキュメンタリと、それをアレンジしたフィクションをいっしょくたに放送してしまうと、視聴者もきっと混同してしまうだろうから、名誉毀損と言われても仕方がない状況を生み出し兼ねない。

そこでどうしてもドキュメンタリとドラマを抱き合わせにするのであれば、ドラマは所謂「再現ドラマ」でなければならない。しかし、単純な再現ドラマを作るのであれば、石井裕也のような一流の監督に頼む必要はない。逆に、石井裕也に作らせるのであれば、そこには必然的にドラマとしての演出が入ってくる。誰でも分かることなんじゃないかなと思う。

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