聴力検査の恐怖
【4月23日 記】 昨日人間ドックに行ってきたのだが、最近健康診断で一番ドキドキするのは、胃カメラでも血液検査でもなく、聴力検査である。
この 10年くらい検査機から流れる音量が年々小さくなっているような気がするのだ。
ま、幸いにしてずっと「異常なし」ではあるのだが、だからと言って、安閑としてはいられない。
あのテストはそもそも聞き取れるか聞き取れないかを調べるものであって、どのくらいの音量ではっきり聞こえているかを調べるものではない。要するに「なんか鳴ってる」と分かればそれで良いのである。
しかし、音が鳴った瞬間に「はい、鳴った!」と思ってボタンを押すのと、「ええっと、鳴ってるよな?」と思いながらボタンを押すのでは、聴力の精度が違うと思うのである。
つまり、あのテストでは聴力の衰えを正確に把握できないんじゃないかな、と。
そして、その一方で、それと同時に、逆に検査機に正確に把握されてしまうところまで、つまり、鳴っているのに聞き取れないところまで落ちてはいないか、気が気でないのである。
俳優の寺尾聰がテレビで「一度もボタンを押さないうちに聴力検査が終わってしまった」と言って笑っていたが、いやいや、笑いごとではないのだ。
あの発言を聞いてから、ますます聴力検査が怖くなった。


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