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Thursday, April 30, 2026

Amazonアソシエイト売上報告

【4月30日 記】 僕はこのブログに Amazonアソシエイトという仕組みを導入している。Amazon のアフィリエイト広告である。

誰かが僕のサイトのバナーをクリックして Amazon のページに飛び、そこで何かを購入してくれると、僕に一定割合(僕の場合は 3% である)の金額が配分されるという仕組みだ。

ただ、このシステムを導入すると決めたとき以来何度か書いているように、これは商品の画像を著作権を侵すことなく表示するためにやっているだけのことで、収入狙いでもなければ、実際に収入というほどのものは得られていない(多分、小学生のお小遣いだとしても「馬鹿にするな」と怒られそうな額だ)。

特にここ数年は、ブログというものに昔ほどの勢いがないためか、あるいは広告からリンクしてものを買うという習慣が失われてきたのか、あるいは単に僕の記事がつまらないから読まれなくなったのか、ひょっとしたらその全部かもしれないのだが、本当にまれにしか売上が立たなくなってきた。

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Sunday, April 26, 2026

『英米文学のわからない言葉』金原瑞人(書評)

【4月26日 記】 金原瑞人が翻訳したものだと J.D.サリンジャーの『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』を読んだ。

だが、その流れでこの本を買ったのではない。タイトルにつられたのである。と言うか、タイトルと宣伝文を見て飛びついてしまった。

英米文学を読んでいると、確かにその日本語訳中によく分からない言葉が出てくる。

訳がまずいわけではない。その物が日本人に馴染みがないから分からないのだ。

訳者が親切に註記をつけてくれている場合もあるが、それでもそれが具体的にどんなものなのか掴めないことも少なくない。

僕にとって最たるものは「ファサード」と「マニラ封筒」(あるいは「マニラ紙の封筒」)だ。残念ながらそのいずれもこの本には掲載されていなかったが…。

しかし、この本を読んでなるほどと分かったことも多かったし、驚いたことも多かった。

例えば「あだ名」の章で、ベス、ベッシー、リズ、リジーが全てエリザベスの別称であることは知っていたが、ベティやベッツィも同じくエリザベスの別称だったとは! そして、他にもエルスペス、イライザ、イリースなどという呼び方があったとは知らなかった。

とりわけ驚いたのはイライザで、確かに Elizabeth の最初から5文字を取ってくると Eliza になる。

うーん、池田エライザはエリザベスだったのか!と。

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Friday, April 24, 2026

映画『月の犬』

【4月24日 記】  映画『月の犬』を観てきた。

冒頭は主演の萩原聖人のアップ。だが、画はボケている。それがだんだんと焦点が合ってくると、お墓の前で手を合わせていたことが分かる。最愛の妻を亡くしたという設定である。

東島(萩原)は生きることに絶望して、ヤクザの世界から足を洗い、経営していた店を手下(やべきょうすけ)に譲り、妻の実家から写真1枚だけもらって知らない街に行く。

その街で沙織(黒谷友香)がママをしているバーにふらりと入ったら、そこはぼったくりの店で1時間で 30万円を請求されるが、文句も言わず現金で払って帰った上に、帰り際にママに「また来てね」と言われたからと言って、翌日もその店を訪れて、逆にママと従業員をたじろがせる。

その態度に何かを感じた沙織に「ウチの店で働かないか」と言われて、東島はそこで働き始める。店の仕事だけではなく、何をやっているのか分からないまま、沙織の悪事にも加担する。

奥行きの深い構図で、被写界深度を浅くして手前の人物だけをくっきりと捉えた画が何度も出てくる。そういうのが好きな監督なんだなあと思った。

それから、台詞と台詞の間が長い。カット変わりが遅いような気がする。そのためか、若干芝居が固いようにも思える。

アコースティック・ギターとフルートだけによる BGM の哀調を帯びたフレーズが何度も繰り返される。全体のトーンはしっかりコントロールできている。どういうトーンかと言えば、絶望感である。

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Thursday, April 23, 2026

聴力検査の恐怖

【4月23日 記】 昨日人間ドックに行ってきたのだが、最近健康診断で一番ドキドキするのは、胃カメラでも血液検査でもなく、聴力検査である。

この 10年くらい検査機から流れる音量が年々小さくなっているような気がするのだ。

ま、幸いにしてずっと「異常なし」ではあるのだが、だからと言って、安閑としてはいられない。

あのテストはそもそも聞き取れるか聞き取れないかを調べるものであって、どのくらいの音量ではっきり聞こえているかを調べるものではない。要するに「なんか鳴ってる」と分かればそれで良いのである。

しかし、音が鳴った瞬間に「はい、鳴った!」と思ってボタンを押すのと、「ええっと、鳴ってるよな?」と思いながらボタンを押すのでは、聴力の精度が違うと思うのである。

つまり、あのテストでは聴力の衰えを正確に把握できないんじゃないかな、と。

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Tuesday, April 21, 2026

Windowでの誤消去ファイルの復元方法

【4月21日 記】 妻が消してはいけないコンピュータ・ファイルを「ごみ箱」に入れてしまい、しかもそれを誤って削除してしまった。

ひと昔前だったら、これはかなり絶望的な状況だ。

まずはファイル復元ソフトを使うか。

有料のものも無料のものもあるが、恐らく有料のほうが高性能だ。

いずれにしても、数あるソフトの中からひとつを選び、それをダウンロード/インストールしてから、マニュアルを見ながら作業することになる。そこそこ面倒である。

また、そのソフトウェアで完全に復元するとは限らない。僕の経験では、存在としては確認できるのに、元の形には戻ってくれないことも少なくなかった。

会社のメーラーが突如壊れて、保存していた全てのメールが失われたこともあったが、そのときも復元ソフトでは復元できないメールがかなりあった。

しかし、まあ、仕事のメールなんて大抵は複数人宛てで送っているものだし、そうなると誰かがそのメールを保存してくれているから、それほど困ることはなくて、「なーんだ、そんなもんか」と、とても気が楽になった(笑)

話が逸れてしまった。元に戻そう。

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Monday, April 20, 2026

Netflix『フランケンシュタイン』

【4月19日 記】 ギレルモ・デル・トロ監督の『フランケンシュタイン』を漸く Netflix で観た。

死体の断片を繋ぎ合わせて作られた怪物が、実は死ぬことができないというのはまことに斬新な設定だった。

それは本来有限のものが無限になってしまったという転倒であり不遇であり、日本人に馴染みの「無常感」とは言葉の意味において正反対のことを物語っているのだが、にも関わらずなんとなく無常感めいたものを感じてしまうから不思議だ。

怪物(ジェイコブ・エロルディ)の産みの親であるヴィクター・フランケンシュタイン(オスカー・アイザック)の、高圧的な父親(チャールズ・ダンス)に対する反感、そして、有能な医者でありながら母を救えなかった父親に対する復讐心、母親の命と引き換えに生まれてきた弟、その弟(フェリックス・カンメラー)の婚約者エリザベス(ミア・ゴス)を、かつて自分が母の愛を独占していたように奪いたいと思う気持ち。

── そういう人間関係を見ていると、何か因果や輪廻のようなものを感じてしまう。ミア・ゴスがヴィクターの母クレールとエリザベスを二役で演じているところがミソだ。

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Saturday, April 18, 2026

映画『人はなぜラブレターを書くのか』

【4月15日 記】  映画『人はなぜラブレターを書くのか』を観てきた。石井裕也監督だから観ようと早くから決めていた。

しかし、全然知らなかったのだが、この映画は実話を基にしているのだそうだ。

ボクシングの大橋会長とか川嶋選手だとか、なんか聞いたことのある名前を使っているな、とは思っていたのだが、エンディング・クレジットで「協力」として、佐藤浩市と細田佳央太が演じた父子の名前が出て、「え、そうなのか!」と驚いた。

でも、この映画は実話に基づいていることを一切宣伝に使っていなかった。それが良かった。僕はそういう売りをする映画が嫌いなので、知っていたら観に行かなかった可能性もある(ま、石井監督だから観に行っただろうけれど)。

前半、映画はとてもゆっくりしたペースで進む。むしろ観客を焦らすような作りだ。

女子高生時代のナズナ(當真あみ)がいつも同じ電車に乗り合わせている富久信介(細田佳央太)に惹かれるところからではなく、寺田ナズナ(綾瀬はるか)と夫の寺田良一(妻夫木聡)、娘で中学生の舞(西川愛莉)の3人家族の現在から描かれる。

詳細が語られないので、遅くまで仕事をしているナズナに対して、どうして良一はあんなに不機嫌なのかが分からない。そして、最初は舞も両親ともうまく行っていないような印象を与えるのだが、こっちはすぐにそうではないことが分かる。身も蓋もない言い方をすると、単に舞が「難しい年頃」だということでしかないのだが、この辺の描き方はとても巧みだと思った。

信介は日比谷線の脱線事故で亡くなっているのだが、ストーリー展開上はそのことは暫く伏せられている。なのに、事前に何度も見た予告編ではそのことを先に示してしまっている。あれはあれで良かったのかなあと少し疑問に思った。

ナズナは事故から 24年を経てから信介に対して手紙を書く。何故そんな気になったのかは追い追いじんわりと観客に伝わって行く。

手紙の宛先は、信介が練習していた大橋ジムだ。一度ポストに入れに行くのだが、やっぱり持ち帰ってしまう。それがいろいろアクシデントが重なって大橋ジムに届いてしまい、そこから信介の両親(佐藤浩市と原日出子)の手に届く。

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Friday, April 17, 2026

『帰れない探偵』柴崎友香(書評)

【4月17日 記】とても不思議な話である。

「帰れない」と言っても、何か面倒に巻き込まれて帰りたくても帰れないというようなことではなく、とんでもなくマズイことをやってしまったので敷居が高くて家に入れないというようなことでもない。

冒頭の「急な坂の街」を舞台とする章で、この街に来て7日目に突然、いくら探しても自分の事務所兼住居が見つからなくなってしまったのである。途中まではちゃんと記憶通りに道があるのに、最後の最後で住んでいたビルに続く路地の入口がないのである。

しかし、主人公は女性の探偵で、彼女は依頼者の家に泊めてもらうという形で探偵の仕事を継続する。

彼女はその後、その街を出ていろんな国のいろんな地を転々とするのだが、どこに行っても仮住まいである。とは言え、どこに行っても依頼者がおり、あるいは世界探偵委員会連盟から来た仕事があり、失業することはない。

舞台となっているのがどこの国なのかは全く書いていない。中東だったり米国だったりするのかな?と想像してみるのだが、登場人物には意外に日本人の名前を持つ人が多い。それが漢字であったりカタカナ書きであったりする違いはあっても。

そして、それ以前に、いろんな事情があって(それも詳細には書かれていないのだが)、彼女は自分の生まれた国に戻ることもできない。厳密に言えば、戻ることはできるのだが、戻ってしまうと望まない事態に巻き込まれてしまうのだ。「地震の多い国から来た」とあるから、多分そこは日本なのだろうが、政治的な体勢が僕らの知るものとは完全に変わってしまっているのである。

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Wednesday, April 15, 2026

映画『炎上』

【4月15日 記】  映画『炎上』を観てきた。

長久允監督の作品は『そうして私たちはプールに金魚を、』と『WE ARE LITTLE ZOMBIES』を観ていて、どちらもとても面白かったのだが、今作はそれらとは随分トーンが違う。

新宿歌舞伎町にたむろするトー横キッズと言われた行き場のない若者たちの話で、炎上と言ってもネット上で叩かれてひどい目に遭うというやつではなくて、放火である。しかも、主演の森七菜自身による冒頭のナレーションでは自分が火をつけて死者が出たと言っている。

かなりシリアスで重苦しい感じがする。

主人公の樹理恵(森七菜)はカルト宗教の信者で娘たちに日常的に体罰を行っていた父親(古舘寛治)が死んだのをきっかけに妹を残して家を飛び出し、当てもなくトー横にたどり着いたが、似たような境遇の仲間たちに暖かく迎えられ、「じゅじゅ」というニックネームをもらう。

父親の遺体に手を合わせるシーンは母と娘たちの3ショットを下から煽って撮っているのだが、水平ではなく斜めになった構図になっている。また、樹理恵 のスマホに届いたメッセージのアップでも、通常は文字が読めるようにほぼ正面からの構図にするところだが、これもかなり斜めから撮っている。

その後も上から撮ったり下から撮ったりと、いろんな構図が出てくるのだが、その多くが見事に斜めに傾いている。所謂ダッチ・アングルというやつで、なんだかとても不吉なのである。

あの長久監督が一体何を考えてこんなエグいドラマを撮ろうと思ったのだろうかと考えてしまったのだが、上映が終わって照明がつくと、館内は若い人たちでいっぱいだった。多分彼ら自身はこの映画に出てくるような危ないクスリや売春をやったりする子たちではないのだろうけれど、それでもこれが今の時代を生き抜いて行く若者たちの気分なんだろうなと思った。

パンフレット掲載の長久監督へのインタビュー記事で、インタビュアーが、

長久監督は、のっぴきならない状態の 10代を題材に映画を作ることが多いです。

と述べていて、なるほど、うまいことまとめるなあと思った。

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Sunday, April 12, 2026

目覚まし時計のアラームの怪

【4月12日 記】 ベッドサイドに置いてもっぱら妻が使っている目覚まし時計のアラームがおかしくなった。

セットした時間になると1回だけリッ!と鳴り、その 30分後にちゃんと鳴るという現象が数日続いたので、昼間にいろいろ試してみると、今度は 20分後に鳴ったり、アラームを止めたのに鳴り止まなかったりと、むちゃくちゃになってきた。

ちなみにバッテリ・チェッカーで残量を計ってみると、電池はギリギリまだ替え時ではない。つまり電池のせいではないのだ。

ただ、実は前に使っていた目覚まし時計も電池が残っているのにアラームが鳴らなくなり、それで今使っているやつに買い替えたのだ。

台続けて同じ不具合が起こって、ちょっと考えたことがある。

ひょっとしたら、針を動かして時刻を表示するためには電圧が低くても大丈夫だが、アラームを鳴らすためにはもう少し高い電圧が必要なのではないか、つまり、電池の残量がまだ充分でも、アラームを鳴らすのであれば早めに変えなければならないということではないか、と。

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Friday, April 10, 2026

Play Log File on my Walkman #164

【4月10日 記】  今日、久々に自分の Walkman に7曲ダウンロードしたので、そのうちの5曲を披露。

新しく曲を入れたときにはとりあえずその曲を通して聴いてみるので、今回はいつものようなランダム再生ではない。

今回紹介するのは全て、割合最近のドラマやアニメの主題歌となっていた楽曲である。ま、僕にとっては新曲を知る最大のソースである。

  1. Mirror feat.斎藤宏介(家入レオ)
  2. The Story of Us(milet)
  3. ソナーレ(TOMOO)
  4. よあけのうた(jo0ji)
  5. Everyday(Bialystocks)

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Thursday, April 09, 2026

歌舞伎鑑賞10回目

【4月9日 記】 いつごろからだったかは憶えていないのだが、いつか歌舞伎というものを観てみたいと思っていた。

妻に言ったら、妻も観たことがなくて、じゃあ行こうということになり、会社の元部下の歌舞伎通の女性に教えを乞うて、初めて見に行ったのが会社を辞めた翌年の正月だった。

それから3年と少し経って、今日観た舞台でちょうど 10回目の鑑賞となった。

10回観たくらいでは凡そ何も分かっておらず、見る目も養われておらず、評論めいたことは何も書けないが、しかし、とりあえずどれも面白いし楽しい。

決して安い見世物ではないので年金暮らしには痛い出費だが、しかし、毎回それを上回る面白さと満足感がある。

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Wednesday, April 08, 2026

映画『鬼の花嫁』

【4月8日 記】 映画『鬼の花嫁』を観てきた。

鬼の花嫁と言っても、鬼みたいに怖いお嫁さんのことではなく、鬼に嫁いだ人間女性の話である。

神は人間のほかに人間にはない超能力を持つあやかしを作り、現代では人間とあやかしが共存して、政治・経済・芸能などの世界ではあやかしの活躍がめざましい世の中になっている、という設定である。

あやかしには多くの種族があるが、鬼・妖狐・烏天狗が三大種族で、中でも鬼が強大な能力であやかし全体を統率している。

あやかしの中には本能によって人間の中から自分の結婚相手を見つけ出す者がいる。

主人公の東雲柚子(しののめ・ゆず、吉川愛)の妹・花梨(片岡凜)がまず、小学生時代に「あやかし特区」の入口で妖狐の狐月瑶太(伊藤健太郎)に出会い、婚約者となる。

それをきっかけに東雲家はあやかしの庇護を受けて金満家となり、花梨はわがまま放題な娘に育ち、その一方で両親も花梨も柚子を疎んじ、虐げるようになる。

瑶太はと言えば、花梨を盲目的に愛するあまり、ほとんど花梨の言いなりに妖力を使っている。とにかく瑶太と花梨の夫婦が絵に描いたような徹的的な悪人なのがすごい!(笑)

ところが、ある日柚子は、あやかし界の頂点に立つ鬼の鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜(永瀬廉)に見初められ、鬼龍院家の花嫁として多くの使用人を抱える彼の豪邸に連れて行かれる。

この映画で描かれるのはそういう極端な世界でのラブストーリーなのだが、問題は、本能で相手を見出すと言ってもそれはあやかし側の一方的なものであり、人間の女性のほうは突然の求愛と別世界での暮らしにただただ当惑してしまうというところであり、それがこの物語のフックとなっている。

僕は妖怪ものは結構好きだが、この設定と展開はあまりにおとぎ話と言うか、まるで少女漫画で(まあ、原作が小説を少女漫画にコミカライズしたものだから仕方がないけど)、ちょっと僕の趣味ではない。

それでも見に行ったのは監督が池田千尋だったからだ。

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Saturday, April 04, 2026

映画『ストリート・キングダム』

【4月4日 記】 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』を観てきた。

田口トモロヲと言えば脇役の役者だと思う人もいれば、NHK『プロジェクトX』のナレーターだと思い出す人もいるだろうが、僕は映画監督としての彼をとても評価していて、デビュー作の『アイデン&ティティ』こそ観ていないものの、その後の2本は観ていて、いずれもとても良いと思った。

11年ぶりの今回の監督作は、田口の直接の知り合いでもあり、日本のパンク・ロック/インディーズの記録写真を撮ってきた写真家・地引雄一の著書と膨大な写真を基にしたものだ。

地引の写真と同じ構図で構成されたシーンも結構あり、これは却々良い演出だと思った。

時代としては僕が大学生から会社に入った直後ぐらいまでの、まあ、言ってみれば人生で一番音楽を聴いていたころである。映画には当時地引が撮ったモノクロ写真も多数インサートされており、京大西部講堂なんかめちゃくちゃ懐かしく思いながら見た(残念ながら大阪在住だった僕は、当時の新宿ロフトについては全く知らないのだが…)。

僕は、しかし、パンクにはほとんど親しまずに青春時代を送ってきたので、このジャンルには全然詳しくない。

ただ、とは言え、ある時期隆盛を極めたパンクロックのグループ名や個人名は記憶の端に残っており、冒頭のシーンで仲野太賀が演じる未知ヲが出てきたときに、その名前と目許のメイクで、(スターリンというバンド名まではすぐに思い出せなかったが)「あ、これはきっと遠藤ミチロウなんだ」と悟った。

そんな感じで暫く見ていると、サチ(吉岡里帆)と加世子(中島セナ)が新しく組んだバンド・ロボトメイアの歌が始まったときに、「あ、これは ZELDA の『うめたて』だ!」と声を上げそうになった。これだけは、彼女たちのセカンド・アルバム『CARNAVAL』を買ってよく聴いていたので知っている。

ということは、吉岡里帆が演じた、印刷屋の娘で、家の印刷機を使ってパンクのミニコミ誌を作っていて、後にベーシストとしてバンドを始めたサチは小嶋さちほで、中学生のボーカリスト加世子は高橋佐代子だったのか!(ちゃんとフルネームを憶えていた)と驚いた。

そこまで来ると映画に出てきたバンド名の蜥蜴はリザードで軋轢はフリクションだったのか!と芋づる式に合点が行った。パンフを読むと大森南朋が扮した S-TORA は S-KEN なんだそうな。おお、その名前にも記憶があるぞ!

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Wednesday, April 01, 2026

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』

【4月1日 記】 映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を観てきた。

最初の実写化を映画で観て、その続編を WOWOW のレギュラー・ドラマ全9話で観て、さらにその続編がこれである。今回は爆音シアターで観た。

前にも書いたように、 WOWOW版はそれほど面白くなくて、今度の映画化は別にパスしても良いかな、というぐらいに考えていたのだが、最初の映画版ではあまり満足そうでもなかった妻が珍しく観たいと言ったので、今度も一緒に見に行くことにした。

今回の監督は片桐健滋である。 WOWOW版でも何話かを監督していたようだが、僕はそれを知った時、正直言って、今までこの手の本格アクション・ムービーを撮ったことがないのに大丈夫かいなと思った。

そして、片桐以外の監督の回も含めて、全体的になんかとっ散らかった感じがしたのも事実である。

WOWOW版では、(これは原作通りではあったらしいけれど)コミカルなシーンとアイヌ料理のシーンを増やしたことが、僕にはとても中途半端に思えたのである。

ただ、( WOWOW版の番組評にも「観るほうが慣れてしまったのか作る側がこなれてきたのか」と書いたが)今回はコメディ部分とアクション部分のバランスが随分良くなったと思った。WOWOW版のときのような白々しさがなくなって素直に笑える部分が多かったように思う。

そして、アクション部分についても、アクロバティックな要素を大胆に取り入れた擬斗で観客を飽きさせない作りになっていたと思うし、特撮部分もよくできていた。まあ、娯楽大作としては、だから及第点なんだろうな。

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