« January 2026 | Main | March 2026 »

Friday, February 27, 2026

映画『ブゴニア』

【2月25日 記】 映画『ブゴニア』を観てきた。

実に久しぶりに観る洋画である。化学・製薬会社の敏腕女性CEO のミシェル(エマ・ストーン)が誘拐される話。

その犯人テディ(ジェシー・プレモンス)が陰謀論者であるというところが如何にも現代的で面白いなと思ったのだが、これは 2003年製作の韓国映画のリメイクなのだそうだ。

テディはミシェルを地球侵略に来たアンドロメダ星人だと信じ切っており、要求は身代金ではなく、母船にいるエイリアンの皇帝を説得したいから直接会わせろというもの。

そんな具合いだから、ミシェルが何を言ってもテディには通じない。それどころか、あくまで白を切り通しているミシェルに激しく苛立つテディが描かれる。この辺は人物の描き方としても、映画の進め方としても大変巧いなと思った。

そして、テディのただひとりの相棒が、彼のいとこであるドン(エイダン・ドルビス)で、こいつがとてつもなく鈍そうな奴だ。しかし、彼をまともに相手にしてくれる人間はテディしかおらず、ドンは時々テディのやることに疑問を感じて口を挟んだりもするが、やっぱりテディを信じたいという気持ちが強く、事実信じているので、彼の言いなりになる。

テディはエイリアンは髪の毛で通信するからという理由でミシェルを拉致したらすぐにドンに彼女の毛を剃らせたり、彼女を鎖に繋いで監禁し、挙句の果てに身体に高圧電流を流すなど、とてつもない展開になって、怖い。

元の韓国映画では被害者は男性、犯人の相棒は彼の恋人という設定だったらしいのだが、ここでは男女が反転して、一層怖くなる。原作ではもっと笑いを取る映画だったのだそうだ。

Continue reading "映画『ブゴニア』"

| | Comments (0)

Wednesday, February 25, 2026

映画『道行き』

【2月25日 記】  映画『道行き』を観てきた。>

ぴあフィルム・フェスティバル(PFF)というのは却々馬鹿にならない。このコンテストで入賞してスカラシップを得、その資金で劇場用映画デビューを飾り、それがまた好評を得て、やがて名のある監督になった人が数えられないほどいる。

この映画もそんな映画だ。監督は中尾広道。PFFアワード・グランプリを受賞したのは 2019年だそうな。

映画.com では「モノクローム映像」と紹介されていたが、完全な白黒映画ではない。セピアでもない。赤い色は出ていないが緑、とりわけ草木の緑はうっすらと緑っぽい。

そんな色合いで、冒頭は走る列車の車窓からの映像である。最後尾車両の窓から、どんどん遠ざかって行くレールや鉄橋の、遠近法が美しい動く映像。そして、最初に人間が出てくるのは古民家の居間のシーンで、日が降り注ぐ中庭をバックにした逆光の画(右上の写真参照)である。

ああ、こういう映像を撮りたい人なんだな、と思った。

主人公は奈良県御所市の古民家を購入して越してきた駒井(渡辺大知)。

知らない人しか出ていない映画だったら、僕は多分この映画を観ていなかったと思う。渡辺大知が出ているのであれば、という思いもあって観に行った。あと、大塚まさじも出ていたが、これは映画館で気づいた。それ以外はほぼ全員、演技経験ゼロの地元の素人などである。

冒頭のシーンで昔の時間や習慣などについて語っていたのは、それまでのこの家の所有者で隣に住む梅本(三世桐竹勘十郎)である。梅本は差し入れを携えてたびたび隣家を訪れ、駒井の姿が見えなくても勝手に上がり込み、駒井を見つけていろんな話をする。駒井は言葉少なく、しかし、感銘を受けた様子で聞いている。

僕はそういう世界に疎いので知らなかったのだが、この桐竹勘十郎という人は紫綬褒章受賞者の文楽の人形遣いである。台詞のある芝居なんかやったことがないと言いながら、ゆったりとしたやわらかい関西弁の台詞回しは極めて自然で、とても与えられた台詞を喋っているとは思えない。

Continue reading "映画『道行き』"

| | Comments (0)

Monday, February 23, 2026

ひげ剃り考

【2月23日 記】 僕はこのブログに結構ひげ剃りのことを書いていて、多くはシェーバーの替刃や充電についてだが、ま、それ以外にもひげ剃りにはいろいろと悩みが多い。と言うか、もう何十年も剃り続けてほとほと剃り飽きてはいるのだけれど、それでも満足に剃り切れていないという欲求不満がある。

で、前に使っていたわりと高級なシェーバーから買い替えた、今の少し値段の安いシェーバーにしてから、なおさらどうもうまく剃れない気がしているのだが、しかし、今朝突然思ったのは、ひげ剃りの出来栄えについても人それぞれ感じ方が違うのだろうなということ。

僕は子供のころから几帳面、神経質と言われて育ってきたような人間なので、ひげ剃りについても何かと気になってしまう。

あ、ここに剃り残しがある、とか、あ、深剃りできてなかったからもう伸びてきた、とか…。

そういうことが気になるので結構時間をかけて剃っている。しかし、肌が弱いのでカミソリで剃ろうとまでは思わない。

Continue reading "ひげ剃り考"

| | Comments (0)

Saturday, February 21, 2026

WOWOW をめぐる展望

【2月21日 記】 僕は開局間もないころから WOWOW に加入している。当時は日本衛星放送(JSB)という名前だった。

放送局に勤めていたので当然興味があり、しかし、有料放送だし、反対はされないだろうとは思いながら一応妻に打診したら、「これからはそういう新しいメディアをちゃんと watch してなきゃダメなのよ」と言われて、すんなり契約した。

あれから 35年、退会しようとは一度も思わずに今日に至っているが、正直視聴頻度は減っている。当初は月額会費の元が取れておつりがくると思っていたが、最近ではちょっとどうなのかなという気もしないでもない。

でも、今まで続けてきたのは何度も新しい展開があったからだ。

最初は1チャンネルのみだったのが、デジタル化もあって3チャンネルに増え、非民放系だったのが CX が筆頭株主になり TBS の資本も入ってきて、オンデマンド配信が始まり、4K放送も始まって4チャンネル編成になった(これはすでにやめてしまったが)。

僕はこの先を期待をしているのである。

Continue reading "WOWOW をめぐる展望"

| | Comments (0)

Thursday, February 19, 2026

Play Log File on my Walkman #162

【2月19日 記】  先日に続いてのプレイログ披露。2回目の1泊入院したときに聴いた5曲。

今回はほとんど痛みはなかったが、一応5曲でやめておいた。

  1. 駅は今、朝の中(MOONRIDERS)
  2. クマゴロー(中島そのみ)
  3. 純血(南沙織)
  4. あゝ上野駅(井沢八郎)
  5. 愛は勝つ(KAN)

Continue reading "Play Log File on my Walkman #162"

| | Comments (0)

Wednesday, February 18, 2026

『クスノキの裏技』東野圭吾(書評)

【2月18日 記】 書評と言っても本ではなく、東野圭吾原作によるアニメ映画『クスノキの番人』の来場者特典として配布された小冊子である。映画を見終わってから読んだほうが良い(そうでないと何が何だか分からない)。Photo_20260218141501

『クスノキの番人』の後日譚と言うか、別エピソードである。

登場人物のひとりであるヤナッツ・コーポレーション社長の柳澤将和が月郷神社のクスノキに参る話だ。

映画本編では、初めは悪役に見せかけておいて実はそんな悪いやつではなかったと明かした人物だ。まあ、僕はそういう二元論的な描き分けは好きではないのだが…。

彼がどのようにして誰の祈念を受念したのかが、主に将和が主人公の玲斗に語る形で書かれている。

薄い冊子だからあっという間に読めて、そして、申し訳ないが僕には大変つまらなかった。

Continue reading "『クスノキの裏技』東野圭吾(書評)"

| | Comments (0)

Sunday, February 15, 2026

映画『クスノキの番人』

【2月15日 記】 映画『クスノキの番人』を観てきた。予告編を見て面白そうだったから。

東野圭吾原作というのは僕にとっては不安要素でしかないのだが、彼の作品が素晴らしいドラマになった例もたくさん見ているし、今回のアニメのスタッフも一流揃いのようだし…。

罪を犯して逮捕された玲斗は、亡き母の腹違いの姉・千舟のはからいで釈放されるが、その際に千舟につきつけられたのが、月郷神社にある、祈れば願いをかなえてくれるというクスノキの番人になることという不思議な条件だった ── というのが出だし。

それはミステリアスで悪くない。しかし、全体を見終わってみると、これは僕の感覚からするとちょっと残念な作品になった。

画は悪くないんだけれど、登場人物の考えや思いがすんなりと入ってこない。

人物の描き方が類型的で図式的だ。ストーリーの進め方においても、もう少しうまい展開のしようがあったのではないだろうか。

そもそも冒頭のシーンで玲斗が工場を馘になる理由が、倉庫で失くなった材料があり、それが2週間前に倉庫担当になった玲斗の責任だというのがあまりに無理がある。もしどうしてもそれを直接の理由にしたいのであれば、そこまでの時点で玲斗が上司に悉く嫌われていたようなシーンを重ねる必要がある。

もう少し真面目に考えて、ちゃんとした自然な設定にしないと。手を抜いてはいけない。

玲斗と千舟、大場壮貴と病床の父親、佐治寿明と優美の父娘の3つの話が交錯するのだが、いずれも描き方が浅くて、感動できない以前になんでそうなるのか飲み込めないところがある。

Continue reading "映画『クスノキの番人』"

| | Comments (0)

Friday, February 13, 2026

映画『ほどなく、お別れです』

【2月13日 記】 映画『ほどなく、お別れです』を観てきた。

何と言っても僕は最近浜辺美波の顔が変わってきたのが残念で仕方がない。『咲-Saki-』(2016年)で初めて彼女を見たときに、世の中にこんな可愛い子がいるのかと驚いた。少女時代の彼女の顔が一番好きだったなあ。

ま、それは置いといて、これは僕が大好きな三木孝浩監督の映画である。内容はと言うと、こう書いてしまうと身も蓋もないが、葬式の映画である。

清水美空(浜辺美波)は葬式に参列した帰りに、同じ葬儀場の別の部屋の前で、普段着の妊婦・玲子(古川琴音)に、喪主・柳沢亮太(北村匠海)への伝言を頼まれる。葬儀を取り仕切っていた漆原(目黒蓮)に取り次いでもらって亮太のいる控室に行ってみて、初めて伝言の意味が分かった。

玲子は亮太の亡くなった妻だった。美空は、誰にも知らせていないが、実は幼少の頃から死んだ人が見えるのだ。

そのことに気づいた漆原が美空を自分が勤める葬儀会社にスカウトする。

このドラマではいろんな家庭の葬儀が順番にエピソードとして描かれるのであるが、まだ映画が始まったばかりの最初のエピソードにこの主演級の2人を持ってきたのは非常にキャッチーだった。

Continue reading "映画『ほどなく、お別れです』"

| | Comments (0)

Wednesday, February 11, 2026

医は客商売

【2月11日 記】 病院で医者に質問したら、「だから、言ったでしょ」と言われた。

こいつは困った医者だと思った。自分が客商売をやっているということを全く理解していない。

僕は会社員時代の約3分の1を営業マンとして過ごしたが、僕らはクライアントに「だから、言ったでしょ」なんて言わない。「前に一度申し上げたと思うのですが」か、親しいスポンサーであってもせいぜい「前に言いましたように」が関の山だ。

いや、それもわざわざ言わないかもしれない。それを言うのは、そのことは前に説明済みであるということをしっかりと打ち込んでおかないと今後の交渉に支障を来すような場合だ。

そこまで切羽詰まった場面でないのなら、初めて話すような顔をして一から説明するかもしれない。そうすると、相手が思い出して「あ、前に聞きましたね」と恐縮してくれる場合もある。

別に患者に対して「です・ます調」で語れと言うのではない。親しげに語るのは構わないが、余計なことは言わないほうが良い。「だから、言ったでしょ」は憶えていないことをあからさまに非難する言葉である。得意先を非難して怒らせてはいけない。

僕はそんな話を聞いた憶えはないが、でも、聞いたのに忘れたのかもしれない。忘れたのであれば僕が悪い。しかし、そもそも、自分の言ったことを患者が全部憶えている(あるいは憶えておく義務がある)なんて考えているなら、この人は頭がおかしい。

Continue reading "医は客商売"

| | Comments (0)

Monday, February 09, 2026

密林の茶碗

【2月8日 記】  昨日の夕食後、洗い物をしていた妻が手をすべらせて、僕のご飯茶碗が真っ二つに割れた。

客用も含めてひとつぐらいは予備があると思っていたのだが、少し前にひとつ割れたこともあって、代えがないことが分かった。このままだと、今日は丼鉢とか味噌汁用のお椀とかにご飯を盛らなければならない。

買いに行くと言っても、昨日今日と東京は雪模様である。

で、ふと思いついて Amazon を覗いてみたら、茶碗等の食器も結構たくさん置いているのに驚いた。そして、そんな中に、値段の割にそんなに悪くないデザインのものがあったので、早速買ってしまった。

ウチは Prime会員なので、何と言っても翌日配達と送料無料というのがありがたい。

うまく行けば、今日の夕飯は茶碗で食べられる。

Continue reading "密林の茶碗"

| | Comments (0)

Sunday, February 08, 2026

Play Log File on my Walkman #161

【2月8日 記】4か月ぶりのプレイログ披露。先日1泊だけだけれど入院していたときに聴いた5曲。

麻酔が抜けきれていなかったり、麻酔から醒めたら醒めたで痛みがあったりして、5曲聴くのが精一杯な感じだった。

20世紀の曲ばかりになった。

  1. 雨がやんだら(朝丘雪路)
  2. MIDNIGHT(甲斐バンド)
  3. 卒業(斉藤由貴)
  4. 夜が明けて(坂本スミ子)
  5. カブトムシ(aiko)

Continue reading "Play Log File on my Walkman #161"

| | Comments (0)

Saturday, February 07, 2026

「キネマ旬報」2月号増刊(2)

【2月7日 記】 さて、今年もまたキネマ旬報ベストテンのインチキ得票分析をしてみます。

この分析は統計学的に正しいものではないのかもしれませんが、でも、あくまで1位から 10位ぐらいまでのところでやっている限りはそれほど的外れなものではないと思いますし、実際出てきた結果が面白いので、性懲りもなく続けています。

キネマ旬報ベストテンは、審査員がそれぞれ合計 55点を持って、1位には 10点、2位には9点、…、10位には1点と入れて行き、その合計得点で順位が決められています。今回 2025年第99回の審査員は「本誌編集部」を含めて 64名で、前回より4名増でした。

で、毎回僕が何をやっているかと言うと、それぞれの映画の得点を、「総得点=点を入れた審査員の人数×平均得点」という形に分解してみるのです。

例えば同じ 150点獲得の映画でも、一方は

(a)合計15点=30人×平均5.00点

他方は

(b)合計150点=20人×平均7.50点

だったとすると、(a) は多くの人に広く受けた映画、(b) は特定の人の心に深く刺さった映画と言えるのではないか、ということです。

さて、2025年の結果はこうなりました:

  1. 旅と日々
    220点=33人×6.67点
  2. 国宝
    215点=31人×6.94点

  3. 210点=30人×7.00点
  4. ふつうの子供
    153点=24人×6.38点
  5. 宝島
    140点=22人×6.36点
  6. 愚か者の身分
    98点=16人×6.13点
  7. 「桐島です」
    94点=17人×5.53点
  8. 海辺へ行く道
    86点=15人×5.73点
  9. 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
    83点=15人×5.53点
  10. 見はらし世代
    82点=14人×5.86点

Continue reading "「キネマ旬報」2月号増刊(2)"

| | Comments (0)

Thursday, February 05, 2026

「キネマ旬報」2月号増刊(1)

【2月5日 記】『キネマ旬報』ベストテンが発表され、同誌の2月増刊号も手許に届いたので、例年通り、自分が昨年選んだ「『キネマ旬報』ベストテンの 20 位以内に入ってほしい邦画 10 本」とつきあわせてみたいと思います。

いやぁ、今年の選考結果はなんか嬉しかったなあ。てっきり『国宝』が作品賞に選ばれると思っていたのですが、監督賞は『国宝』の李相日、脚本賞も『国宝』の奥寺佐渡子、主演男優賞も『国宝』の吉沢亮 、でも作品賞は『国宝』ではなく『旅と日々』。

── 如何にもキネ旬らしくて、これぞキネ旬と快哉を叫びたくなりました。

そして、助演女優賞に伊東蒼が選ばれたのもめちゃくちゃ嬉しかったです。『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』での彼女は驚異的に素晴らしかったですもん。

僕は助演女優賞には『秒速5センチメートル』の森七菜を推していましたけど、確かに伊東蒼というのもアリですよね。

で、本題に戻って、僕が選んだ「『キネマ旬報』ベストテンの 20位以内に入ってほしい邦画 10本」とのつきあわせですが、まずはその 10本を並べると、

  • 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
  • か「」く「」し「」ご「」と「
  • フロントライン
  • この夏の星を見る
  • 夏の砂の上
  • 遠い山なみの光
  • 秒速5センチメートル
  • ストロベリームーン 余命半年の恋
  • 君の顔では泣けない

これは毎年書いているように、他の映画賞ではなく「キネ旬の」、10位以内ではなく「20位以内に」、「入るだろう」ではなく「入ってほしい」 10本であり、上記は僕が観た順番で評価の高い順ではありません。

で、この中でベストテンに選ばれたのは『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』だけという悲惨な結果でした。

そして、20位まで拡張しても他には『遠い山なみの光』しか見当たらず、今回の成果はわずか2本という、毎年やっているこの企画にあっては歴史的な少なさとなりました。

Continue reading "「キネマ旬報」2月号増刊(1)"

| | Comments (0)

Sunday, February 01, 2026

整形外科手術に思うこと

【2月1日 記】  北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督がまた整形手術を受けたことを YouTube の番組で明かした。

シーズンが終わってすぐに鼻の整形をして…。ここ(鼻の下)の土台で笑い顔がちょっと窮屈なので、取ってきました。

とのこと。

あー、時代は着実に変わってきているんだなあと思った。

僕らが小さかったころは、整形手術についてはつねに悪徳感(自らの罪悪感ではなく、手術を受けた者を糾弾しようとする心情)がつきまとっていたように思う。

ぶさいくなくせにインチキしてきれいになろうなんて厚かましい奴だ! あさましいにも程がある。バレないとでも思っているのか、このバカが!

みたいな感じ。

「整形警察」みたいな人も結構いて、僕の母親などはテレビを見ながら、「あ、この人、鼻触ったな」などとよく言っていた(それがどこまで当たっていたのかは知らないが)。

それが、「朝起きたら二重まぶたになっていた」などと言ってのけるぶりっ子のアイドル歌手が出てきた辺りから、少しずつ変わってきたような気がする。

整形外科医の広告で忘れられないものがある。

多分英語の雑誌だったと記憶しているのだが、その雑誌そのものを見たのか、それを引用した記事を読んだのかは憶えていない。

それは一家4人の家族写真だった。若い父親と母親は、そこの外科医で手術を受けたのだろう、まさに絵に描いたような美男美女である。ところが、幼い2人の子どもたちは、こう言っては何だが、見るも無惨にぶさいくなのである。

つまり、両親の元の顔はこんなにひどかったということの証明になっているのだが、これは整形手術というものが如何にまやかしであるかを述べたものではなく、外科医の腕がどれほど熟達しているかをアピールした、歴とした広告なのである。

それを見たときに、ああ、整形手術というものに対する倫理観に変化が起きているんだなあと痛感した。

Continue reading "整形外科手術に思うこと"

| | Comments (0)

« January 2026 | Main | March 2026 »