60進法の不思議
【11月30日 記】 小学校低学年ぐらいの頃、世の中のほとんどすべての数字は十進法に従っているのに、秒とか分だけは何故 60進法なのか不思議で不思議で仕方がなかった。
しかし、それから半世紀以上を経て改めて考えてみると、これは却々うまくできた、と言うか、バランスの取れた設定だったのだなと気がついた。
例えば十進法に変えるとして、1分 = 10秒にしてしまうとさすがにあまりに忙しない気がするので、1分 = 100秒、1時間 = 100分とする。そうすると 1時間は 10,000秒ということになる。
ところが、今の基準では 1日は 60秒 × 60分 × 24時間 = 86,400秒である。だから、上の設定を当てはめると1日 = 8.64時間などというめちゃくちゃ半端なことになって、これは困るのである。
いや、待てよ、これは1秒の長さを今のままにしているからであって、例えば新しい1秒 = 0.36秒にしてしまったらどうか? そうすると1分 = 100秒、1時間 = 100分としても、1時間は今と同じ 3,600秒ということになって丸く収まるではないか。
しかし、この新しい「秒」はあまりに一瞬であって、人間の認識能力や生活習慣にはちょっと合っていない気がする。それを考えると今の1秒という長さは、ちょうど人がゆっくり「ひとつ」を数えるぐらいの長さになっていて、とてもうまくできている。
それに仮に1秒 = 0.36秒に変換したところで、1日の長さはやはり 24時間という 10では割り切れない数字が残っていて、僕としても割り切れない気持ちだ。








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