レコード・コレクターズ 2025年9月号
【8月25日 記】 『レコード・コレクターズ』2025年9月号を買った。特集が「昭和歌謡名曲ランキング 60年代編」だったからだ。
本当は一番ほしいのは「70年代編」なのだが、それはまだ存在しない。しかし、「60年代編」を出したからにはそのうちにきっと「70年代編」も出すつもりなのだろうと踏んで、まあ、メインの前の前菜みたいなつもりでとりあえず購入した。
これがどうやって選ばれたかと言うと、この雑誌の執筆者38人の投票によるものである。
1960~69年に発売されたシングル盤を対象として、各審査員が第1位から 30位までを選び、それを集計して上から順に 150曲が紹介されている。
僕としてはあまり上のほうには興味はない。というのも、そういう形で選ぶと平均化/平準化されて、あまりとんがった作品は上位に現れて来ないからである。
これがもし、例えば高護(こう・まもる)氏がひとりで選んだというのであれば、目を皿のようにして読んだと思うが、高氏は選出委員ではないし、案の定、予想できるようなランキングになっていたので、ザーッと目を通しただけである。
ただし、集計結果だけではなく、各執筆者が何に投票したかを個別に確認できるようになっており、気になる何人かの執筆者については非常に興味深く、面白くチェックした。
とりわけ光っていた(これは他人と違っていたとの意味)のは、60年代にはまだ生まれてもいなかった栗本斉である。何しろ第1位が久美かおりの『髪がゆれている』って、それ何でしたっけ?誰でしたっけ?(笑)
当然、そんな曲は第150位までには入ってこない(笑) ランクインした 150曲の中には、にわかに歌詞やメロディを思い出せないものはあっても、それ何でしたっけ?みたいな知らない曲/聞いたことがない歌は全くなかった。
そういう意味ではそれほど面白いものではない。とは言え、「70年代編」が出るのを心待ちにしている(笑)
ちなみに、第10位までを紹介しておく:
- 『ブルー・ライト・ヨコハマ』いしだあゆみ
- 『上を向いて歩こう』坂本九
- 『スーダラ節』植木等
- 『愛のさざなみ』島倉千代子
- 『グッド・ナイト・ベイビー』ザ・キング・トーンズ
- 『恋の季節』ピンキーとキラーズ
- 『アカシアの雨がやむとき』西田佐知子
- 『伊勢佐木町ブルース』青江三奈
- 『君といつまでも』加山雄三
- 『夜明けのスキャット』由紀さおり
意外性は全くないが、150位まで見てもそれなりに妥当性は感じる選曲だ。
【9月12日 追記】 やっぱり10月号は70年代バージョンだった(笑)
その記事はここ。


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