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Friday, May 02, 2025

Netflix『新幹線大爆破』

【5月1日 記】 Netflix で『新幹線大爆破』を観た(ちなみに 1975年のオリジナル版映画は観ていない)。随分評判が良いのも頷ける。

JR東日本が全面的に協力した(一方で JR東海は断ったとの噂もある)とのことだが、新幹線や駅など、確かに JR の全面協力がなければ撮れなかっただろうと思われる映像がふんだんに出てくる。

もちろんミニチュア撮影や CG合成などの特撮もあるのだろうが、疾走、接触、切り離し、脱線、爆発など、新幹線の動きに関しては非常にリアルである。

そういう意味ではとても樋口真嗣監督らしい作品。

そして、「へえ、新幹線って、そういうシステムで走ってんのか」と言うような、鉄ちゃんなら当然知っているのかもしれないが、一般人には初耳のマニアックな情報をうまくストーリーに取り入れていた。

総合指令所のセットなども、多分取材に基づいて現実にかなり近い形で再現されていたのではないだろうか。

役者たちも良かった。

主役はもちろん爆弾を仕掛けられたはやぶさ60号の車掌・草彅剛だが、もうひとりの車掌・細田佳央太、総括指令長の斎藤工、運転士ののんら全力で危機に望む JR東日本職員、そして、たまたまその列車に乗り合わせた衆議院議員・尾野真千子、その秘書の黒田大輔、YouTuber の要潤、ヘリ・サービス会社の元社長・松尾諭、修学旅行中の女子高生・豊嶋花、電気技師の六平直政、総合指令所に駆けつけた刑事の岩谷健司、首相補佐官の田村健太郎ら、それぞれのキャラクターがやや類型的に過ぎる嫌いはあるが、役者一人ひとりの演技は素晴らしかった。

豊嶋花は『大豆田とわ子と三人の元夫』でいいなと思って名前を憶えたのに却々ブレイクしないなと思っていたのだが、あのときはまだ 14歳。今年 18歳になっていよいよ頭角を表してくるのかなという感じ。

犯人の設定には少し無理があって、あそこまでの大惨事を企てるにはやや動機が弱いし、あの犯人にそこまでやる知識があるのかどうかという気もするし、何より複数の爆弾をいつどうやって新幹線にセットしたのかという疑問は最後まで残ったままだが、でも、全体としてはやっぱり面白いのである。

それは筋運び、展開の見事さだと思う。首相官邸と現場、JR東日本管轄区域と JR東海管轄区域というセクショナリズムの対立が描かれていたのも面白かった。相当な制作費をかけたとの話もあり、それに見合う大作になったと思う。

長谷川朋子さんのこの記事で背景や裏話がたくさん語られている。

初登場で世界2位、80カ国で週間ランキング入り こだわり抜いた『新幹線大爆破』が”日本発Netflix映画”の成功例といえる訳

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