漢数字の単位の変更の提案(デノミではありません)
【6月17日 記】 最近では全く聞かないですが、かつてインフレ対策の一環として、デノミネーションの必要性が議論されたことがありました。
例えば 100円を百分の一にして新1円とします(この場合従来の 50円は例えば昔使っていた単位を持ってきて 50銭とするなど、新しい単位が必要になります)。10,000円は 100円になり、100万円は1万円になるわけです。
それが経済的にどういう効果を産むのか僕にはよく分かりませんが、まあ、見た目すっきりするということはあるかもしれません。
1ドル = 百何十円というのも 1.x 円になるので、そっちのほうがカッコ良いかもしれません。
ただ、僕がやってほしいのはそんなことではないのです。僕がやってほしいのは、漢数字を3桁区切りに合わせてくれないかな、ということです。
例えば、567,000円はパッっと見ていくらだか分かりますか? これは僕はひと目で分かります。56万7千円ですよね。働いている(あるいは働いたことのある)人であれば、多分このぐらの桁なら大体大丈夫でしょう。
238,457,290円はどうでしょう? 一番上の桁は 2億ですよね。このくらいまでならば僕は大丈夫です。このぐらいの桁の数字はしょっちゅう出てくる職場にいましたから。
でも333,029,851,122円となると、ちょっと考えないと分からなくなります。下手すると一十百千万…と数える羽目になります。
何故分かりにくいかと言うと、漢数字は一万 → 十万 → 百万 → 千万 → 一億…と4桁ごとに変わって行くのに、アラビア数字は3桁ごとにカンマを打って行くからです。
これが英語だと楽なんですよね。
3桁の次の4桁目で thousand、6桁の次の7桁目で million、9桁の次の 10桁目で billion 、12 桁の次の 13桁目で trillion と見事に3桁ごとに変わって行きます。
と言うか、逆なんですよね。これ、英語の数の数え方に合わせて数字3桁ごとにカンマを打つことにしているわけですから。
日本語だと4桁ごとにカンマを打ったほうが絶対に分かりやすくて、僕らが子供の頃には実は一部にまだそういう表記法が残っていたのですが、今では世界的な標準に完全に駆逐されて必ず3桁ごとにカンマを挿入するようになりました。
でも、表記だけそんな風にされても、数を表す漢字がそうじゃないので、頭がついて行かないのです。
それだけじゃなくて、例えば英語で値段の話をしているときに、「これを three hundred thousand yen で買った」とか、「あの家は one hundred million yen では買えない」とか言われても、咄嗟にそれが高いんだか安いんだか、高いなら高いでどれくらい高いのかが全くピンと来なくて、会話を遮って換算するしかないんですよね。
日本語でも「7桁の数字を提示された」なんて言われてもそれこそ一十百千万…と数えるか、あるいはアラビア数字を思い浮かべてそれを脳内で読み取るかしないと分からないので、とても時間がかかるのです。
それで僕の提案は、
- 1(一)→ 一
- 10(十)→ 十
- 100(百)→ 百
- 1,000(千)→ 千
- 10,000 (一万)→ 十千
- 100,000(十万)→ 百千
- 1,000,000(百万)→ 一万
- 10,000,000(一千万)→ 十万
- 100,000,000(一億)→ 百万
- 1,000,000,000(十億)→ 一億
- 10,000,000,000(百億)→ 十億
- 100,000,000,000(一千億)→ 百億
- 1,000,000,000,000(一兆)→ 一兆
という風に変えてくれんかな、ということなんです。これで日本語が世界基準にマッチするわけです。分かりやすくなるとは思いませんか?
もちろん、変更して暫くは大混乱で、特に我々老人層は右往左往することになるでしょう。勘違いして一桁多く振り込んでしまったとか、詐欺にあって大損したとかいう人も出てくると思います。
でも、良いじゃないですか。人は順番に死ぬんです。
僕らは混乱の極みに陥ったとしても、公的機関の助けも借りてみんなで声を掛け合って凌ぎましょうよ。そして、古い世代が死んだあと、今はまだ生まれていない子どもたちの世代は、何の抵抗もなくこの新制度を受け入れるはずです。
日本社会も国際標準に合致して、世の中、分かりやすくなると思うんだけどなあ。


Comments