断念
【3月3日特記】 京大の「Yahoo!知恵袋」不正入試について、自分なりにしっかりとまとまったことを書こうと思ったのだが、とりあえず今日は断念した。
この言ってみれば本来は小さな事件には山ほどいろんな要素があって、しかも今日「偽計業務妨害」という変な容疑で逮捕者が出たものだから、いろんな情報やら意見やらの洪水になって、全然頭がまとまらなくなってしまったから。
ここには正義と倫理の問題、学歴社会の歪み、ネット社会の弊害と(それとは裏腹の)威力、当世若者気質、入学試験と監督のあり方、カンニングの効率とコスト・パフォーマンス、危機予知能力、大学の自治、報道のあり方、通信の秘密、警察の捜査方法とそれに対する協力、法体系、等々いろんな観点がある。
そして、どの切り口で切ってもそれなりに何等かの記事は書けると思う。だが、逆に言えばそこが落とし穴なのであって、本当の問題はどの切り口で切るかなのである。いや、そもそも一つの切り口で切ることの是非こそが問題にされているのである。
例えば、この事件をネット社会の闇という観点だけで切り捨ててしまうような記事が正当なものと言えるのかどうか、大学の自治と独立という観点から京大の対応を責めるところまでは良いとして、そこから容疑者養護に直結するのはどうなのか、まさにそういうことが問われているのである。
大切なのはいろんな切り口の連関なのであり、最終的に見極めるべきなのは全体像なのである。
今日のいろんな記事や言説の横溢を眺めていて、僕自身が気づいていなかった観点がまだたくさんあることに気づいた。そして、考えれば考えるほど要素は増えてくる。まるでm行n列の行列式の一般解を求める問題のようなものである。
ちょっと考えがまとまりきらなくなった。もう少し整理してみたい。
そして、考えがまとまればまた書いてみたい。いや、いつまでも考えがまとまらずにいつまでも書けないかもしれない。あるいは、考えがまとまらないままに何かを書いてみるかもしれない。いや、考えがある程度まとまっても結局何も書けないのかもしれない。
いずれにしてももう少し考えてみる。


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