the communication breakdown
【1月8日特記】 昨日の記事の続き:
あちこちに何度か書いていることなのだけれど、僕はものごとを類型的に考えることには弊害が多いと考えている。
だから昨日「最近の若い社員は言われたことはちゃんとできるが、言われなかったことはからっきしできなかったりする」と書いたが、もちろん若い社員全員がという意味ではないし、ほとんどの若い社員がという意味でもない。
ただ、他の世代と比較して、最近の若い社員にそういう傾向が著しく強いという程度の意味でしかない。だから、そんな記事を書きながら、「若い世代だからこうだ」という決めつけだけは避けたいなあと思っている。
んで、そんなこと書きながら、書いた勢いついででもう少し書き足すのだが、昨日書いたことに加えて、最近の若い世代に顕著な傾向として、上司の言うことを聞かないということがある。指示待ち族のくせして実際に指示を与えると聞かないのである。
いや、聞いていないようには見えない。うわべは聞いているのである。うんうん頷いたり、時には神妙な顔をして、こちらの言うことをちゃんと聞いている。でも、聞いているだけで従わない。
相手の言ってることに納得ができないのであれば従わないのは当たり前だ。僕も若い頃はそうだった(ことさら妥協というものを嫌悪してた)し、今でも基本的にそうだ。
もちろん少しく長く生きて人生の手練手管というものも身についてきたので、手当たり次第に噛みついて反論するわけではない。その場で反論することも勿論あるが、その場はおとなしく聞いておいて後から様子を見て意見をぶつけてみるということもあるし、いつどのタイミングで反論するとしてもその時々でものの言い方は随分変えてみる。あるいは口に出して反論はしない(これ以上言っても仕方がないので)のだが、自分が不満であることは表情などで意思表示しておく、等々。
でも、黙って聞いていて、あるいは従順に神妙に聞いておきながら全然従わないみたいなことはやらない。それは失礼である。納得できないのであれば、そのことを何らかの形で相手に伝える必要がある。納得したように聞いていて全然従わないというのは卑怯な手だと思うのである。
ところが、最近の(特にここ1~2年の新卒の)若手社員に多いのが(ここでもう一度しつこく書いておくと、勿論全員という意味ではないのだが)しおらしく聞いておきながら従わないという態度なのである。
後から問い詰めると、「イマイチ納得できてなかったので」などと平然と言う。
文句があるならその場で言えよ、と詰め寄ると、「いや、文句があるとか言うんじゃなくて、僕自身がうまく消化できなくて」などと訳の解らんことを言う。
ともかく彼らは目先の軋轢さえ避けられれば何でも良いのである。それはコミュニケーション・ブレイクダウンである。
人間なんだから、人間同士コミュニケーションしようよ。
それはたまに相手を怒らせたり傷つけたりすることでもあるんだよ。
よろしく。


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