李鳳宇氏 at ACM
【10月4日特記】 今週の月曜日にアジア・コンテンツ・マーケットというイベントで李鳳宇氏の講演があったのだが、そこで面白い話を聞いた。
と、ここまで読んでここから先も読もうと思っているのは恐らく李鳳宇が何者か知っている人だけだろうから、引き留め策も兼ねて、ここで無粋に李鳳宇氏を紹介しておこう。李鳳宇氏は、
- 月はどっちに出ている
- ビリケン
- のど自慢
- KT
- ゲロッパ!
- お父さんのバックドロップ
- パッチギ
- 誰も知らない
- 恋は五・七・五!
- フラガール
などの映画のプロデューサで(ま、中には「プロデューサー」や「製作」という形で名前がクレジットされていないものも含まれるが)、映画配給会社シネカノンの代表取締役である。ちなみにリ・ボンウと読む。イではなくリと本人は名乗っている。
で、その李鳳宇氏が言うには、大阪と言うのはインディペンデント系の映画製作者にとって一番頭が痛い地域なのだそうである。
何故なら、単館系の映画館がない。──うむ、そう言われてみるとそうかも知れん。確かに単館系の映画が上映されていること(例えばテアトル梅田のレイトショーで)はあっても、ここは単館系の映画館だと言えるところはないかもしれない(シネ・ヌーヴォとか第七藝術劇場とかいう名前も浮かぶのだが、あの辺りは単館系ではなくアングラ系か?)
東京でなら、まず銀座・有楽町、あるいは渋谷・新宿あたりの単館系劇場で上映して、そこから広げて行くのが常道なのだが、大阪の場合はまずキタ=梅田でかけるところがないから広げようがないのだそうである。
そういうこともあってか、『フラガール』の場合で言えば、大阪は全国の中で際立って客の入りが悪かった府県なのだそうである。
そのくせ、貸し出しが始まった『フラガール』のDVDの回転の良さは全国でも一二を争うのだそうで、李氏曰く「結局ケチなんですな」。
ま、これは笑いを取るための冗談半分、本気半分というところだろう。その後「是非、映画館で観てくださいよ(と言うてももうやってませんけど)。DVDを家のTVで観るのと映画館の大きなスクリーンで見るのとではえらい違いますよ」と続けていた。
僕も同感。いつだったかどこかに書いたと思うのだが、TVの中の人物は自分より小さい。スクリーンの中の人物は自分より大きいのである。


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