学校給食
【8月14日 記】 今でも時々学校給食のことを思い出す。とにかく不味かった。
給食というものは各地で別々に作るものだから、地域によっては美味しいということもあるのかと思って妻に訊いてみたら、やっぱりどれもこれも不味かったと言う。
あの時代の給食は総じて不味かったのかもしれないと思ったりもするのだが、しかし、自分の小学生時代に、少しでも量の多いお椀を奪い合っていた同級生のことを思い出すと、どうにも納得が行かない。
大きな鍋で教室に運ばれてきた給食を小学生がお椀などに取り分けて行くわけだから、そんなに均等にはならない。それで、少しでも量が多いお椀を見つけて、そこにペッとツバを吐いて、「もう、ツバつけたから、これは僕のもの」などと言っている同級生たちが何人かいた。
そうまでして取りたいのか!と小学生の僕は驚愕した。僕には理解できなかった。僕は少しでも量の少ないものを選びたかった。人の味覚というのはそれほどまでに違うのだろうか?
給食の話をすると、「でも、○○だけは美味しかった」とか「○○は大好きで楽しみにしていた」とか言う人がいるのだが、それも僕には分からない。僕にはどれもこれもただひとつの例外もなく悉く不味かった。
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