Tuesday, September 18, 2018

短絡考

【9月18日 記】 日本は短絡国家になったな、とふと思った。

短絡国家というのは僕の造語である。いや、別に国家権力を持ち出す必要はなくて、単に短絡的な発想をする人が増えたな、ということなのだが、なんだか国中にそういう人が溢れかえっているような気がして、ついつい国家などと言ってしまう──これもある種、自分の中にある短絡なのかもしれないが、と自戒を込めておこう。

ともかく、「いや、ちょっと待てよ」と言う暇(いとま)がない。「そうは言っても」と考え直す習いがない。「そんな単純なもんじゃないでしょ」と言わせない流れがある。

政府の悪口を言う奴は「反 日」と断罪する。昔は、政府の悪事を暴き、政府の権力を制するのがジャーナリズムの役割だった。──そういう考え方自体も短絡ではないか、と言われればそれもそうだが、その短絡を正すために逆の短絡に振れてしまっては意味がない。

発言や文章の途中にある表現に引っかかってしまって、一歩も先に進めない。意味というものはあくまで全体から生じるものだという認識がない。──なんてことを言うとすぐに、「どんなひどい文章でも最後まで読まないと何も言えないと言うのか?」などと怒られる。それも短絡である。

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Thursday, September 06, 2018

目からポケモンが剥がれた

【9月6日 記】 人間の多様性というものについては生きていく中でいろんなところで不断に再確認することになるのだが、先日はポケモンGO でそのことを思い知った。

ポケモンGO をやらない人もたくさんいるだろうから、あんまり細かいことを書いても仕方がないので、概略だけを書く。

ポケモンGO は街を歩いて「ポケットモンスター(ポケモン)」を収集するゲームである。ポケモンの種類は何百も、いや、多分 1,000種類以上あるはずだ。で、捕まえたポケモンを育てたり、そのポケモンを使って「バトル」をしたり、といろんな遊びのバリエーションがある。

そして、プレイヤーがある一定のレベルに達すると、他のプレイヤーと「フレンド」になったり、お互いのポケモンを「交換」したりできるようになる。

それは別にやりたくなければやらなくても良いのだが、頑なにそれを避けているといろいろ無駄が出たり、そのままでは先に進めなくなったりもする。

僕はポケモンGO をやっていることを別に隠してはいなかったが、あまり誰とも交流することなくずっと独立独歩でやってきた。それが上記のような状況になったものだから、会社の後輩とフレンドになった。

で、フレンドの仲良し度が上がってきたところで、今度は逆に彼からポケモンを交換してほしいと言われた。

しかし、急にそんなこと言われても、僕のほうには交換に出せるようなポケモンは1匹もいない。

僕がそう言うと、彼は「そんなに厳選しているんですか!」と驚く。驚かれて僕も驚く。

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Thursday, August 02, 2018

ボールから目を離すな!

【8月2日 記】 小学校の多分1年ぐらいの時に野球の打ち方を習った時も、会社に入ってからゴルフのスウィングを教わった時も、「ボールから目を離すな」と言われた。

体がほぼ静止した状態で、飛んでくるボールを待つ野球と、逆に静止しているボールに対して自分の体を動かしてクラブに当てるゴルフという違いはあれど、いずれにしてもボールから目が離れてしまうとちゃんと当たらないことが多いのだ。

それはバットやクラブやラケットで球を叩く野球やゴルフやテニスであっても、足や頭でボールを操るサッカーであっても、あるいは直接手でボールを受けたり投げたりする他のスポーツであっても同じではないだろうか。

なんであれ、自分と対象物の距離と位置関係が刻々と変化している状況では、その対象物から目を離してはいけない。よそ見をしていては巧くプレーできなくて当たり前だ。

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Saturday, July 21, 2018

【7月21日 記】 色で憶えているってこと、ありますよね?

例えば街なかで銀行を探している時、遠くて文字はよく見えないけど、看板の色が赤いと、「あ、三菱UFJ があった」みたいな。これが緑だと三井住友になります。

緑と言えば昔は三和銀行の色でした。今の三井住友の緑ほど深い色ではなく(もっとも三井住友ももう1色、薄い緑を使ってはいるのだが)、もっと薄い黄緑。三和銀行なんて今では記憶の外かもしれませんね。でも、私はこれも色で憶えていて、当時の三和銀行の緑色と、吸収合併されて今に至る三菱UFJ の赤がどうも結びつきません。

それ以外でもみずほなら紺、新生銀行はもう少し明るいブルーなどと、やっぱり色で憶えています。あんまり入ったことがないところだと、「えっと、りそな銀行って何色だっけ?」というようなことにもなるのですが。

あとはコンビニ。

店名の入った看板が見えなくても、店の外壁がオレンジと赤と緑で彩られていればセブンイレブン、白地に緑と青ならファミリーマート、青地に赤ライン+白文字ならローソンと、これまた色で区別がつきます。

それ以外でも自分の使っているさまざまなお店や施設の色を憶えているのではないでしょうか。

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Thursday, May 24, 2018

混合水栓の謎

Water_faucet

【5月24日 記】 右(スマホの場合は上)の写真を見てほしい。我家のキッチンの混合水栓である。光って見にくいが、レバーの回る部分に「H」と「C」の文字がある(写真をクリックして拡大してもらうと赤い矢印で指し示してあるのが判ると思う)。

今は多分もう慣れたと思うが、妻はこの家に来た当初どっちがお湯なのか分からなくて困ったと言う。

「Hの字が見えるように右に回すとお湯だよね?」と彼女は言う。

なるほど、そんな読み取り方、そんな感性があるのか、と僕は感心する。

「いや、ないない。フツーは左側に H の字があるから、左に回すとお湯だと思うでしょ」みたいなことをすぐに言いたがる人がいるが、何がフツーかなんてあまり考えないほうが良い。

もしもあなたがフツーでないと認定されてしまったら、その瞬間からあなたの人生は険しいものになるのだ。

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Tuesday, May 22, 2018

音頭

【5月22日 記】 深夜ドラマの『やれたかも委員会』が好きだ。ものすごくデトックスになる。で、このエンディングで流れているのが shiori によるカバー『君のひとみは10000ボルト』だ。

この曲、1978年に堀内孝雄が発表したときから思っているのだが、リズムとの兼ね合いを考えると区切れがおかしいのだ。

つまり「きみの・ひとみは・いちまん・ボルト」ではなく「きみのひ・とみはい・ちまんぼ・ると」になっているのである。

特に「き」から「い」までは同じ高さの音なので、メロディラインでアクセントをつけることができない。そうするとどうしても強拍・弱拍でことばが区切れてしまうのだ。

こんな風に切れ目のおかしい歌は時々あるのであって、僕が昔大いに気になったのはイルカの『なごり雪』である。

こちらは「なごり雪も 降る時を知り」とは聞こえずに、「なごり雪も 降る時 お尻」と聞こえてしまう。みんなあんまり気にしていないかもしれないが…(笑)

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Thursday, April 26, 2018

進歩の担い手

【4月25日 記】 今夜出席した某セミナーで僕が一番感銘を受けたのは、登壇者の日大藝術学部・木村学部長が紹介した英国の劇作家ジョージ・バーナード・ショーの言葉。

格言・名言として世界的に有名なフレーズらしいのですが、僕は初めて聞きました。

理性的な人間は自分自身を世界に適応させる。非理性的な人間は世界を自分自身に適応させようと固執する。それゆえに、すべての進歩は非理性的な人間のおかげである。

原文では、

The reasonable man adapts himself to the world; the unreasonable one persists in trying to adapt the world to himself. Therefore all progress depends on the unreasonable man.

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Thursday, March 15, 2018

主張するお尻

【3月15日 記】 2月の末からハワイ島に行ってきたのだが、滞在していたホテルのトイレがウォシュレットではなかったのがちょっと辛かった。

もちろん日本のトイレがほとんどウォシュレットになったわけではないので、日本にいても日常生活でウォシュレット以外のトイレに当たることもある。しかし、この30年以内に建ったビルや家ならかなりのトイレがウォシュレットになっているはずだ。

自分の身の周りで言っても、家も会社も完全にウォシュレット化されているので、たった5泊とは言え、そうでない環境は辛いと言えば辛いのである。

でも、考えてみたら TOTO がウォシュレットを発売してからまだ40年も経っていないのである(そもそもウォシュレットというのは TOTO の商品名であって、一般名詞としては温水洗浄便座と言うべきである)。

今の若い人は40年前の、ウォシュレットが1台も存在しなかった時代を想像できるだろうか? あるいはそういう環境に耐えられるだろうか? 5日どころではなく、1年365日ウォシュレットが使えないのである。

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Saturday, January 06, 2018

一挙掲載: はてしないトイレ談義シリーズ

【1月6日記】 そんなもの別に読みたくないかもしれません(笑) が、予告通りもう一編、今月で閉めるホームページからコンテンツを移設しました。

いや、もうちょっと正確に言うと、このブログと旧ホームページの両方で、あっちに書いたりこっちに書いたりしていたので、それを一つにまとめて、改めてブログ内ホームページという形にしました。

従って、このブログ内では一部重複してしまうことになるのですが、まとめて読みたい人もいるでしょう(と言うか、それはひとえに僕のことであって、他にまとめて読みたい人があまりいるとも思えませんが)。

で、中身は何かといえば、「はてしないトイレ談義」シリーズです。

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Monday, January 01, 2018

紳士なら座って

【1月1日記】 お正月にはお正月らしくないことを書きたいという意識が働くもので、今日はおしっこについて書いてみたい。

去年のいつごろだったか、秋のある日から家で小用を足すときには便座に座るようにしている。

以前から「男子も座り小便」運動を推進している人たちがいることは知っていたが、あまり心動かなかった。それが、とある飲食店のトイレにあった貼り紙で「紳士なら座って」と推奨(と言うか、むしろ嘆願かな?)しているのを見て、急にやってみる気になった。

そもそもは家のトイレ掃除をいつからか僕がやるようになったことが遠因だ。

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