Wednesday, August 22, 2018

1つの原理と多様な世界

【8月22日 記】 『カメラを止めるな!』の盗作疑惑(と言っても、「原作」を主張している人物は「盗作」という言葉を使っておらず、これは FLASH の「煽り」であり「釣り」であるのだが)に関して、知人が上田監督を養護するような文章を書いた。

少なからぬ人が同じような論調で書いている。いろんな人の証言などから経緯を追うと、僕もほぼ同じような印象だ(つまり、上田監督の側にも不用意な点はあったようだが、訴えた人物も一旦「原案」で OK を出してしまっているということもあって、今からあくまで原作であると主張するのは無理があるのではないか、と思う)

そしたらそこに「大手の配給会社がついた途端に大企業の肩を持つ提灯持ちみたいな野郎ばかり出てきた」と絡んできた人がいた。

僕はちょっと驚いた。よくもまあそんな単純な発想をするなあ、と。

世間に不思議にはびこっている「電通は日本のマスコミと政財界を支配する黒幕である」説と同じくらい単純な世界観ではないか? いや、ちょっと、よく考えてほしい。世界はもっと複雑なのである。

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Saturday, August 11, 2018

出会いの場

【8月11日 記】 先日、次の約束までにすごく時間が空いてしまい、移動しながら何軒か大きな書店を回って暇を潰した。リアル店舗に長く滞在するのも、それをハシゴするのも久しぶりのことである。

そして、まあそうだろうとは思っていたが、改めて愕然としたのは、「文学」ジャンルの占めるスペースの小ささである。文庫本はまだ置いてある。しかし、単行本は、どの本屋でも、恐らく10年前の何分の1になっているのではないだろうか?

大きな本屋であれば、昔は英米文学の書架だけでも3つ、4つはあった。場合によっては廊下ひとつ分の片側が全て外国文学の単行本を並べている書店もあった。そして、日本の文学は一国で外国文学全体とほぼ同量を占めていることが多かった。

ところが今は下手すると「文学・小説」で、日本も外国も合わせて書架2つ分だったりする。

誰でも分かることだが、ひとつには「文学」が売れなくなっているということ。でも、それだけではないと思う。本屋が自ら「文学」の売り場を狭めて行っているのである。

そう書くと、「それは同じことではないか? 売れないから書店が棚を狭めたのだ」という反論があるかもしれない。確かにそれは密接に関係してはいる。だが、同じではない。

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Tuesday, August 07, 2018

2/25 = 8%

【8月7日 記】 ブログというものが始まったときに、これこそがブログの独自性と謳われた機能がトラックバックだ。それが今ではすることもされることもほとんどなくなってしまった。

ブログが廃れたのかトラックバックが廃れたのか判らないが、少なくとも相手も当方もともにトラックバックに対応したブログでなければトラックバックはできないわけで、そういう意味でもろともに廃れて行ったのかもしれない。

ブログとトラックバックの全盛期には、僕もそこそこ多くのブログからトラックバックされ、そこそこ多くのブログにトラックバックしていた。僕がトラックバックするのはほとんどが映画評の記事だった。

その作業を潤滑に進めるために、僕は自分がよくトラックバックをする、映画評をメイン記事としたブログをリストアップして HTML ファイルにして保存していた。

何故 HTMLファイルかと言えば、作業上それが一番効率が良いからだ。

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Thursday, June 14, 2018

舞台挨拶あれこれ

【6月14日 記】 先日、映画『榎田貿易堂』の舞台挨拶を見て、自分はこれまでに一体何回ぐらい舞台挨拶を見たのだろうか、と思った。

僕の場合は仕事上の、とは言わないが、仕事絡みの(つまり、ウチの会社が製作に出資しているか、あるいは出資はしていないが試写会の開催を請け負った)完成披露試写会などに行く機会があるので、一般の人よりは多いと思う。

でも、多いと言っても生涯で100本には届いていないと思う。多分2桁の下のほうだろう。

記録好きで、人生のほぼ全期間にわたる鑑賞記録をつけている僕だが、残念ながらその回に舞台挨拶があったかどうかまでは記録していない。

ただ、このブログに載せたりしている映画評/鑑賞記録で舞台挨拶について触れている記事もあるし、何も見なくてもある程度記憶に残っている印象的な舞台挨拶もある。そういうのを少しかき集めてみた。

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Tuesday, April 17, 2018

自分の映画評を考える

【4月17日 記】 ああ、あの映画はひどかったなあ、と不意に思い出して昔書いた映画評を繰ってみると、それほど貶していなくて意外に思うことがたまにある。

ま、それもそのはずで、一応僕はどんな映画でも無下に貶さないことを心がけている。これはどうも今イチだな、とか、いやあ、これはさすがにひどいなあ、などと思っても、一生懸命褒められるところを探して書いている。

自分でそんなことを心がけていながら、自分の過去記事にボロカスな表現を求めるなんていかにも矛盾している。

しかし、こういう可能性もある: 観た直後はそれほどでもなかったのに、ときが経つにつれて悪印象が募ってきたのだ、と。

確かにそういう作品もあったと思う。でも、「この映画は観ている最中から沸々と嫌悪感がわき上がってきて、見終わった時の幻滅感もはっきり憶えているぞ」という映画であってもやっぱりあまり貶していないので、まあ、必死で抑えたケースもあるということだ。

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Saturday, January 13, 2018

松重豊

【1月13日記】 ここ数年、松重豊の露出量がどんどん増えている気がする。2012年以来、主演の当たり役『孤独のグルメ』もあるし、脇役でもテレビや映画に途切れることなく出演している。

テレビドラマ言えば昨日始まった『アンナチュラル』での役柄も非常に彼らしい。この人、気の強い役でも弱い役でも、ヤクザから小市民まで本当に上手に演じ分けるところがすごい。

名前をちゃんと憶えていない妻は「あの、『早く言ってよ』のおっさん」と呼ぶ。そうそう、今テレビで盛んにやっているクラウド名刺管理サービス Sansan の CM も面白い。

自分で作っているデータベースを見ると、僕は彼の出演した映画を劇場で 34本観ている。‎もちろんテレビなどで観た映画を含めるともっと多くなる。

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Tuesday, November 21, 2017

『ブルーハーツが聴こえる』豪華版DVD

【11月20日特記】 MAKUAKE で僕が何口か支援した映画『ブルーハーツが聴こえる』の豪華版ブルーレイ&DVD が来年2月に発売されます。記事が出ていたので紹介しておきます。

気鋭の監督6人によるオムニバス形式の映画で、当時の僕の映画評はここにあります。

ほんの少しのお金を供出しただけとは言え、製作に少しは与って力になった映画が、こういう有形のものとして保存されることにはやっぱり喜びを感じます。

支援して良かったと思える内容の作品でした。もしご興味があってどこかで観ていただければ嬉しいです。

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Wednesday, November 15, 2017

ここに来れば何でもあるか?

【11月15日特記】 テレビ番組の配信は漸く始まったけれど、局ごとにアプリが必要なのは大変使いづらいというのはよく言われること。

僕自身もそれは常に感じている。配信アプリに始まったことではなく、10年以上前からサイトであれショップであれ、「ユーザに対して“ここに来れば何でもある”という状況を作ってあげないといけない」と社内外で言っては来た。

が、そう簡単に実現しない(ま、TVer はできたけどね)。

で、それを棚に上げて他のものを槍玉に挙げようという魂胆ではないのだが、動画配信アプリばかりが問題になるけれど、音楽だって同じ状況ではないかとふと思った。

僕も突然思い当たったのだが、このことを指摘している人はあまりいないようにも思う。

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Monday, November 13, 2017

実話とドラマ

【11月13日特記】 僕は実話に基づくドラマというものにあまり心惹かれることはない。もうちょっと丁寧に言うと、実話が嫌いなのじゃなくて、実話であることを売りにしている作品に反感を覚えるのである。

そもそも実話に基づくと言っても、小説やドラマにしようとした瞬間に、すでにそれは実話ではないのである。

──なんてことを言い出すと、そもそも実話とは何か、事実とは何かという宗教論争みたいなややこしい世界に入ってしまうのであんまり深入りする気はないのだが、とは言え、今見せられているドラマが 100%の事実そのものであるはずがない、ということには誰もが納得するのではないだろうか?

確固たる実話というものがあるとすれば、それは誰も反論できない要約の形でしかないのではないだろうか?

例えば、その時の機長の判断が100人の乗客の命を救った、とか、わずかな水と食糧だけで1ヶ月間生き抜いた、とか。

それをドラマらしく肉付けしようとすると、どうしても必ずしも事実であったかどうか定かでない描写を付け加えることになる。それが歴史小説や実録ドラマであった場合、下手すると読者や観客が一番感動した台詞が実は作者の創作であったりするのである。

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Sunday, November 12, 2017

音楽テレビ

【11月12日特記】 引っ越して住居環境が変わったことをきっかけに、スカパーを見始めた。

今までこんな多チャンネル環境は経験したことがなかったので、正直どのチャンネルを選んで良いか解らなかったのだが、いろいろ見てみると意外に音楽専門チャンネルというのも悪くないと思った。

そんなもの何時間もじっと観ていられるはずがないだろう、と思っていたのだが、そもそもそういう考えが間違いだった。

じっと観ていなくて良いのである。耳で聴いて、気になったらじっと観る──それで良いのである。そういう見方ならいつまでも続けられて、邪魔にもならないし、充分楽しめる。

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