Thursday, January 10, 2019

起きられない子

【1月10日 記】 日本生命の CM を見ていて思い出した。今ネットでも評判になっている、清原果耶が女子高生を演じているあのCMである。彼女を優しく見守っているお父さんが実はもう亡くなっていたことがラストで判るあの CM である。

あの CM の一番長尺のバージョンの初めのほうで、清原果耶が学校に遅刻しそうになって、「どうして起こしてくれなかったのよ」と母親に当たるシーンがある。母親は「何度も起こしたわよ」などと言う。

同じような光景が我が家でも週に何度かあった。

僕ではない。僕は小さい頃から今に至るまで寝起きが非常に良くて、大体は目覚ましがリッと鳴った瞬間に起きている。今は目覚まし時計というものは使っていないが、昔は新しいのを買いに行くと必ず「できるだけ音の小さなやつ」(秒針が無音で、アラームがうるさくない、または音量を自在に調整できるやつ)を探して選んでいたほどだ。

僕が目にしていたのは姉と母のやりとりである。起きられなかったのは姉で、ほぼ上記の CM と同じだった。姉は「なんで起こしてくれなかった」と怒り、母はあの CM の母ほど穏やかではなく、何度起こしても起きなかった娘に対して時に逆ギレしていた。

そんな姿を日常的に見ていて、僕はふと思ったのである。

どうして姉は起きられないのに母は起きられるのだろう?
どうして子どもは起きられないのに大人は起きられるのだろう?

と。

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Sunday, January 06, 2019

4Kテレビ

【1月6日 記】 テレビ局に務めてはいるものの、まだ4Kテレビは買っていない。

地上デジタル放送が東京、大阪、名古屋で始まった時には、その翌年にデジタルテレビを買った。というか、その年に転勤で単身赴任することになり、どうしてもテレビがもう1台必要になって、それならいっそのことと思ってデジタルテレビを買ったのだった。

大きさはどのくらいだったか憶えていないのだが、値段は憶えている。発売して間もなく、まだ値段が下がり始めていないタイミングだったので約40万円もした。本当に涙流しながら買った感じだ。

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Friday, December 21, 2018

紅白

【12月21日 記】 NHK『紅白歌合戦』を見なくなった。テレビ局に勤務しながら最近めっきりテレビを見なくなったということも背景にないではないが、もっと昔の、まだ人一倍テレビを見ていた時代から、この番組については見なくなってしまった。

それはこの番組が“権威”ではなくなってしまったということなのかな、と思う。

昔は『紅白』の人選にブツブツ言いながら見ていた記憶がある。個人的な体験としては多分1967/1968年辺りのグループサウンズが最初ではなかったかな、と思う。

NHKは長髪でチャラチャラした服を着てやかましい音楽を奏で、女の子に歓声で迎えられ、たまに舞台上で失神して倒れたりする GS を良しとしなかった。だから、ザ・タイガースもザ・テンプターズもオックスも『紅白』には選ばれなかった。

ただ、長髪のメンバーがおらず、髪を七三に分けて、どちらかと言うと背広っぽい衣装で演奏し、日本レコード大賞を受賞したジャッキー吉川とブルーコメッツだけは選ばれた。僕はそれを憎んだ。その優等生的な発想に強い嫌悪感を覚えた。

逆に、もともと GS に反感を持っていた姉は、『青い鳥』や『廃虚の鳩』のような歌を歌い始めたザ・タイガースを「『紅白』に出たいがために教訓的な歌を歌って NHKに媚を売っている」と毛嫌いした。

いずれにしても、あの当時『紅白』に選ばれるというのは歌手にとって大変な栄誉であり、ファンが歌手を評価する基準でもあった。でも、レコードの売上だけではなく、人間の主観が混じる評価軸で出場者を選別して行くのは難しいことだ。必然的に一部の出場者は一部の視聴者の反感を買うのである。

僕は、昔はどれだけ大ヒットしたか知らないが、今は歌番組にも全然出てこない演歌のベテランが出てくるのが許せなかった。あと、水前寺清子をはじめ何人か嫌いな歌手がいて、その歌手の出演時間を狙ってお風呂に入ったりもした。

でも、逆に言うと、番組そのものに対してはそれほどの期待と執着があったということである。嫌いな歌手が出ている間にカラスの行水をして、それ以外はしっかり見たいのであった。「なんであんな奴が選ばれているのか?」と不満を覚える裏には「この番組は日本一の権威であるはずだ」という思いがあったはずだ。

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Wednesday, August 22, 2018

1つの原理と多様な世界

【8月22日 記】 『カメラを止めるな!』の盗作疑惑(と言っても、「原作」を主張している人物は「盗作」という言葉を使っておらず、これは FLASH の「煽り」であり「釣り」であるのだが)に関して、知人が上田監督を養護するような文章を書いた。

少なからぬ人が同じような論調で書いている。いろんな人の証言などから経緯を追うと、僕もほぼ同じような印象だ(つまり、上田監督の側にも不用意な点はあったようだが、訴えた人物も一旦「原案」で OK を出してしまっているということもあって、今からあくまで原作であると主張するのは無理があるのではないか、と思う)

そしたらそこに「大手の配給会社がついた途端に大企業の肩を持つ提灯持ちみたいな野郎ばかり出てきた」と絡んできた人がいた。

僕はちょっと驚いた。よくもまあそんな単純な発想をするなあ、と。

世間に不思議にはびこっている「電通は日本のマスコミと政財界を支配する黒幕である」説と同じくらい単純な世界観ではないか? いや、ちょっと、よく考えてほしい。世界はもっと複雑なのである。

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Saturday, August 11, 2018

出会いの場

【8月11日 記】 先日、次の約束までにすごく時間が空いてしまい、移動しながら何軒か大きな書店を回って暇を潰した。リアル店舗に長く滞在するのも、それをハシゴするのも久しぶりのことである。

そして、まあそうだろうとは思っていたが、改めて愕然としたのは、「文学」ジャンルの占めるスペースの小ささである。文庫本はまだ置いてある。しかし、単行本は、どの本屋でも、恐らく10年前の何分の1になっているのではないだろうか?

大きな本屋であれば、昔は英米文学の書架だけでも3つ、4つはあった。場合によっては廊下ひとつ分の片側が全て外国文学の単行本を並べている書店もあった。そして、日本の文学は一国で外国文学全体とほぼ同量を占めていることが多かった。

ところが今は下手すると「文学・小説」で、日本も外国も合わせて書架2つ分だったりする。

誰でも分かることだが、ひとつには「文学」が売れなくなっているということ。でも、それだけではないと思う。本屋が自ら「文学」の売り場を狭めて行っているのである。

そう書くと、「それは同じことではないか? 売れないから書店が棚を狭めたのだ」という反論があるかもしれない。確かにそれは密接に関係してはいる。だが、同じではない。

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Tuesday, August 07, 2018

2/25 = 8%

【8月7日 記】 ブログというものが始まったときに、これこそがブログの独自性と謳われた機能がトラックバックだ。それが今ではすることもされることもほとんどなくなってしまった。

ブログが廃れたのかトラックバックが廃れたのか判らないが、少なくとも相手も当方もともにトラックバックに対応したブログでなければトラックバックはできないわけで、そういう意味でもろともに廃れて行ったのかもしれない。

ブログとトラックバックの全盛期には、僕もそこそこ多くのブログからトラックバックされ、そこそこ多くのブログにトラックバックしていた。僕がトラックバックするのはほとんどが映画評の記事だった。

その作業を潤滑に進めるために、僕は自分がよくトラックバックをする、映画評をメイン記事としたブログをリストアップして HTML ファイルにして保存していた。

何故 HTMLファイルかと言えば、作業上それが一番効率が良いからだ。

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Thursday, June 14, 2018

舞台挨拶あれこれ

【6月14日 記】 先日、映画『榎田貿易堂』の舞台挨拶を見て、自分はこれまでに一体何回ぐらい舞台挨拶を見たのだろうか、と思った。

僕の場合は仕事上の、とは言わないが、仕事絡みの(つまり、ウチの会社が製作に出資しているか、あるいは出資はしていないが試写会の開催を請け負った)完成披露試写会などに行く機会があるので、一般の人よりは多いと思う。

でも、多いと言っても生涯で100本には届いていないと思う。多分2桁の下のほうだろう。

記録好きで、人生のほぼ全期間にわたる鑑賞記録をつけている僕だが、残念ながらその回に舞台挨拶があったかどうかまでは記録していない。

ただ、このブログに載せたりしている映画評/鑑賞記録で舞台挨拶について触れている記事もあるし、何も見なくてもある程度記憶に残っている印象的な舞台挨拶もある。そういうのを少しかき集めてみた。

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Tuesday, April 17, 2018

自分の映画評を考える

【4月17日 記】 ああ、あの映画はひどかったなあ、と不意に思い出して昔書いた映画評を繰ってみると、それほど貶していなくて意外に思うことがたまにある。

ま、それもそのはずで、一応僕はどんな映画でも無下に貶さないことを心がけている。これはどうも今イチだな、とか、いやあ、これはさすがにひどいなあ、などと思っても、一生懸命褒められるところを探して書いている。

自分でそんなことを心がけていながら、自分の過去記事にボロカスな表現を求めるなんていかにも矛盾している。

しかし、こういう可能性もある: 観た直後はそれほどでもなかったのに、ときが経つにつれて悪印象が募ってきたのだ、と。

確かにそういう作品もあったと思う。でも、「この映画は観ている最中から沸々と嫌悪感がわき上がってきて、見終わった時の幻滅感もはっきり憶えているぞ」という映画であってもやっぱりあまり貶していないので、まあ、必死で抑えたケースもあるということだ。

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Saturday, January 13, 2018

松重豊

【1月13日記】 ここ数年、松重豊の露出量がどんどん増えている気がする。2012年以来、主演の当たり役『孤独のグルメ』もあるし、脇役でもテレビや映画に途切れることなく出演している。

テレビドラマ言えば昨日始まった『アンナチュラル』での役柄も非常に彼らしい。この人、気の強い役でも弱い役でも、ヤクザから小市民まで本当に上手に演じ分けるところがすごい。

名前をちゃんと憶えていない妻は「あの、『早く言ってよ』のおっさん」と呼ぶ。そうそう、今テレビで盛んにやっているクラウド名刺管理サービス Sansan の CM も面白い。

自分で作っているデータベースを見ると、僕は彼の出演した映画を劇場で 34本観ている。‎もちろんテレビなどで観た映画を含めるともっと多くなる。

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Tuesday, November 21, 2017

『ブルーハーツが聴こえる』豪華版DVD

【11月20日特記】 MAKUAKE で僕が何口か支援した映画『ブルーハーツが聴こえる』の豪華版ブルーレイ&DVD が来年2月に発売されます。記事が出ていたので紹介しておきます。

気鋭の監督6人によるオムニバス形式の映画で、当時の僕の映画評はここにあります。

ほんの少しのお金を供出しただけとは言え、製作に少しは与って力になった映画が、こういう有形のものとして保存されることにはやっぱり喜びを感じます。

支援して良かったと思える内容の作品でした。もしご興味があってどこかで観ていただければ嬉しいです。

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