浪花節シェイクスピア『富美男と夕莉子』
【5月5日 記】 浪花節シェイクスピア『富美男と夕莉子』を観てきた。紀伊國屋ホール。
タイトルから分かるように(分からんか?)『ロミオとジュリエット』のパロディ。場所が日本に、時代が昭和32年に変えられて、富美男が元・関西ジャニーズJr.の浜中文一、夕莉子が桜井日奈子。全編大阪弁のシェイクスピアである。
モンタギュー家は紋田木家、キャピュレット家は九羽平家という2つのヤクザの家に変えられている。
女性の一人客がとても多くて、最近の女の子たちはひとりで芝居を観に行くのか!我々の若い頃にはあまりそういう子はいなかったが、と思ったが、彼女たちはどうやら浜中のファンらしい。彼ももう34歳である。
対する桜井日奈子は大東建託の CM で名が売れ始めた頃には「岡山の奇跡」と言われ、僕もその当時から目をつけていたのだが、最近は少し露出が減っているような気もする。彼女は今25歳。
さて、この芝居、企画としては非常に面白いのだが、一番面白かったのはその題名と言って良い。中身はちょっと単調。何と言っても最初から最後まで役者が大声を張り上げすぎ。これは役者じゃなくて演出の責任かなと思う。
作・演出は惑星ピスタチオ出身の末満健一。劇団が解散した後は特定のメンバーを組まずに、公演ごとに役者を募ってプロデュースしているらしい。
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