Thursday, January 05, 2023

人生初歌舞伎-追記

【1月5日 追記】 昨日生まれて初めて歌舞伎を見に歌舞伎座に行って、気づいたことをいくつか。

ひとつめは、初めて観る人に対して親切だな、ということ。

ホームページの記事でも歌舞伎座内のアナウンスや掲示でもいろいろなことを教えてくれています。

普段の服装で見に来て構わないとか、座席で食事をしても良いが黙って食べろとか(笑)

確かに僕も最初は、せめてブレザーぐらいは着て行かなければならないかな、と考えたくらいです(結局はセーター着て行きましたが)。冷静に考えたら、晴れ着や正装でないと見せてくれないなんてはずはないのですが、歌舞伎というと何となくそんなイメージがありました。

それから席で食事して良いのかどうか、持ち込みはアリなのかどうか、今回の公演がちょうどお昼時にかかる時間帯だったので、これはかなり心配しました。でも、ちゃんと事前に教えてくれました。

みんなフツーに食べてますね。ま、どうやら幕間に食べるのが礼儀で、公演の最中に弁当食ってる人はいませんでしたが(そこまでは教えてくれませんでしたw)。

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Wednesday, January 04, 2023

人生初歌舞伎

【1月4日 記】 歌舞伎座で『壽新春大歌舞伎』第一部を観てきました。人生初歌舞伎鑑賞です。Photo_20230104170501

僕は父親が貿易関係の零細企業を経営していて、2度も倒産して自分の学習机にも差し押さえの紙を貼られるなど、そこそこ貧しい環境で育ってきたので、ゴルフとオペラと歌舞伎は自分には一生縁がないだろうと思っていました。少年時代の僕にはそういうものは大金持ちの象徴に見えたのです。

ところがゴルフは会社に入って営業セクションに配属されたら無理やり始めさせられました(日本人が猫も杓子もゴルフをやり出した時代でしたね)。ちっとも楽しくなかったけど。

あとはオペラと歌舞伎ですが、ま、日本人に生まれたら一度歌舞伎に親しんでみたいという気持ちは中年に差し掛かったころからずっとありました。妻に訊いてみたら彼女もほとんど観たことがないと言うので、僕が会社を辞めて暇になったこともあり、それじゃ行こうということになった次第です。

で、歌舞伎に詳しい元部下の女性に懇切丁寧な教えを請うた上でこの公演を選びました。演目は「卯春歌舞伎草紙」と「弁天娘女男白浪」。

前者は歌舞伎らしい華やかなステージが見られそうだし、後者については、白浪五人男であれば 1980年代半ばに下北沢のスズナリに足繁く通った劇団鳥獣戯画の“歌舞伎ミュージカル”で何度か見ていて、ある程度の設定は知っているのでいいかなと思って。

一応ホームページに載っていたあらすじを読んで軽く予習をした上で、イヤホンガイドも予約しました。

さらにたまたま前々日にテレビをつけたら NHK Eテレで、この歌舞伎座公演を含む新春歌舞伎の紹介番組が放送されていて、しばし見入ってしまいました。

当然上記2つの演目もダイジェスト的に紹介されたのですが、それよりも同じ公演の第三部の『十六夜清心』が生中継されて、貞女から悪女に豹変する七之助の見事な演技に完全に魅了され、なるほど歌舞伎の“芸”とはこういうものか!と、ほんの一部ではありますが少しその魅力が解ったような気になりました。

事前にこの番組を見られたのは大変良かったと思います。見終わって暫くは夫婦揃って七五調で喋っていましたが(笑)

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Thursday, December 15, 2022

『ザ・ストレンジャー』とハーラン・コーベン

【12月15日 記】 昨夜、Netflix で『ザ・ストレンジャー』 The Stranger 全8話を見終わった。

今回書こうとしているのはそのドラマの内容についてと言うよりも、原作者についてである。

ハーラン・コーベンは僕が大好きなミステリ作家で、新刊が出る度に買って読んでいた。特にマイロン・ボライターを主人公とするシリーズだ。スポーツ・エージェントのマイロンが、自分の顧客であるアスリートの身に降り掛かってくるトラブルを合法的、非合法的に解決/排除して行く物語だ。

主人公のマイロンは元バスケットボールの花形選手で、元FBI捜査官であるが、決してハードボイルド的なヒーローではない。ヨーグルトドリンクが好きでテレビ・オタクで母親と一緒に暮らしている。

最後の「母親と一緒に暮らしている」という部分を読んでも日本人は何も感じないかもしれないが、アメリカでは大人になると親もとを出て行くのがごく自然なことであり、いい年をして母親と同居という設定がマイロンのマザコン度やヘタレ度を上げている。

一方、マイロンの相棒のウィンは FBI時代の同僚ではあるが、マイロンとは対象的に大金持ちのプレイボーイで、おまけに人を殺すことを何とも思わない。そんな奴だからこそ、マイロンが窮地に陥った時には大変心強い味方として敵の前に立ち現れるのである。

この2人の会話の軽妙さに嵌って、僕はこのシリーズを読み続けてきた。ある人はこれを「減らず口のミステリ」と名づけていた。

ところが、このシリーズは日本ではあまり売れなかったのか、2002年に7作目の『ウィニング・ラン』が出た後ぱたりと出版されなくなった。

そしてその後、このシリーズとは趣を変えた作品が何作か翻訳され、僕も何冊か読んだが、正直言って物足りなかった。なんか、フツーのミステリになってしまった感じ。でも、世間のミステリ・ファンはこういうのを本格ミステリなどと呼ぶのだろうな、という感じ。僕に本格ミステリはお呼びでないのだ。

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Thursday, October 20, 2022

人物がちゃんと描けていない小説の映画化

【10月20日 記】 僕は人物がよく描けている小説が好きだ。しかし、世の中には現実に、あまり人物がうまく描けていない小説がある。

僕にしてみれば、なんでそんな本を出版するんだろう?という感じなのだが、実際そういう本でも売れるから本になるんだろう。しかし、僕はそういうのはあまり読む気にならない。

1作か2作読んでげっそりして2度と読まない作家が、僕には少なからずいる。あえてジャンル分けして言うとすれば、ミステリ系の作家に多いように思う。とにかくトリックを埋め込んでストーリーを構築することに汲々として、肝心の人物が掘り下げられていない、という感じだ。

実名を書いて、万一熱狂的なファンに噛みつかれたりするのは嫌なので、ここには名前を書かないけれど。

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Saturday, October 01, 2022

延暦寺と比喩

【10月1日 記】 木金土の3日間で大阪に行き、京都に行き、比叡山に登ってきた。

比叡山にはもちろん前にも行ったことがあり、延暦寺は天台宗の宗祖・最澄(伝教大師)が開いた寺であるという程度のことは受験用の知識として知ってはいるが、とは言え若いころは寺社仏閣なんぞに興味はなく、それ以上の知識は、聞いたことがあるのかないのか、いずれにしても記憶に定着はしていなかった。

しかし、今日参拝してみて、その後もこのお寺で修行をした僧として、源信(恵心僧都)、法然、栄西、親鸞、道元、日蓮ら錚々たる面々を輩出していると知って驚いた(調べたらもっとたくさん出てくる)。特に、これだけ多くの他の宗祖が含まれているということは大変なことだ。

それで、これも今日聞いたのだが、延暦寺は「宗教界の東大」と呼ばれているとか。

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Saturday, May 28, 2022

童謡

【5月28日 記】 童謡・唱歌の歌詞について時々考える。何故こんなに怖い歌詞なんだろう、と。

最初に思ったのは、もう何十年も前。ヒカシューのボーカリスト・巻上公一が、ソロで出したカバー・アルバムで『赤い靴』(野口雨情・詞、本居長世・曲)を歌っているのを聴いたときだ。

そう、この野口雨情のように、明治~大正に作られた童謡・唱歌の類には錚々たる詩人が歌詞を提供しているのだ(ちなみにその時期に書かれた詞は全てパブリック・ドメインになっている)。

この歌の恐ろしいのは3番である。1番と2番で、赤い靴を履いていた女の子が「異人さん」に連れられて横浜港から外国に渡るところが描かれるのだが、3番はこうだ:

今では青い目になっちゃって
異人さんのお国にいるんだろう

これ、ほとんどホラーではないか! そして、4番では:

赤い靴見るたび考える
異人さんに逢うたび考える

と言う。考えるたびに恐ろしくなる。

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Friday, March 11, 2022

note: エンタメ小説家の失敗学

【3月11日 記】 前に書いた「ロマンポルノ無能助監督日記」(金子修介監督)以来久しぶりに note の連載記事をフォローして読んでいる。

それは「エンタメ小説家の失敗学 by平山瑞穂」である。

僕がこの作家を初めて読んだのは『有村ちさとによると世界は』だった(と言うか、全部で3冊しか読んでいないのだが)。

このタイトルを見て、ピンと来る人は来ると思うのだが、これはジョン・アーヴィングの『ガープの世界』を踏まえたタイトルである。ご存じない方のために書いておくと、『ガープの世界』の原題は The World According to Garp なのである。

そして、作中には In the world according to Garp, というフレーズが何度か出てくる。

そこまで知っていると、この平山瑞穂という作家が、少なくとも『ガープの世界』が好きなんだろうなということは容易に想像がつく。

それで僕はこの『有村ちさと』に飛びついて読んだ。とても面白かった。それで、てっきりこの人は純文学系の作家だと思っていたのだが、その後2冊を読んでみたら、どうもそうではない。

あれっ?と思って調べると、この人のデビューは2004年に第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『ラス・マンチャス通信』という小説だったのだ。僕はその辺のことを全く知らずに、その系譜からはちょっと外れた『有村ちさとによると世界は』を読んで、大いなる感銘を受けたというわけだ。

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Sunday, November 28, 2021

成田山新勝寺

【11月28日 記】 成田山新勝寺に行ってきた。初詣ならぬラス詣と言うところか(笑)202111284

東京に出てきた時に行ってみたいところが3つあった。

ひとつは熱海。関西からはあまり行く人がいない、有名な観光地である。昔ほどの賑わいはないとも聞いていた。貫一がお宮を蹴飛ばしたという『金色夜叉』の舞台だ。どんなところか一回見てみたかった。

そんなこともあって、結婚してから一度旅行に行った。よくある温泉街だった。悪くない。そして、本当に「お宮の松」があったことに驚いた。

それからアメ横。年末のテレビ中継で必ず紹介されていた。僕はてっきりアメリカ横丁だと思っていた。米軍放出の物資を売っていた闇市だったところだと思いこんでいた。

しかし、実際にはアメヤ横丁だと聞いて、これは本当にびっくりした。上京してすぐに行ってみたりはしなかった(まずは渋谷とか六本木とか銀座とかだ)が、東京に住んでいたらすぐに行けるところなので、何年目かに行ってみた。市場だった。

昔はもっと生鮮食料品や乾物が多かったと聞いたが、今ではいろんな店がある。

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Thursday, May 27, 2021

恋以外の歌

【5月27日 記】 大雑把に言って平成以降、ヒット曲に占める恋の歌の割合がかなり高くなってきたように思う。Recordplayer1149385_640

『万葉集』や『百人一首』を引き合いに出すまでもなく、大昔から恋が歌にうたわれてきたのは事実だ。1962年の畠山みどりのヒット曲にも『恋は神代の昔から』というのがあるくらいである(笑)

恋は多くの人が経験するものだし、精神的な高揚感が非常に高い経験だから、自然と歌になるのは分かる。

特に聴いている人たちは、「君が好きだ 君は可愛い もう君のことしか考えられない」などと歌われると、自分がそう言われているような気になって酔うのだろう(男女が逆の場合も然り)。

でも、そればかりというのもどうだろうとも思う。

僕は同じ恋の歌であっても、ただただ「好きだ好きだ」あるいは逆に「こんなに愛しているのに私を棄てるのね」みたいな歌ではなく、例えば、「あんなに好きだった僕の気持ちが離れて行く」ことの切なさを歌うような歌が好きだ。

──これはオフコースの『秋の気配』(1977年、詞・曲:小田和正)を念頭に置いて書いた。

あるいは、詩人の血の『きれいだネ』(1990年、詞:辻睦詞/曲:渡辺善太郎)みたいに、「君は喋らなきゃきれいだね」と、揶揄してるのかと思ったら、「君の髪も好き、足も好き でも、馬鹿」というえげつない一節で終わる歌も大好きだ。

つまり、僕はパタン化を嫌い、パタン化を外れた歌を好むのかもしれない。そういう意味でも巷に恋の歌ばかりが溢れるのは面白くないのである。

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Tuesday, September 15, 2020

Angelheaded Hipster

【9月15日 記】 最近は音楽CD をめったに買わなくなったし、買ってもここに記事を上げたりすることも少なくなったが、久しぶりに上げてみる。

今日届いたばかりの CD。今まさに聴きながら書いている。

Angelheaded Hipster: The Songs Of Marc Bolan & T. Rex (Various Artist)

所謂トリビュート・アルバムである。2枚組26曲入り。トリビュートの対象は、タイトルにあるように T.Rex、あるいはマーク・ボランである。

T.Rex は僕が人生で最初に熱狂したアーティストだった。グラム・ロックの旗手として彼らが華々しくデビューした時、僕は中学生だった。

僕が T.Rex が好きだと言うと、ロック好きのクラスメイトは「あんなギターは二流、三流どころか五流や」と馬鹿にした。

確かに、ハードロックのリード・ギタリストと比べると動きの少ないプレイだ(笑) でも、あの少ない音で豊かなサウンドを構成して行く能力はすごいと僕は思っていた。もちろんトニー・ヴィスコンティの技量に負うところも多かったのだけれど。

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