It never rains in California
【8月10日 記】 アルバート・ハモンドの『カリフォルニアの青い空』という歌がある。1972年のヒット曲だ。
1972年と言えば僕は中学3年生だったから、当時の自分の英語力ではこの歌の詞は充分に理解できなかった。
当時思ったのは It never rains in Southern California というタイトルの曲に『カリフォルニアの青い空』という邦題をつけたのはとても巧いなということ。
それから、これはあくまで歌の世界であって本当にそんなことはないのだろうけれど、もし本当にカリフォルニアでそんなに雨が降らないのなら日常生活用水はどうやって調達しているのだろうか、ということだった。
中学生の頭で考えられるのはその程度だろう。
それから何十年、この歌は大ヒットだったし、僕もとても好きな歌だったので、その後も折に触れて耳にする機会はあったのだが、最近改めて歌詞をじっくり読んでみて、いろんなことに気づき、あの当時自分が全く詞を理解せずに聴いていたということが分かって愕然とした。
長調のペンタトニック・スケールだけで構成された、この一見明るい曲はなんと物悲しい歌だったんだろう。この歌を聴きながらカラッと晴れた青空を想像していた僕はバカだった。
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