Wednesday, August 10, 2022

It never rains in California

【8月10日 記】 アルバート・ハモンドの『カリフォルニアの青い空』という歌がある。1972年のヒット曲だ。

1972年と言えば僕は中学3年生だったから、当時の自分の英語力ではこの歌の詞は充分に理解できなかった。

当時思ったのは It never rains in Southern California というタイトルの曲に『カリフォルニアの青い空』という邦題をつけたのはとても巧いなということ。

それから、これはあくまで歌の世界であって本当にそんなことはないのだろうけれど、もし本当にカリフォルニアでそんなに雨が降らないのなら日常生活用水はどうやって調達しているのだろうか、ということだった。

中学生の頭で考えられるのはその程度だろう。

それから何十年、この歌は大ヒットだったし、僕もとても好きな歌だったので、その後も折に触れて耳にする機会はあったのだが、最近改めて歌詞をじっくり読んでみて、いろんなことに気づき、あの当時自分が全く詞を理解せずに聴いていたということが分かって愕然とした。

長調のペンタトニック・スケールだけで構成された、この一見明るい曲はなんと物悲しい歌だったんだろう。この歌を聴きながらカラッと晴れた青空を想像していた僕はバカだった。

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Thursday, August 04, 2022

She's So Unusual

【8月4日 記】 何年も前から、仕事を辞めて暇ができたら何をしようかとあれこれ考えてきたが、その中のひとつが買い溜めた音楽CD を聴き直すことだ。

僕の場合はせっかく買ったのに一度も聴いていない CD というのは1枚たりともないが、2~3回しか聴いていないのは結構あるように思う。

あるいは、間違いなく 100回以上聴いている CD でもここ 10年間は一度も聴いていなかったりもするはずだ。

そういうのを順に聴き直して行こうと思う。

最近は特に好きな楽曲だけ選んで Walkman に入れてランダム再生して聴くことが多く、アルバムで聴く機会がほとんどない。

アルバムというのは1曲目は何にして次は何で最後は何という構成がちゃんと考えられているので、それを頭から順に聴くことには大きな意味がある。

そして、僕が Walkman に入れているのは日本の楽曲ばかりなので、外国曲のアルバムを今こそ聴き返したいという気にもなった。

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Monday, August 01, 2022

Play Log File on my Walkman #149

【8月1日 記】 またしても随分間が空いてしまったプレイログ披露。今回も5曲。

  1. 君は心の妻だから(三條正人)
  2. ロンリー・チャップリン(鈴木聖美 with Rats & Star)
  3. 世界中の誰よりきっと(酒井法子)
  4. Exotica Lullaby(細野晴臣)
  5. マイ・ロスト・ラブ(小川みき)

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Tuesday, July 12, 2022

ah- 面白かった

【7月12日 記】 吉田拓郎というのは僕にとってとても大きな人で、中学以来、彼の音楽に励まされ、刺激を受け、助けられて生きてきた。

細かいことは書かなないけれど、彼の歌があったからこそ僕は自殺もせずに生き延びてこられたのだと思っている。何度も何度も「越えて行け そこを 越えて行け それを」(『人生を語らず』、詞・曲・歌:吉田拓郎)と唱えながら、苦しい時代を乗り越えてきたという思いがある。

そんな“大いなる人”であり、かつ、中学時代からもう何十年も聴いてきた人だがから、僕はなんとなく吉田拓郎が死んだらその日は喪に服して会社を休もうと思ってきた。

年齢を考えると彼のほうが僕より早く死ぬのが順当である。彼が死ぬのは残念だが、しかし、人が死ぬのは避けられない。だったら、その日はせめて会社を休もう。どんなに大事な打合せや会議やイベントがあっても、何が何でもその日は会社を休もうと決めていた。

その吉田拓郎がラスト・アルバムを出した。『ah- 面白かった』という、なんともハッピーなタイトルである。これが本当にラスト・アルバムになるにしても、幸いにして彼はまだ生きている。

しかし、僕のほうはと言えば、雇用の年限を超えて会社から追い出されてしまい、もう休もうにも休めなくなってしまった。これは全く予想していなかった。お互い長生きしたものだ(笑)

それで、どこにも行く予定のない昼下がりに、『ah- 面白かった』を聴いた。

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Friday, July 01, 2022

【note】 僕がサラリーマン最後の日に語ったこと

【6月30日】 6月30日で馘首されたので、最後の日に会社で喋ったことを記事にしました。

いつもは人気がなくて「いいね!」も「スキ」もほとんどつかないのに、この日は facebook も twitter も note も普段にはない盛況で、こういうのを「失職バブル」とでも言うのだろうなと思いました(笑)

ま、バブルは明日か明後日には弾けるでしょうね。

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Saturday, May 28, 2022

童謡

【5月28日 記】 童謡・唱歌の歌詞について時々考える。何故こんなに怖い歌詞なんだろう、と。

最初に思ったのは、もう何十年も前。ヒカシューのボーカリスト・巻上公一が、ソロで出したカバー・アルバムで『赤い靴』(野口雨情・詞、本居長世・曲)を歌っているのを聴いたときだ。

そう、この野口雨情のように、明治~大正に作られた童謡・唱歌の類には錚々たる詩人が歌詞を提供しているのだ(ちなみにその時期に書かれた詞は全てパブリック・ドメインになっている)。

この歌の恐ろしいのは3番である。1番と2番で、赤い靴を履いていた女の子が「異人さん」に連れられて横浜港から外国に渡るところが描かれるのだが、3番はこうだ:

今では青い目になっちゃって
異人さんのお国にいるんだろう

これ、ほとんどホラーではないか! そして、4番では:

赤い靴見るたび考える
異人さんに逢うたび考える

と言う。考えるたびに恐ろしくなる。

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Sunday, May 22, 2022

Play Log File on my Walkman #148

【5月22日 記】 2ヶ月ぶりにプレイログを披露します。と言っても、今回も5曲だけ。

  1. ふたりは若かった(小山ルミ)
  2. 私の家(六文銭)
  3. ロックンロール・ナイト(佐野元春)
  4. いいじゃない(渡辺美奈代)
  5. MIDNIGHT(甲斐バンド)

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Sunday, May 15, 2022

『ヒット曲は発明だ!』羽島亨(書評)

【5月15日 記】 本屋でたまたま見つけて買った。こんな本が読みたかったのだ。2018年に発売されていたのに全く知らなかった。

著者はポニーキャニオンでさまざまな歌手のプロデューサーを務め多くのヒット曲を放ってきた人。

昭和歌謡ブームもあって、「ヒット曲の秘密を探る」みたいな本は結構出ている。が、僕にとってはどれもこれも食い足りない感じだった。

それらの多くは歌詞ばかりに注目して音楽面の考察が不足していたり、音楽的な構造に踏み込まずに単なる印象で語っていたり、とかく抽象的、あるいは部分的で、「○○っぽい」とか「○○の要素を取り込んだ」などの曖昧な表現が多かったりした。

それに対してこの本のありがたいのは、まず、取り上げている全曲の楽譜が載っていること。それも4小節や8小節ではなく、全曲の全スコアがコードネーム入りで記載されていることである。

第1部「1960年代」から始まって、10年ごとに第5部の「2000年代」までで23曲を扱っているのだが、単にそれぞれについて解説しているだけではなく、これらを読み進むことによって、作曲するための、あるいは楽曲を分析するための基本的な知識が身につく構造になっているのだ。

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Sunday, April 17, 2022

【note】 魅惑のペンタトニック・スケール

【4月17日 埋】 大昔に自分のホームページに書いていて、何年か後にそれに加筆修正してこのブログにアップした文章に、この度さらに手を入れて note に公開しました。

それに合わせて、このブログに載せているバージョンも note と同じ文章に書き換えました。ま、note で見ていただくほうが読みやすいとは思いますが。

『魅惑のペンタトニック・スケール』

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Thursday, April 07, 2022

原田真二に思う

【4月7日 記】 昨日の記事でちょっとだけ『タイム・トラベル』に触れたが、原田真二が出てきたとき、僕は本当にぶっ飛んだ。とんでもない天才が現れたと思った。

でも、セールス的に華々しかったのはデビュー曲から3ヶ月連続リリースとなったシングル『てぃーんず ぶるーす』、『キャンディ』、『シャドー・ボクサー』の3枚と、4枚目の『タイム・トラベル』までだから、その間半年ぐらいのものだ。

それを考えると、彼のことを短期間で消えた一発屋みたいに思っている人もいるかもしれない。本人が脱アイドルを目指したことも影響しているのだが、そんなこと知らない人もいるだろう。

しかし、僕はその4曲を聴いただけでも文句なしの天才だと思っているし、後に松田聖子のコンサートの音楽監督をやっているのを知って嬉しく思ったりした口だが、一方で「原田真二って、あれだけ売れたのに、どこ行っちゃったんだろうね?」なんて言う人もいただろう。

でも、安易にそういうことを公のところに書いたりするのは非常に危ないのだ。

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