Tuesday, June 02, 2020

読了:「本で元気に」企画

【6月2日 記】 文藝春秋の“本の話”というアカウントが note で展開していた「本で元気に!文春文庫人気シリーズ 期間限定1話無料公開中」のシリーズが終わった。

と言うか、毎日1篇ずつ読んでいて、あれ?続きが出てこないぞ?と思ったら、いつのまにか終わっていたのだ。

期間限定の企画だからいずれサイトも消えてしまうかもしれないのでリンクは貼らないが、僕が読み始めたときの記事のリンクを置いておこう。

本で元気に! 文春文庫人気シリーズ 期間限定1話無料公開中

連作短編の第1話のみ、全部で17作。そのうち既に読んでいた奥田英朗の 『イン・ザ・プール』を除いて、僕は公開スケジュールに従ってほぼ1日1作のペースで読み進んでいった。

公開された作品のリストを書いておく:

  1. 伊坂幸太郎 『死神の精度』より 「死神の精度」
    5月15日〜6月14日
  2. 三浦しをん 『まほろ駅前多田便利軒』より 「多田便利軒、繁盛中」
    5月16日〜6月15日
  3. 誉田哲也 『増山超能力師事務所』より 「初仕事はゴムの味」
    5月17日〜6月16日
  4. 平岩弓枝 『御宿かわせみ』より 「初春の客」
    5月18日〜6月17日
  5. 奥田英朗 『イン・ザ・プール』より 「イン・ザ・プール」
    5月19日〜6月18日
  6. 横山秀夫 『陰の季節』より 「陰の季節」
    5月20日〜6月19日
  7. 畠中恵 『まんまこと』より 「まんまこと」
    5月21日〜6月20日
  8. 石田衣良 『池袋ウエストゲートパーク』より 「池袋ウエストゲートパーク」
    5月22日〜6月21日
  9. あさのあつこ 『燦 風の刃』より 「野分/日方」
    5月23日〜6月22日
  10. 千早茜 『西洋菓子店プティ・フール』より 「グロゼイユ」
    5月24日〜6月23日
  11. 池波正太郎 『鬼平犯科帳』より 「本所・桜屋敷」
    5月25日〜6月24日
  12. 湊かなえ 『望郷』より 「海の星」
    5 月26日〜6月25日
  13. 柚月裕子 『あしたの君へ』より 「背負う者(17 歳 友里)」
    5月27日〜6月26日
  14. 夢枕獏 『陰陽師』より 「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」
    5月28日〜6月27日
  15. 若竹七海 『依頼人は死んだ』より 「濃紺の悪魔」
    5月29日〜6月28日
  16. 山本兼一 『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』より 「千両花嫁」
    5月30 日〜6月29日
  17. 藤沢周平 『よろずや平四郎活人剣』より 「辻斬り」
    5月31日〜6月30日

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Wednesday, May 27, 2020

在宅勤務の“読書”事情

【5月27日 記】 普段より本が読めているのかどうか分からない。テレワークになってモノを読む時間が格段に増えているのは間違いないのだが、どうも“読書”はままならない状況にある気がする。

近年、僕にとって読書というのは鞄からよっこらしょと Kindle を取り出してスイッチを入れ、そして読み始める行為である。このところいろんな文章を読んではいるのだが、どうもその「よっこらしょ」と読む読み方が実現していないのである。

在宅勤務になって何よりも大きいのは通退勤の移動時間が節約できたことなのだが、僕にとってはその通退勤の(もっと厳密に言えば主に退勤時の)電車の中が唯一よっこらしょと Kindle を取り出す時間、つまりは読書の時間だったのである。

家にいると平日でも休日でも、仕事中であってもなくても、PC は常についているので、PC でいろんなものは読む。多くは記事だが、先日書いた文藝春秋の「本の話」の note 企画みたいに、物語を読んだりもしている。

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Thursday, August 15, 2019

Webcat Plus

【8月14日 記】 ひとつ前の記事に書いたように(と言うか、ひとつ前の記事がそのものなのだが)シミルボンのコラム募集「カラダの欲望、ワタシの本音」に応募して文章を書いた。

そこにも書いたように、この文章はもともと僕がやっていたホームページ Wise Word Web の読書コラムの1章として書いたもので、それに何箇所か手を入れたものである。

で、今回何が困ったかと言うと、そもそもこの文章を最初に物したときからそうだったのだが、昔読んだ外国小説の書名や作家名がどうしても思い出せないのである。

いや、タイトルは多分『彼女』だ。100%の自信はないが、多分そうだったと思う。

それならネットで検索すればすぐに出てくると思うかもしれないが、「彼女」で検索するとタイトルに「彼女」を含む本が何万冊と出てくるのである。

部分一致ではなく完全一致で検索すれば良いではないかと言われるかもしれないが、その機能のある検索ボックスが意外にないのである。amazon もダメ、紀伊國屋書店もダメ。他にもいろいろ試してみたが、どこもかしこも表題に「彼女」を含むものを全ておっ広げてくれる。

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Friday, December 28, 2018

引用

【12月28日 記】 十何年にもわたって自分のブログに書評を書いたり外のサイトに投稿したりしてきた中で、最近書き方でちょっと戸惑うことがある。それは本文を引用したときのことだ。

以前だったら、読んだ紙の本のページ数を書いていた。ところが、電子書籍で読むようになって、ページ数というものがないのだ。引用箇所はどうやって明記すれば良いのだろう?

例えば Kindle なら、読んでいるところに番号は振ってある。ただし、これは元々紙の本だったときのページ数なのか何なのか、スワイプすると+1や-1になるのではなくかなり大きく増減するので、読んでいる感覚と一致せず気持ちが悪い。そんな具合だから、それが何行目なのかということになると、なおさら分からない。

この似而非ページ数は使っている端末やアプリによって違うようであり、例えば Bluefire Reader の場合スワイプすると数字は1つだけ増減するが、そこには「34の356」などと書いてあって、これが何なのか判らなくてやっぱり気持ち悪い。

まあ、気持ち良いか悪いかはともかくとして、こんな風に読書環境によってページ数や行数が違うとなると、「この本のこの箇所から引きました」と明示するのが難しくなるのである。

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Monday, September 03, 2018

日本ポップス史をめぐる“家宝”

【9月3日 記】 全284ページにぎっしりコンテンツが詰め込まれた『昭和歌謡職業作曲家ガイド』を、1字たりとも読み飛ばさず、一日で一気に読んでしまった。

別に昭和歌謡が好きだというわけではない。つまり、明治・大正の音楽はどれも好きになれないとか、平成の音楽には悉くついて行けないとか、そんな風に昭和と他の時代の音楽を切り分ける気は全くない。

ただ、僕の青春期がすっぽりと昭和という時代に収まっているというだけのことだ。青春とは何歳までを言うのか知らないが、一番音楽を聴いていた、結婚する少し前までの時期がすっぽり昭和に嵌っているというだけのこと。

そして、それがたまたま広い意味での歌謡曲の黄金期でもあったというだけのこと。

つまり、僕は昭和に興味があるわけではなく、日本のポップスの変遷に興味があるのである。一時ホームページのほうにも掲載していたが、僕の卒論のタイトルは『ニュー・ミュージックの新展開』である。

今回買ったこの本は、そんな流れの中で、僕にとっての“家宝”となった。

さて、以下に今までに手に入れた“家宝”を並べてみる。まずは書籍(一部の雑誌の特集号などを含む。単体の楽譜は除く)。

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Saturday, August 11, 2018

出会いの場

【8月11日 記】 先日、次の約束までにすごく時間が空いてしまい、移動しながら何軒か大きな書店を回って暇を潰した。リアル店舗に長く滞在するのも、それをハシゴするのも久しぶりのことである。

そして、まあそうだろうとは思っていたが、改めて愕然としたのは、「文学」ジャンルの占めるスペースの小ささである。文庫本はまだ置いてある。しかし、単行本は、どの本屋でも、恐らく10年前の何分の1になっているのではないだろうか?

大きな本屋であれば、昔は英米文学の書架だけでも3つ、4つはあった。場合によっては廊下ひとつ分の片側が全て外国文学の単行本を並べている書店もあった。そして、日本の文学は一国で外国文学全体とほぼ同量を占めていることが多かった。

ところが今は下手すると「文学・小説」で、日本も外国も合わせて書架2つ分だったりする。

誰でも分かることだが、ひとつには「文学」が売れなくなっているということ。でも、それだけではないと思う。本屋が自ら「文学」の売り場を狭めて行っているのである。

そう書くと、「それは同じことではないか? 売れないから書店が棚を狭めたのだ」という反論があるかもしれない。確かにそれは密接に関係してはいる。だが、同じではない。

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Tuesday, April 10, 2018

読書を巡るあれこれ

【4月10日 記】 近年、本を読む量がめっきり減った。読書のスピードが落ちたのではない。読む時間が減ったから読む量が減ったという当たり前の現象である。

僕はもう何年も通勤電車の中でしか本を読まない(本と言っても基本は Kindle なのだが)。それも帰りの電車だけである。行きは新聞を読んでいる(新聞と言っても電子版なのだが)。

で、今の家に変わってから電車に乗っている時間が短くなった。読める時間は1日約20分である。

とは言え、今までに住んでいた家と比べて激減したわけではないし、今の家に変わってから一気に読む量が減ったわけでもない。読もうと思えば他で読む時間を作れないわけでもないわけだし。

でも、他人事みたいに言うと、要するに読むがなくなったのだな、とも思う。でも、全く読まなくなったわけではなく、読むという行為は不断に続けているので、結局のところ読みたい本が減ったのかな、とも思う。

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Friday, November 10, 2017

新解さん加わる

【11月10日特記】 スマートフォンに僕ぐらいたくさんの辞書アプリを入れている人もそうはいないのではないかと思う。にも関わらず、この間またひとつ国語辞典のアプリを入れた。

きっかけは篠沢秀夫元教授の訃報を伝えたテレビ番組だった。その番組では「篠沢教授は 43歳の時に『クイズダービー』の解答者に抜擢され」と紹介していた。僕はその表現に違和感を覚えた。

それでコトバンクで「抜擢」を引いてみた。僕のコトバンクには2つの国語辞典が収められている。

ポケットプログレッシブ国語辞典は「大勢の中から特に引き抜いて使うこと」と書いてあった。デジタル大辞泉では「多くの中から特に選び出してある役目につけること」とある。

それらを読むと上記の「抜擢」の使い方は辞書的には別段間違っていないようだ。でも、僕は何だか納得が行かない。僕の感覚では「抜擢」というのは何と言うかもっと「職位」を意識した表現ではないかと思った。

そう思った時に、ふと、新解さんならその辺りのニュアンスをちゃんと書いているような気がしたのである。

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Wednesday, August 30, 2017

電子書籍とストリーミング

【8月30日特記】 久しぶりに紙の本を読んでいる。いや、「やっぱり紙の本は良い」などという話ではない。むしろ電子書籍しか読めなくなってきた。

紙の本は重いし嵩張る。持ち重りのする、手触り感のある紙の本のほうが好きだという人もいるのだろうが、僕は全然そんなことはない。

電子書籍は便利だ。唯一の難点は引用した時にページ数が書けないことかな。

そして、音楽の世界でも同じような構図がある。でも、それは紙の本と電子書籍の対比とは少し違う。

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Friday, August 25, 2017

読み方

【8月25日特記】 なーんか日本人の(あるいは、これは日本だけの現象ではなくて現代人共通のことなのかもしれないですが)文章の読み方が少しおかしくなっているような気がしてならないのです。

ここ何年かそんな風に感じることは折に触れてあったのですが、最近また決定的な事例に出くわしました。それは稲垣えみ子さんの記事の炎上です。

そう、あの電気を使わずに生活している元朝日新聞記者のアフロヘアの女性。その人が AERA に書いた記事が大炎上してしまいました。

少なからぬ人がご存知かと思うのですが、一応 URL を書いておきますので、ご存じない方はそちらを先に読んでください(このページが永遠に存在するのかどうかは知りませんが)。

https://dot.asahi.com/aera/2017081500062.html

んで、すぐに想像がつくように、批判を浴びたのは前半部分。てっきり自分の本を買ってくれたのかと思ったら図書館から借りた本だったので「傷ついた」というくだりです。

この部分が反感を買うのは分かります。僕だって彼女の感じ方は少し歪んでいると思います。

しかし、この文章は「図書館で借りてタダで読むやつはけしからん。ちゃんと買って読め」という主旨の文章ではないのです。なのに何故その部分だけが取り上げられて叩かれるのかが僕には分かりません。日本人の文章の読み方がおかしくなってしまったのかな、と思う次第です。

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