Sunday, July 07, 2019

GALAC の不思議

【7月7日 記】 放送批評懇談会から自宅に『GALAC』8月号が送られてきた。なんでなのか分からない。

表紙をめくると紙が1枚挟んであって、原稿を掲載したので雑誌を送ったと書いてある。

ああ、そういうことか、と納得はするが、原稿というほどのものを書いた覚えはない。ただ、「Gメンバー」という会員サイトには登録していて、毎月「マイベストTV賞」というのに投票はしている。

その選評が載ったと言うのだが、しかし、そんなものはほんの2~3行書いただけだし、そういうわけでこの号のどこに掲載されているのかを見つけ出すのもひと苦労だ。

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Monday, July 01, 2019

ビートルズ

【7月1日 記】 僕らはビートルズが解散してから後追いでビートルズを聴き始めた世代である。

勿論ビートルズの存在は知っていた。マッシュルーム・カットだとかエリザベス女王から勲章をもらったとか、社会現象として知ってはいたが、でも彼らの音楽を理解するにはまだ成長が足りなかったのである。

そのおかげで僕らの世代は、いや、僕だけなのかもしれないが、親や親の世代の人たちによって変な先入観を植え付けられてしまった──と今になって思う。

特に父親である。父はビートルズを下手だと言った。曲を聞きながら「へったくそやなあ」と吐き捨てた。

でも、今になって考えてみれば、楽器を全く弾けない父に演奏が巧いかどうかなんて分かるはずがない。

父が言っていたのは主に歌のことである。でも、それは例えば美空ひばりよりジョンやポールが下手だという意味だ。そう言われると悲しいことにそんな気がしないでもないのだが、でも、美空ひばりとビートルズを比べるのはピタゴラスの定理とフライドポテトの優劣を問うようなもので、本来並べて比較することのほうがおかしいのである。

父は英国のビートルズも日本のグループ・サウンズも十把一絡げにして「下手だ」「低級だ」と言った。

GS をひとまとめにして「下手だ」と言ってしまうのも間違いであり、今聴き直すと巧いプレイヤも少なからずいたし、その後の J-POP を支えた作曲家やミュージシャンも輩出しているので、巧いか下手かはともかくとして、才能のあるメンバーがたくさんいたのも事実である。

ただ、あんまり巧くない GS も確かにいた。そして、小学生の僕らにとってはビートルズより GS のほうが親しい存在だったこともあり、「GS は下手」=「ビートルズも下手」という変な連想が働いてしまって、僕はずっとビートルズが下手だと信じていたのである。具体的にはどこが下手だということは全くないくせに、彼らは下手だという漠然としたイメージがずっと消えなかったのである。

もちろん、もう少し聴き込んで行くうちに、ビートルズの音楽的才能に少しずつ気づき始め、コード進行やコーラスワークに魅入られたように聴くようになるのだが、なのに心のどこかに「ビートルズは下手だ」という刷り込みがしっかりできてしまっていたように思う。

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Friday, June 14, 2019

日記

【6月14日 記】 昔、鍵付きの日記帳というものがあった(今もあるのかもしれないが)。思春期の、主に女子に需要があったのではないかな。自分が家にいない間に親に盗み読みされないために。

子供がいない間にその日記を盗み読みする親もかなりの悪趣味だと思うのだが、それを予期して鍵をかけなければならないというのもなかなか悲しい話だ。

そもそも日記は誰が読むために書くのか? 本当に自分一人が読み返すために書くのか?

高校の授業で教師に聞いた話だが、とある明治の文豪(もう、それが誰であったか忘れてしまった。いや、明治の文豪ではなく三島由紀夫だったかもしれない)は日記に「尾籠な話だが」と書いていたそうな。自分ひとりが読むのであれば、わざわざ「尾籠な話だが」などと断る必要はない。

つまり、文章を書くことを生業にする作家ともなると、日記でさえ、最終的には他人に読まれることを前提に(あるいは、視野に入れて)書いていたということだ。

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Tuesday, June 11, 2019

我孫子の不思議

【6月11日 記】 多分それぞれの土地にそれぞれの難読地名がある。遠くに引っ越して生活圏が変わったときに、そういう地名に出くわす。

関西から東京に出てきたときに「これは何と読むんだろう?」と思ったのは東急大井町線の「等々力」と「九品仏」ぐらいだろうか(いまだにその辺りには行ったことがないが)。御徒町も難読だが、これは早くからニュースなどで知っていた。

そう、どんなに特殊な読み方をしても、みんなが知っていればそれは難読ではないのだ。

例えば、地名ではないが、「人間」は小学校低学年で習うから何の不思議もなく読んでいるが、これが30歳を過ぎてからある日初めて目にした言葉であったら、ニンゲンと読める人はほとんどいないだろう。

そんな中で驚くのが「我孫子」である。これも知っていたから読める。何故知っていたかと言うと、関東の千葉県の常磐線の我孫子駅を知る前に関西の大阪市営地下鉄御堂筋線のあびこ駅(と、こちらの表記はひらがなではあるが)を知っていたからである。

で、何が不思議って、これをどうしてアビコと読むのか見当もつかないことである。

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Sunday, May 26, 2019

とは言え

【5月25日 記】 最近すごく気になるのは若い人が言う「とは言え」ということばです。 

そもそもは「○○とは言え」と接続助詞的に使う言葉ですが、それを単独で文頭に持ってきます。いや、それは良いのです。昔からある用法ですから。気になるのはそのアクセントです。

全体に平板なんですね。例えば「こめかみ」なんかと同じようなアクセント。我々の世代は「とは」を高く発音していました。 

いろんなことばのアクセントが平板化しているというのは随分前から指摘されていることで、例えば仕事でよく聞く「御社」も昔は「おん」が高い“頭高”アクセントでしたが、最近は「サンマ」みたいな“平板”アクセントで言う若者が多くて、年寄りとしてはこれまた気持ちが悪いんですよね。 

まあ、別にアクセントなんてどうでも良いじゃないか。好きなように発音すれば良い。英語みたいな強弱のアクセントじゃないんで間違えると通じないほどのもんじゃないし。──と言う人もいるかもしれませんが、いや、日本人も意外にアクセントで聞いている(意味を取っている)んですよ。 

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Monday, May 20, 2019

映画鑑賞データベース

【5月20日 記】 ふと気づくと TOHOシネマズ上野が第7位に上がってきていた。僕が映画館に行った回数ランキングである。

昨日観た『コンフィデンスマンJP』で、僕が TOHOシネマズ上野に行った回数は 32回になった。いや、観た映画の本数で集計しているので、正確に言うと 32回ではなく 32本である(ただし、この集計では同じ映画の2回目以降の鑑賞は対象外になっている)。

生涯で一番映画を観た映画館は TOHOシネマズ西宮OS の 152本だ。その次がシネ・リーブル神戸の 70本。第3位がテアトル梅田の54本、第4位が神戸国際松竹の 52本。

そのあと梅田ブルク7の 39本、OSシネマズミント神戸の35本と続き、その次に TOHOシネマズ上野がつけてきた。この映画館はまだできて 20ヶ月ほどだから急ピッチで追い上げてきたわけだ。

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Thursday, May 16, 2019

オーバーナイターが越えてきた夜

【5月16日 記】 オーバーナイターというものを使っている。商品名ではなく一般名称だと思うのだが、英語の辞書を引くと「一泊旅行」という訳語しか載っていないから、ひょっとすると和製英語なのかもしれない。

何のことはない、形状としてはただの蓋のない箱である。蓋があるタイプの商品もないではないが、蓋があるとそこに入れられる物の高さが制限されるから、蓋がないほうが一般的だと思う。

用途は物を入れておく。財布とか定期券とか名刺入れとか会社の IDカードとか家の鍵とか。会社から(いや、会社でなくても単に外出先から)帰ってきたら、それらのものをポンとその箱の中に戻す。

そして一夜明けたらまたそれらの物を取って会社に行く。翌日が休みなら名刺入れは要らない。電車に乗らないなら定期券も要らないだろう。要るものだけを持ち出して、帰宅したらまたそこに置く。そして一夜明けたらまた取り出す。

まさに一夜を明かすためだけの箱なので、オーバーナイターとは上手いネーミングだと思う。

そのオーバーナイターが、ふと気づくと、いたるところが擦り切れてボロボロになっているのである。

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Saturday, May 11, 2019

縦に並ぶ

【5月11日 記】 大阪に行ってきたのだが、とある駅で変なものを見た。この椅子の向きは何なんだろう。Platform

確かにお一人様には良いかもしれない。ベンチだと隣に座ったおっさんにスマホの画面を覗き込まれるかもしれない。この向きだと何をするにせよ集中できる。前後もそこそこ広くて、足を投げ出しても怒られない。

しかし、この写真のずっと先のほうに老夫婦(らしきカップル)が座っていたのだが、奥さんのほうが前の席から後ろに体をよじって窮屈そうに会話していた。2人連れ以上のお客さんにはまことに不便ではないか。

ま、もちろんどんなものにもメリットとデメリットがあるものだが、どういう観点からどんなメリットを求めてこういう発想が出てきたのか見当がつかない。

それで Instagram に投稿してみんなに訊いてみたのだが、なんと「椅子に座っている酔っぱらいが、勢いよく歩きだしてホームに転落するかららしいです。これだと、慌てても前の椅子にぶつかるだけなので」と教えてくれた人がいる。

うーん、びっくり。下戸の僕には酔っぱらいの行動が読み切れていなかった。酔っ払いは椅子から立ち上がったら、位置関係の如何にかかわらずとにかく前方に歩き出すのか!

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Wednesday, May 08, 2019

床屋談義

【5月8日 記】 行きつけの理髪店でいつも僕の髪を切ってくれている女性技術者がいる。

こういう仕事の人って、多分お客さんと1時間くらいは同じ時間を過ごすことになるので、何を話そうかと考えたりするのだろう。それで、多分彼女の場合は僕といろいろ話すうちに、「あ、この人は映画が好きなんだ。映画の話をしよう」と思ったのだろうと思う。

とは言え、客の趣味に追従して自分があまり詳しくない話をしているのではないのだ。彼女自身そこそこ映画が好きで、そこそこ映画を観に行くみたいだし、僕に合わせて話題を探る感じでもなく、自分の気になることを喋ったり、僕の身の周りのことを尋ねたり、他にもいろいろな話をする。

それがとても自然なのだ。

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Monday, May 06, 2019

10連休の MOONRIDERS

【5月6日 記】 連休中に旅行をしようなどという気にならなくなって久しい。と言うか、連休中でないと絶対に旅行になんか行けないのでなければ、連休中なんぞに行くもんではない。

高いし、混んでいる。混んでいるのはそれほど気にならないが、混んでいて予約が取りにくいのはストレスである。

今年はまた妻が8月の受験に備えてずっと勉強しているので、2人で旅行に行く状況ではない。

で、この10日間に何をしたかと言えば、まずはガラス拭きだ。これは年末に掃除したときにあまりきれいにできなくてずっと気になっており、その後 MUJI で新たに掃除用具を買ったので試してみたかったから。

それから風呂の床掃除。浴槽の掃除はしょっちゅうやっているし、排水口の汚れにも注意しているが、床の壁際の赤カビは知らないうちについてくる。それで、これも年末以来入念に。

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