Monday, November 19, 2018

発車メロディ

【11月19日 記】 電車の発車メロディ(発車ベルとも言うらしい)は、恐らく鉄道マニアの間では既に語り尽くされた話題であるか、あるいは逆に、誰にも語り尽くせないくらいの話題であるかのどちらかだと思う。

普段ぼうっと聞いているが、考えてみると日本にはいくつの駅があって、そのうち発車の際に音楽を流している駅がいくつあって、そこで使われている楽曲は何曲あって、そのうち何曲がオリジナルで何曲がどこかのスタンダードを持ってきたんだろう、などと考え始めるときりがない。

大阪にいたときの話だが、僕はやしきたかじんという人が歌手としてもタレントとしても嫌いだったので気がつかなかったのだが、ある日どうやらJR大阪駅で流れているのは『やっぱ好きやねん』のサビの出だしであると気づいた。

ファンであれば採用された直後に気がついただろうが、僕は随分経ってからだった。それで、そもそもやしきたかじんが好きではないので、「あーあ、大阪駅はこんな人の作品をテーマに選んでしまったのか」とがっくりした記憶がある。

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Wednesday, November 14, 2018

ファースト・ネーム

【11月14日 記】 日本人がお互いをファースト・ネームで呼び合わないのは、名前が「姓・名」の順番だからだという説を聞いた。欧米人も日本人もともに姓名の前半部分で呼ぶだけのことで、日本語の名前では姓が言わばファースト・ネームだと言うのである。

それはどうも根拠が乏しいような感じがする。でも、その一方で不思議に説得力もある。

「日本人は名前より苗字が先  → だから先に来ている苗字で呼び合う」という理屈があまりに単純すぎて論理の流れに無理があるのは確かだが、ただ、「名前の成り立ちとして名ではなく姓が先」というのと「名前ではなく苗字で呼び合う」という2つの事柄の間には同じ根っこがあるような気がするのである。

そして、その同じ根っこは中国人や韓国人にもあるような気もするのである。それは、なんか、儒教と言うか、東洋思想と言うか、もっとざっくりと言ってしまうと東アジア人の気質に通じるものがあるような感じがあるのである。

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Friday, October 12, 2018

天空の楽園

Starrynighttour

【10月12日 記】 会社を休んで夫婦で長野県の昼神温泉に行ってきた。長野県下伊那郡阿智村昼神──日本で一番きれいな星空が見えると言われている場所である。今回の第一目的ももちろん星空鑑賞である。

ホテルからのバスが街明かりを抜けて真っ暗な山道をしばらく走るとケーブルカーの駅に着く。そこから座席のないケーブルカーに8人ぐらいずつ放り込まれ、場所によってはほぼ真っ暗な中、さらに靄がかかっていたりもする中をガクンッと揺れながら12分間も立っているのは結構怖い。

着いたところは空の開けた空間。地上より10度ほど気温が下がった山頂の芝生にみんな寝っ転がって空を見る。

進行役のお姉さんに目をつぶれと言われて、あらゆる建物の照明が一斉に消されたあと、カウントダウンが始まって一斉に目をあける。

ところがこの日の空は厚い雲に覆われて何も見えないのであった。──ガーン!そんなことがあろうとは!という感じ。

いや、もちろん出かける数日前から天気の心配はしていた。ただ、妻は強烈な晴れ女である。僕はかなりの雨男だが、一緒に出かけるときは全然勝負にならない。雨の予報を覆して晴れにしてしまうような人なので、まあ大丈夫だろうと僕は楽観していた。

そうしたらやっぱり当日の予報は雨から曇り、曇りから晴れに。ね、やっぱり大丈夫と思っていたのだが、しかし、陽の光が地上に届くような天気であっても、空が雲に覆われているとやっぱり星は見えないのである。

雨が降っていなくても、雲に覆われて星が見えないことがある、というところまで僕の想像力は及んでいなかったのである。

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Wednesday, October 03, 2018

飛行機と Wi-Fi

【10月3日 記】 一つ前の記事で、早めに運休・欠航を決めてくれるとありがたいと書いたのですが、早めに決められない状況でちょっとした災難に遭ってしまいました。

昨日出張で大阪に行ったのですが、JAL111便が伊丹空港に近づいてベルト着用のサインが点いた後、やおら「機長のところに入りました報告によりますと伊丹空港の滑走路が閉鎖しているようです」との CA さんのアナウンス。

どうやら、搭乗スタッフにも細かい情報が入っていないようで、どういう状況で滑走路が閉鎖されているのか全く分かりませんし、それ故いつごろ復旧しそうなのかの説明もありません。

そうこうしているうちに、「この飛行機は関西空港に着陸します」との淡々としたアナウンス。

ま、幸いにして今は機上で無料で Wi-Fi が使える(というか、この日もすでに使用中だった)ので、昼前のアポイント先にこういう事情なので行けそうもないとメールを入れました。

そして、珍しい状況に見舞われたので、facebook と twitter に投稿したら、いろんな人がいろんなことを教えてくれます。

曰く、「滑走路にパンクしたタイヤの破片が散乱したらしいですね」「JAL111 だけが緊急避難になったみたいですよ」「全日空機らしいから、こりゃ完全に営業妨害ですね」等々。

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Monday, October 01, 2018

鉄道と将棋

【10月1日 記】 台風21号が上陸したとき、関西の鉄道は早々と運休を決めた。昨日の台風24号の際も、関西・関東ともに多くの鉄道会社が早くに運転打ち切りを発表した。

とても良いことだと思う。止めてくれるとあきらめがつくのである。

もちろん、雨が降ろうと槍が降ろうとどこかに急いで行かなければならない人もいるだろうが、どのみち荒天の中どこまで行けるかは知れたものではない。

でも、「とにかく行けるとこまで行こう」というのが人間の心理、と言うか、ひょっとすると日本人特有の気質なのかも知れないが、ともかく日本にはそういう発想をする人が(僕も含めて)少なくない。

そんなもんだから、台風来襲と重なった僕の人生最初の転勤は新大阪から東京まで6時間もかかってしまった。

次の転勤で大阪に戻った後、またもや台風に見舞われた僕の東京出張の帰路は、東京から新大阪まで12時間もかかってしまった。

鉄道だけではない。悪天候によるフライトキャンセルで飛行機が飛ばなかったことはたびたび。

いや、飛ばなかったのはまだマシで、朝から夕方まで伊丹空港で「もう飛ぶか、もう飛ぶか」とアナウンスを待ちながら順番にアポイントメントをキャンセルして結局夜の会食になんとか間に合ったということもあった。

いや、それよりもっとひどい、と言うか、怖かったのは、秋田空港で吹雪の中いざ滑走し始めたものの次第に機首が上がる素振りもまるでなく、いきなりものすごい急ブレーキをかけて飛行機が止まったときだった。

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Sunday, September 30, 2018

日本の鉄道は時間に正確

【9月30日 記】 外国から来た人は日本の鉄道の時間の正確さに驚くという。確かにそうだ。日本では電車はほぼ時刻表の通りに来る──と僕も思っていた。だが、東京は少し違う。

統計を取って平均値を出せば、東京の鉄道の正確さは他県他地区の鉄道より劣るだろう。

もちろん東京の乗務員が怠惰だと言うのではない。東京は路線が長すぎるのだ。

なぜ我孫子の信号機故障で成城学園前の電車が遅れるのか? どうして川越の人身事故で元町・中華街の電車がホームを出発しないのか?

相互乗り入れに次ぐ相互乗り入れで、路線が長くなりすぎている。その長い路線のどこかで何かがあると、それは長い路線全体に波及するのである。

路線が延びた恩恵に浴して端から端まで行く人は良いのだが、中抜けでちょっと乗る人にとってみれば、聞いたこともない駅の近所でのアクシデントが今自分に影響しているというのは、まるで江戸の敵を長崎で討たれるような気分である。

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Sunday, June 24, 2018

ミレナの鐘

【6月24日 記】 東京に出てみると、全国共通の言葉だと思っていたものが実は方言だったというようなことは結構ある。しかし、逆に方言だと思っていた言葉が実はそうではなかったというようなことはないだろうか?

方言でなければそれは何かと言うと、それはある地方でしか通じない言葉である方言ではなく、我が家でしか通じない妙な言葉である。

小さい頃、母方の祖母が隣に住んでいた。祖母は徳島出身である。だから、よく徳島弁(阿波弁)の語彙を持ち出した。

でも、僕が徳島弁だと思っていたものが実はそうではなく、ひょっとしたら世界中で祖母だけが使う独特の表現であったかもしれないと気がついたのである。言うならば「うちのおばあちゃん語」。

例を示そう:

  1. あくちが切れた
  2. あほらし屋の鐘が鳴る
  3. あんずあんずする
  4. うちゃもういやいや
  5. ええ年かきもそげて
  6. えくそいき
  7. 風邪はゴキの風邪
  8. ミレナの鐘の音

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Thursday, May 31, 2018

銀座の広島

【5月31日 記】 ひろしまブランドショップ TAU ではっさく大福を買った。見た目が美味しそうだったのと、「これめっちゃ美味しいんだよ」と言ってる客がいたので。

買って帰って食べてみると、果たしてこれが旨い。「おいしいね」と夫婦で言っていると、知り合いの女性が facebook でまさにこのはっさく大福の写真をアップして「これ大好き!」などと書いているから驚いた。

聞いてみると彼女も銀座の TAU で買ったとのこと。僕ら夫婦はこの店にはよく出入りしていて、大概買うのは広島のレモン、あとは牡蠣の加工品とか。ちなみに店名の「タウ」は広島弁で「届く」の意味だとか。

この手の店でウチがよく行くところがもう一軒あって、池袋の宮城ふるさとプラザ COCO MIYAGI である。ここでの狙いは(たまにしか出ていないが)サンマの一夜干しである。

東京はさすが首都だけあって、この手の店がたくさんある。気になって調べてみたら、1都1道2府43県全てのアンテナショップがある。

中には鳥取と岡山、香川と愛媛みたいに2県で1店舗というところもある。23区内とは限らず、長野のように立川に店を構える県もある。が、とにかく全部あるのである。

1都1道2府43県ということは、つまり東京都のアンテナショップもあるのだから驚いてしまう。

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Sunday, April 22, 2018

スチュワーデス

【4月22日 記】 出張で飛行機に乗ると時々思っていたことなのだが、スチュワーデスという言葉はどうしてなくなったのだろう?

それで、一昨日出張から帰ってから調べてみたら、アメリカの所謂 Political Correctness の流れで性差のない語である Flight Attendant に改められたと言う。

でも、Flight Attendant(日本では Cabin Attendant、「CAさん」)って割合つまらない表現ではないか。翻訳すると「機内接客係」「客室介添人」? まあ、もうちょっと日本語らしく意訳すると「添乗員」「客室乗務員」というフツーっぽい表現になる。

子供のころ、女性はスチュワーデス、男性はスチュワードと教わって、ふーん、面白いなあと思っていたのが、中学に入って英語を習い始めて、なるほど God と Goddess の関係と同じか!と大いに感心した覚えがある。

何よりも、スチュワード、スチュワーデスというのは飛行機でしか使わない表現であることが飛行機に乗ることの非日常的な感覚を高めていたように思う。

そう、そもそも飛行機に乗ること自体が、あの時代は非日常的な体験だった。

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Thursday, April 05, 2018

名にし負はば

【4月5日 記】 妻が長命寺の桜餅を買ってきたのだが、その包の中にあった解説を読んでいてはたと気づいた。

そうか、言問橋、業平橋という名前を何度も聞きながら、僕の頭の中では今の今まで「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」という歌と、作者である「在原業平」という名前に結びついていなかったのだ。

これは古典文学の中でも僕が大好きな『伊勢物語』に出てくる歌で、もちろん歌も暗記しているし話の内容も憶えている。それでも「言問」が「いざ言問はむ」と結びつかなかった。痛恨の極みである。

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