Friday, August 30, 2024

ハゲと白髪

【8月30日 記】 この間、自分の頭頂部に3箇所禿げ始めている箇所があるのを見つける夢を見た。

なんであんな夢を見たのだろう? 自分が禿げるということに関して僕は切実に考えたことがない。

というのも、小学校低学年のときだったと思うのだが、親戚中が集まった大きな法事があって、そのときに来ていた多数のおじいさんたちがいずれもハゲではなく白髪だったのに気づいて、僕は「あ、僕もきっとハゲじゃなくて白髪になるんだろうな」と思ったのである。

そして、現時点でその予想はほぼ当たっていると言って良いだろう。ただし、親戚にはフサフサの総白髪の人もいたが、僕の場合はそんなに白髪が進んでいるわけではない。

初めて白髪染めを使ったのは満53歳になる誕生日の前日で、それ以来、毎日ではないが定期的に白髪を染めているので、これを止めてしまうとどれだけ白いのかはよく分からないが、控えめに見積もってもまだ半分以上は黒髪なんじゃないかなと思う。

まだ会社にいたころに、エレベータで当時の社長と一緒になったことがある。社長が僕の顔を見て「やまえー、髪の毛黒いなあ」と言うので、「いや、染めてますよ」と言ったら、僕が何を使っているかという話になった。

「商品名は忘れたけど、トリートメントタイプのやつです。髪の毛洗ったあと、水分を拭ってから髪につけて、しばらく置いてから洗い流すだけ」
「え、そんな簡単に染められるやつあんの?」
「はい」
「専用の櫛とか手袋とか使わんでええの?」
「はい」
「あなたが染めたあとはお風呂の壁に黒いシミがいっぱいついてる、って嫁はんに怒られたりせーへんの?」

みたいな会話をした記憶がある。

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Saturday, August 10, 2024

ベルルッティ結び

【8月10日 記】 何年か前にビルケンシュトックで靴の中敷きを買った時に店員さんに教えてもらった靴紐の結び方がとても気に入って、持っているほとんど全ての紐靴をこの結び方にした。調べてみたら「ベルルッティ結び」と言うらしい。

結び目が2つできる形も好きなのだが、何よりもしっかり結べて緩んで来ないところが良い。

しかし、緩んで来ないために結び直すということがないのだ。

脱ぐ時にいちいちほどいていたらそういうことはない(実際暫くはそうしていた)。しかし、結んだまま靴べらで脱ぎ着していると、一度結んだらもうずっとそのままなのである。

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Tuesday, February 27, 2024

髭剃りの悩み

【2月27日 記】  髭剃りに悩んでいる。いや、悩んでいると言ってもそんなに深刻に悩んでいるわけではない。髭剃りと言ってもシェーバーだし。

とは言え、生涯で多分2万回近く髭を剃ってきたはずだが、どうもうまくできない。きれいに剃ったつもりが、なでてみるとゾリゾリしている。それでまた剃るのだが、却々きれいに剃れない。

そんなことをやっているから時間がかかる。そうすると、充電が早くなくなり、替刃交換が早くなっているのではないかと心配になる。

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Sunday, February 12, 2023

1000円もらうのは大変だ

【2月12日 記】 前にもここに書いたと思うが、シェーバーを買い替えたのである。ひとつには BRAUN が「使わなくなったシェーバーをリサイクルして最大 5000円キャッシュバック」というキャンペーンをやっていたからである。

「最大」と書いてあるということは、多分僕のケースでは最大にならないんだろうなと覚悟はしていた。でも、僕が使っていたのもそんな安物ではない。多分中級じゃないかな、と自分では思っていたのだが、調べてみると 5000円の下に 4000円、3000円といろいろな段階があるのではなく、なんと 5000円と 1000円しかないのであった。

当然最高級品だけが 5000円キャッシュバックで僕のは 1000円である。

それでもまあいいや、と思って新しいのを買ったのであるが、このキャンペーンの応募方法が面倒臭い。

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Sunday, January 31, 2021

これ、高かった

【1月31日 記】 「なんでぇな、これ高かったんやで。上等やで。純毛やで」

昔、母や伯母に「その服はもう古いから棄てたら?」みたいなことを言うと、よくこんな風に言っていた。純毛って分かるかな?──ウール100%のこと。

思えば母の世代の人たちにとって、高かったということは買い換えないことの正当な理由だった。「まだ着られる」ことが着続けるモチベーションになった。

だが、上等舶来の純毛よりもユニクロの 1990円のフリースのほうが、哀しいかな、遥かに暖かかったりするのだ。技術の進歩はそういう事態をあちこちで呼び起こしてしまう。

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Friday, October 23, 2020

棄てたい

【10月23日 記】 「この服、もう棄てようかな」と僕が言うと、妻が「置いといたら? また着るかもしれないし」と言う。

よくこんな風に言われる。妻にしてみれば良かれと思って言っているのだろうが、僕にはこれがストレスになる。

「いや、どうしても棄てたい。棄てないと次に行けない」と初めて口に出して言ってみた。妻はきょとんとして、何も言わなかった。

そうか、妻にはそういう感覚も発想もないのか、と僕は改めて気づく。

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Tuesday, October 06, 2020

(続)SML を考える

【10月6日 追記】 (昨日書いた記事の続き) そんなことをいろいろ考えていると、SML もさることながら、男物/女物という種別も時代に合っていない、と言うか、そっちのほうがヤバいのではないかという気がしてきた。

男物/女物と言うときの「男」や「女」が sexuality なのか gender なのかは知らないが、これだけジェンダー・フリーの世の中、と言うか、LBGTQ に配慮する、配慮できる世の中になってきたと言うのに、最初から「これは男の服、これは女の服」と決めつけるのは如何なものか。

もしも「男たるもの、こういう型の衣服をまとうべし」とか「女であればこういうデザインを選んで然るべし」などと考えて作っているのであれば、それはヤバい、と言うか、そういうことが問題になっても不思議ではないのではないかな、という気がしてきたのだが、違うかな?

その上、同じ Mサイズでも男物のほうが女物より大きいというのは、それで良いのだろうか、という気もする。小さい男の人だって、デカい女の人だっているのである。

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Monday, October 05, 2020

SML を考える

【10月5日 記】 妻がいつだったか米国に旅行したときに買ってきたTシャツが Sサイズなのにブカブカで、結局僕がもらいました。「男物の S だったのかな?」と妻は言うのですが、男の僕が着てもピッタリか、むしろやや大きいくらいです(特に丈が長い)。

僕は米国で衣服を買うときは大体 Mサイズで行けるので、このTシャツは一体何なんだろうと思いました。

それでふと思ったのですが、この SMLスタイルのサイズって何が基準なのでしょう? アメリカだから当然アメリカ人が基本なのでしょうが、じゃあ M は平均的アメリカ人のサイズなのでしょうか?

しかし、アメリカは人種の坩堝です。全人種の平均値でしょうか?

いや、この SMLスタイルは随分昔からあるので、歴史的に考えれば、当然コーカサス系(つまり白人)を念頭に置いて作られたのではないかと思います。しかし、それにしても白人の平均は本当にこの Mサイズなのでしょうか? そこがちょっと疑わしい気がします。

ただ、日本の有名スポーツ用品メーカーの人に昔聞いた話があって、男物は小さめに、女物は大きめに作ったほうが喜ばれて売れるのだとか。男性は自分の体が思ったより大きければ(肥満は別として)一般的に喜ぶし、逆に女性は自分が思っていたより下のサイズが入ると喜ぶのだそうです。

まさか、それを考えて白人の平均より少し小さめに Mサイズを決めたわけではないでしょうね。

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Sunday, September 20, 2020

クリーニング店のアイロン

【9月20日 記】 衣替えで半袖と長袖のシャツを入れ替えていてふと思った。

クリーニング屋のクリーニング技術にはそれほどの差は多分ない。どこの店もプロ用の薬剤と機械を使用しているのだから。

でも、アイロンの技術には明らかに差がある。いや、本当に技術に差があるのかどうかは分からない。でも、仕上がりには明らかに差がある。

我が家が今出しているクリーニング屋は、残念ながらアイロンの出来が悪い。これなら僕がやったほうが上手い。

僕はアイロンが得意かと言えば全然そんなことはなく、むしろ苦手科目だが、それでも僕が丁寧にアイロンがけしたほうが断然上手い。妻にやってもらうとさらにもっときれいに仕上がる。

これは技術がないんじゃなくて、多分本気でやっていないのだと思う。プロなんだから、本気でやれば僕より上手いに決まっている。あるいは、(こちらのほうが可能性が高いが)機械でグシャッとプレスしてそれで終わりにしているのだ。

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Saturday, December 14, 2019

衣類と言葉の来し方行く末

【12月14日 記】 最近「毛糸のセーター」を着なくなりました。フリースのほうが暖かいからです。

私たちの子供の頃は、冬の衣装の王様は「毛糸」でした。「毛糸のパンツ」(ズボンではなく下着のほう)なんて奴までありましたが、こちらはそのうち誰も履かなくなりました(ですよね?)。

でも、「毛糸のセーター」はその後も随分長いこと冬物の王者でした。そもそもセーターと言えば毛糸に決まっていましたよね。ニットのセーターなんて洒落たものが出てくるのはもう少しあとのことです。

しかし、「ニットのセーター」というのも変な言い方です。ニットとは「編む」という意味の動詞 knit の(現在形と同形の)過去分詞なので、つまりは「編まれたセーター」ということであって、逆に「編まれていないセーター」があるのであれば見てみたいものです。

それは多分「綿ニットのセーター」が略されたものだと思います。毛糸ではなく木綿の糸で編まれたセーター。

ところで「毛糸」も「木綿」も近年はあまり使われない用語です。「毛糸」はいつしか「ウール」と言い換えられ、「木綿」は豆腐にしか使われなくなって、「綿(めん)」もしくは「コットン」と言われるようになりました。

毛糸が防寒着の材料として重宝された時代には、ありがたがって「純毛」などという言い方もしたものです。それは最高級の毛糸の衣装であり、つまり「100% 羊毛」を意味したのです。

その羊毛とか、絹とか、木綿とか、そういう天然素材に対して人間が作ったのが化学繊維で、昔は「化繊」と略されて随分低く見られたものです。「え? これ純毛ちゃうやん。化繊入ってるやん」などと、ウチの母親はよく言っていました。

化繊のうちのレーヨンは「人絹(じんけん)」と呼ばれていました。これは「人造絹糸」の意味で、今聞くと「人造人間」みたいでおかしいです。そもそも英語の rayon 自体が ray(光線)と cotton(綿)を組み合わせた造語だそうです(光沢のある綿、という意味でしょうか)。

レーヨンにはスフという言い方もあり、ウチの祖母はそんな言い方をしていたような気もします。スフはステイプル・ファイバー(staple fiber)の略だそうで、2つの単語の一番上の1字だけ抜くという、今では珍しい略し方です。今残っているのはベア(base up)ぐらいでしょうか。

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