Thursday, July 12, 2018

twitter の変成

【7月12日 記】 iPhone の日本発売からちょうど10年経った昨日、博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所の「メディア生活フォーラム2018」を聴講してきました。

今回のキーワードは「情報引き寄せ」で、情報が溢れてカオス状態になってしまった今、生活者はもはや“都度検索”などせずに、情報を“引き寄せる”ようになったと言うのです。

スマホ・ネイティブ世代の新しい情報行動は2つあって、ひとつは「とりあえず“ためる”」、もうひとつは「自然に“たまるようにする”」とのこと。

その中で一番驚いたのは、twitter で気になるつぶやきを見つけたら、保存のためにリツートをするという人がいることでした。

僕らが twitter を始めた2009年ごろのリツイートは「自分はこんなに共感した。これをみんなに伝えて共有しよう」というものでした。でも、今の若いユーザは単に自分のメモとして使っているのだそうです。

“他社への共感”から“自分の有益”に。──ソーシャル・メディアはもはや僕らオールド・ユーザが知っているようなコミュニケーションのツールではなく、個人のための便利ツールなっていたのです。

そして彼らは Netflix や Amazon の 「アルゴリズムに任せて」(と、インタビューを受けた若い男性は表現していた)レコメンドされたものを順番に観ているだけで「事足りている」と言いました。

別の若い女性は、「次に何を観るかいちいち探したくない。迷わず観たいから」「次に見るものがなくなるのはプレッシャー」と言っていました。

それも個人的にはよく解りません。僕は次にやるべきことが控えている状態が大嫌いで、「ああ、今日は何もすることがない。何をしようか」と思う幸せを得るために生きているようなものです。

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Tuesday, June 12, 2018

ぼくを見かけませんでしたか

【6月12日 記】 人が死ぬのを喜んではいけない。だけど、好きだった歌手が亡くなるといつも、新たにベスト盤が編まれたり、廃盤が復刻したりしないかな、と思ってしまう。

今日の報道で森田童子が亡くなっていたことを知った。僕が知ったのが今日だったというのではない。そもそも記事自体が「亡くなっていたことが分かった」というものだった。

人は失敗に打ちひしがれたりして極度に気分が落ち込んだとき、明るい曲よりもむしろ暗い曲を聴いたほうが立ち直りが早いものである。無理に明るい曲を聴くと空々しい気分になるだけなのである。

むしろ、徹底的に深く沈み込める曲を聴いたほうが良い。水死体は一旦底に沈まないと浮き上がって来ないと言うではないか(本当なのかどうかは知らないが)。

だから、落ち込んだときは中島みゆきを聴け、それでもダメなら山崎ハコを聴け、それでもまだダメだったら森田童子を聴け──若かった頃そんな話をしていた記憶がある。

そう、それは 1970年代後半である。訃報記事に判で押したように書いてある「『ぼくたちの失敗』が TBSドラマ『高校教師』の主題歌に使われ」というのは、僕らにとってはリバイバルでしかない。

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Monday, May 28, 2018

「アメフット」考

【5月28日 記】 日本大学のアメリカン・フットボール部の事件が世間を騒がせているが、この問題をテキスト・メディアが報じるに際して、「アメリカン・フットボール」の2つの略し方を目にする。

「アメフト」と「アメフット」

そして、僕の周りの少なからぬ人が「アメフット」は気持ち悪いと言う(もっともある年代以上の人だけかもしれないが)。

ホームページをやっていたときに何度も書いたことだけれど、それは日本語において多くの略語が「前半後半から2文字ずつ4文字」あるいは「前半後半から2音ずつ4音」という原則に従っているからだ。

ただし、音を基準にする場合、二重母音や長音、撥音、促音などは全て2音と数える。アメフットは5文字5音だから気持ち悪いのだ。

もちろん、古くはベア(ベース・アップ)とかモガ(モダン・ガール)みたいに前後半から1文字ずつ、あるいは1音ずつ持ってきて構成された略語もある。

しかし、かなり以前から2+2形式は主流である。

泥縄とか学割とか──それって「2文字」とか「2音」とか言うよりもむしろ「漢字1文字ずつ」じゃないかと言われるかもしれないが、そうではない。たまたま漢字の切れ目が2文字、2音であったというだけのことである。

鰻丼(うなぎどんぶり)をうなどん、「モーニング娘。」をモームスと略すように、漢字の読みがどこで切れるのかはあまり関係がない。

モームスの例からも分かるように、この略し方は固有名詞にも使われる。無声映画時代のスター阪東妻三郎がバンツマ、木村拓哉がキムタクと略されるのもこの例である。

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Friday, April 20, 2018

名前をつけることが人を動かす

【4月20日 記】 このところセクハラ財務次官のニュースで持ちきりである。

で、この事件と報道をきっかけに、「実は私もそうだった」という現役のあるいは元記者の女性たちの証言たちも出てきた。そして、その一方で、放送局のほうも「スケベ親父には女性記者をあてがっておいたほうが情報が取れる」と思っていたに違いなく、そこからしてセクハラであるという批判も出てきた。

そんなあれやこれやを見ていて、ふと思ったことがある。

セクハラというのは別に昨日今日始まったことではない。大昔からあったはずだ。というか、大昔からあって、でもそれは男なら許されて女なら辛抱するしかない当たり前のことであり、別段問題にもならないことであったはずだ。

それが問題になるようになったのはもちろん時代が移り社会が変わったからだという言い方もできるのだが、僕は誰かがこれにセクハラというネーミングを与えたことが非常に大きかったのではないかと思うのである。

名前があるから人は初めてそれをひとつのまとまった概念と捉えて観察したり分析したり批判したり改善したりできるのではないだろうか。

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Monday, October 09, 2017

UTF-8 ショックの日

【10月9日特記】 さきほど「HTMLで使用できるエンコーディングは UTF-8 のみとなった」という記事を読んだ。

いつかそういう日は来るだろうと思っていたが、遂にその日が来たのか。

僕のホームページ(このブログのことではない)は全て Shift_JIS で書かれている。

ここから先、僕のような知識の乏しい者にとってはどうして良いか分からない。

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Tuesday, September 12, 2017

今日の天気

【9月12日特記】 今日の天気予報は「雨時々やむ」。──これは他の予報の文言、例えば「晴れのちくもり」とか「くもり一時雨」などと比べるとどこかおかしい気がする。

日本語の文としても未完成だし、とは言え日本語は未完成を放置する言語であるとも言えるのでそれはそれで良いとしても、天気予報というものは何か客観的なものを伝えようとするものであることを考えると、意味的にも構造的におかしいと思う。

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Friday, August 25, 2017

読み方

【8月25日特記】 なーんか日本人の(あるいは、これは日本だけの現象ではなくて現代人共通のことなのかもしれないですが)文章の読み方が少しおかしくなっているような気がしてならないのです。

ここ何年かそんな風に感じることは折に触れてあったのですが、最近また決定的な事例に出くわしました。それは稲垣えみ子さんの記事の炎上です。

そう、あの電気を使わずに生活している元朝日新聞記者のアフロヘアの女性。その人が AERA に書いた記事が大炎上してしまいました。

少なからぬ人がご存知かと思うのですが、一応 URL を書いておきますので、ご存じない方はそちらを先に読んでください(このページが永遠に存在するのかどうかは知りませんが)。

https://dot.asahi.com/aera/2017081500062.html

んで、すぐに想像がつくように、批判を浴びたのは前半部分。てっきり自分の本を買ってくれたのかと思ったら図書館から借りた本だったので「傷ついた」というくだりです。

この部分が反感を買うのは分かります。僕だって彼女の感じ方は少し歪んでいると思います。

しかし、この文章は「図書館で借りてタダで読むやつはけしからん。ちゃんと買って読め」という主旨の文章ではないのです。なのに何故その部分だけが取り上げられて叩かれるのかが僕には分かりません。日本人の文章の読み方がおかしくなってしまったのかな、と思う次第です。

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Friday, June 23, 2017

Amazon インスタントストア終了

【6月23日特記】 Amazon のインスタントストアのサービスが終わるという通知が来た。

まあ、すべてのものがいつかは終わるという程度の世界観は持っているのだが、このサービスは結構重宝していたから僕としては痛手に感じる。

別にアフィリエイトで儲けようというのではない(現に儲かっていないしw)。どっちかと言うと自分の備忘録として役に立っていただけに残念という感じ。

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Thursday, March 02, 2017

かまやつひろしが亡くなった

【3月2日特記】 かまやつひろしが亡くなった。世間的にはどのくらいの反応なのだろう? 阿久悠や大瀧詠一が亡くなったときほどの反響はないのかもしれないが、日本ポップス界はまたひとり偉大な作家を失ったと僕は思っている。

作曲家として抜きん出ていただけではなく、(彼がどれほどの数の歌手や作品のプロデューサーを務めたのかは定かには知らないが)とてもプロデュース感覚に優れた人で、そのプロデュース作品の代表が多様に変化する歌手かまやつひろし本人だったと思う。

僕がかまやつを知ったのはグループサウンズのザ・スパイダースだ。ロカビリー時代はさすがに知らない。

で、GSブームが去って何年も経ってから振り返って、「あの時ロックをやっていたグループはかまやつのいたザ・スパイダースだけだったのかも」としみじみ思ったのである。

今さら言うまでもないが、乱暴に総括してしまうと GS は歌謡曲の一部だった。ブームを支えた作家たちの顔ぶれを見ればそれは明らかである。

だからと言って僕はグループサウンズに価値や意味がなかったなどと言う気はない。ただ、本当はやりたくなかった歌謡曲をいやいややっていたグループがあったのも確かで、そんな中で自分たちがやりたい音楽をしっかりやっていたのはザ・スパイダースだけだったような気がするのである。

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Thursday, December 29, 2016

ニューフェイスとブレイク

【12月29日特記】 キネマ旬報ベストテンもそうだし、日本インターネット映画大賞もそうなのだが、いろんな賞の中で「新人賞」とか「ブレイク・アーティスト賞」とかいうものに時々違和感を覚える。

かつてプロ野球の新人賞は、その年度に入団した選手しか受賞資格がなかった。それが、いつの間にか「入団何年以内」とか「出場試合数何試合以下」みたいな形に緩和されて、2年目、3年目の選手が受賞するようになった。

僕はそれがなんか未だに割り切れない。それは「新人」ではないではないか、と思うのである(これはもちろん運営の問題ではなく、賞の名前の問題である)。

それと同じで、いろんな映画賞の新人賞には新人でない人が結構選ばれる。僕が「この人は新人ではないな」と思って想定外だった人が選ばれる。

例えば一昨日投票した日本インターネット映画大賞でも、僕は『ヒメアノ~ル』の佐津川愛美に投票しようとしてふと考えてしまった。

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