【3月3日 記】 ポケモンの日本語名と英語名の話題で英語の先生と盛り上がった。その先生はユダヤ系アメリカ人で、来日して日本語の翻訳者になるべく勉強をしている人だ。
彼は小学校時代ポケモンカードの収集に熱中したのだそうで、僕は年が年だけにポケモンのことは近年までほとんど何も知らなかったが、今では Pokémon GO をやっていると言ったら、そこからポケモンの名前の話になった。
僕の一番のお気に入りのポケモンは何か、と彼に訊かれて、咄嗟に思いつかなかったので、「妻はルージュラが好きだ」と答えたら、彼がルージュラの英語名は何か知っているか?と言い出して、そこから日米のポケモン名の話になった。
で、ルージュラの英語名は何かと言うと、なんと Jynx なのだそうだ。
jynx は何種類かの鳥の学名(ラテン語なのかな?)の一部として使われる単語ではあるが、英語の辞書では出てこない。しかし、ここでは jinx をもじっているのは明らかだ。
jinx は、日本人は「縁起担ぎ」みたいな意味に解してしまいがちだが、英語本来の意味は「悪運」や「呪い」であって、これはルージュラの見事な「意訳」だと思う。
でも、彼によると、こういう風に意訳されているポケモンはそれほど多くはないらしい。
特に初期に登場したポケモンは、その当時はこれが英語に訳されることがあるとは誰も思っていなくて、音の響きや雰囲気だけでつけられた名前がかったため、そういう場合はあまり何も考えずに音をそのまま移していることが多いのだそうだ。
例えばラプラスは Lapras で、ギャラドスは Gyarados なのだそうだ(ちなみに、ギャラドスに進化する前のコイキングは Magikarp で、これは多分 Magic Carp なのだろう)。
ギャラドスの語源についての彼の解釈がまた面白く、ギャアギャア言いながらドスンドスンと動くからではないか、と彼は言うのである。ただ、ギャラドスには足がないから、ドスンドスンというのはちょっと違う気もするけど(笑)
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