「キネマ旬報」2月号増刊(2)
【2月9日 記】毎年恒例のキネマ旬報ベストテンの得票分析をしてみます。
キネマ旬報ベストテンは、審査員がそれぞれ合計55点を持って、1位には 10点、2位には 9点、…、10位には1点と入れて行き、その合計得点で順位が決められています。今回 2023年第97回の審査員は、前回と同じく「本誌編集部」を含めて 59名でした。
で、僕が何をやっているかと言うと、それぞれの映画の得点を、「合計点=点を入れた審査員の人数×平均得点」という形に分解してみるのです。そうすることで映画がどんな風に評価されたかの傾向が見えてくるからです。
例えば同じ 150点獲得の映画でも、一方は
(a)合計150点=30人×平均5.00点
他方は
(b)合計150点=20人×平均7.50点
だったとすると、(a) は多くの人に広く受けた映画、(b) は特定の人の心に深く刺さった映画と言えるのではないか、ということです。
これは統計学的には正しい手法ではありませんが、投票結果の上位 10本に絞ってやっている限りは、そんなに外れていないのではないかと思っています。
さて、2023年の結果は:
Recent Comments