Thursday, September 23, 2021

NHK MUSIC SPECIAL 『伝説的ミュージシャンたちの50年』

【9月23日 記】 NHK MUSIC SPECIAL 『伝説的ミュージシャンたちの50年 ~ユーミン・尾崎亜美 そしてSKYEヘ~』を観た。

本放送は 9/20(月・祝)の夕方で、テレビをつけたらやっていたのだが、すでに番組エンディング部分だったので、昨日 NHK+ で頭から観た。我々の世代にはたまらんのである。

松任谷正隆、林立夫、鈴木茂、小原礼の4人が今 SKYE という名前のバンドを組んでいるらしい。知らなかった。そして全員がなんと 70歳なのだそうだ。

番組の中で松任谷正隆が「キャラメル・ママではもうちょっとちゃんとバンドをやりたかったのにできなかったから」と語っていた。

確かにキャラメル・ママはバンドと言うよりはプロデュース集団であり、アレンジャー・チームであり、バックバンドという様相が強かった。

そして、キャラメル・ママの細野晴臣を小原礼に入れ変えるとこのメンバーになる。ちなみに、後から僕が調べたところによると、SKYE というバンドは元々あって(なんと 1968年結成)、メンバーには林、鈴木、小原がいたと言う。その3人に松任谷を加えたのが新生SKYE だった。

番組では、その4人に松任谷由実と尾崎亜美が加わり、『卒業写真』と『マイ・ピュア・レディ』も歌った。「ああ、ユーミンは声が出なくなったなあ」と思ってもやっぱりたまらんのである。そして、番組を見終わった後、自分の書いた記事でもう一度『マイ・ピュア・レディ』のコード進行の復習をしてしまった。

松任谷由実は松任谷正隆夫人と言うよりも、キャラメル・ママのプロデュースでデビューしたのが有名な話。僕も当時、「そんな若い娘のバックをキャラメル・ママがやったのか!」と驚いた記憶がある。

尾崎亜美は当時「荒井由実の妹分」みたいなキャッチフレーズでデビューしており、ユーミンとも親交があった。そして、何よりも驚いたのは、いつの間にか小原礼と結婚していたのだ。それは知らなかった。

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Sunday, September 19, 2021

映画『サマー・オブ・ソウル』

【9月19日 記】 映画『サマー・オブ・ソウル』を観てきた。本来は 7/2 の封切り予定だったが、コロナで公開日が 8/27 に延びた。

随分前からマークしていた映画なのだが、僕が邦画を何本か先に観ている間に評価が高まって人気が沸騰したらしい。パンフレットは売り切れていた。

奇しくも去年の今日は『メイキング・オブ・モータウン』を観ていた。 2年続けて 9/19 はブラック・ミュージックの日だ。ただし、こちらはモータウンだけではない。ブルーズ、ソウル、ジャズ、ゴスペル、モータウン・サウンド、そしてラテンまで!

ウッドストックと同じ日にこんなブラック・ミュージックのフェスが NY のハーレムの公園で開かれていたとは全く知らなかった。そして、その開催中にアポロ11号が月面着陸していたとは(日本人にとって月面着陸は深夜のイメージだったし)。

長らく眠っていた、と言うより葬り去られていたこのフッテージを1本の映画に仕立て上げるのに、これを単なる記録映画に留めなかったのがすごいと思う。ものすごい編集である。

歌と演奏の間に当日の出演者や観客のインタビューが入る。ニュース映像もインサートされる。でもミュージックは途切れずオーバーラップしている。映像同士も時々オーバーラップしている。どれだけ大変な編集だったろう。いや、その前に素材を全部見るだけでもものすごい時間がかかったはず。

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Thursday, September 16, 2021

『浜の朝日の嘘つきどもと』(TV版)

【9月16日 記】 映画に先行して放送された『浜の朝日の嘘つきどもと』のTV版を観た。映画版と同じくタナダユキ監督・脚本。CMなしで54分の作品。

せっかく映画版を観たのでどこかでTV版を配信していないかなと思って検索してみたら U-NEXT でやっていた。

U-NEXT には前から加入していたかと言えばそうではなくて、オリンピック前にテレビを買い替えたときに付いてきた「最大3か月無料クーポン」で加入して今無料期間なのである。加入したものの取り立てて観るものがないなと思っていたのでちょうど良かった。

さて、映画を観たときにはタイトルの「嘘つきども」という表現が今イチしっくり来ないなと思っていたのだが、TV版を観てみて合点が行った。これはTV版用のタイトルだったのだ。

福島中央テレビからタナダ監督へのオファーは最初から映画とテレビを同時に作るということであったらしいが、物語としては後から公開された映画がTV版の前日譚という形を採っている。で、このタイトルは明らかに先行公開・後日譚のTV版のものだ。

TV版の冒頭は映画版のラスト・シーンと繋がっており、自殺を考えている映画監督の川島(竹原ピストル)が朝日座に映画を観に来るところから始まる。

その川島に館主の森田(柳家喬太郎)と浜野あさひ(高畑充希)が嘘八百を並べ立てて自殺を思いとどまらせるというのがTV版の前半である。なんなら資産家の未亡人・松山秀子(吉行和子)も“嘘つきども”に加えても良い。

しかし、映画のエピローグ部分で、森田とあさひがうらぶれた川島を見咎めて突然「いっちょう引っ掛けてやるか。お前は客の金をくすねてる設定な」みたいなことを言い出すのは如何にも無理やり感がある。

ただ、あのシーンを入れておかないと、映画版とTV版が全く繋がらない。そう、内容的にはこれはむしろ全く別の企画だと思ったほうが良い。それを無理やりくっつけたのがあのエピローグだったのだ。

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Saturday, September 11, 2021

映画『浜の朝日の嘘つきどもと』

【9月11日 記】 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』を観てきた。Img_0989

これはもうほんとにタナダユキにしか書けないし撮れない、爽やかなほど憎たらしいタナダユキらしいタナダユキ監督脚本作品。

う~ん、この感じ、タナダユキ・ファンにしか分からないだろうな、と思う。

震災10年後の南相馬の潰れかけた映画館が舞台だが、監督自身が「必死に頑張って生きています、ということではないアプローチで」と語っている。

タナダユキはそういう作家なのである。

高校の視聴覚準備室で浜野あさひ(高畑充希)と茉莉子先生(大久保佳代子)が DVD で映画を観るシーンで、「100年後のことを考えてご覧よ」(少し間を措いて)「お前なんか絶対生きてないよ」と先生が言う。

言われたあさひは目を丸くして驚く。先生が「どうした?」と訊く。「いや、もっといいことを言うのかと思った」とあさひ。「いいこと言う大人なんか信用できるか?」と返す先生。──そう、これがタナダユキなのだ。

映画はあさひが、自分には縁もゆかりもなかった南相馬の朝日座という映画館を訪れるところから始まる。ちなみにこの映画館は実在するらしい。ファースト・カットは駅についたあさひの足許。キャリーバッグと白い靴しか見えない。

漸く映画館を探し当てると、そこでは廃業/売却を決めた館主の森田保造(柳家喬太郎)がフィルムを燃やしている。先生の遺言で映画館を立て直すつもりでやってきたあさひはそれを必死で止める。名を問われてあさひはとっさに茂木莉子と偽名を使う。

ここでの2人の最初の長い長い会話のシーンと言い、あさひと茉莉子先生が初めて高校の屋上で話すシーンと言い、この映画ではやや引いて固定したカメラの2ショットの1カットで延々と会話劇を見せるシーンがものすごく多い。

これが面白い。まるで役者と役者の技の応酬のような感じがある。高畑充希と柳家喬太郎の“間”が絶妙である。

ちなみに、森田保造という名前は明らかに森田芳光と増村保造の合成である。柳家喬太郎は森田芳光の大ファンなのだそうだ。

そして、タナダユキ監督とは NHK のテレビドラマ版の『昭和元禄落語心中』で落語監修と出演をした以来の関係で、今回の映画ではタナダ監督は最初から柳家喬太郎のキャスティングを考えていたとのこと。確かに見事なハマり役だった。

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Saturday, September 04, 2021

映画『鳩の撃退法』

【9月4日 記】 映画『鳩の撃退法』を観てきた。いつものように監督で選んだのではなく、原作を読んで面白かったから。そして、今年になってから読んだのでまだ本の記憶が薄れておらず、今のうちに観たかったから。

これだけ長くて複雑な話を2時間の映画にまとめるのは結構な冒険である。しかし、この映画はあっぱれと言うしかないぐらい、小説のあちこちを見事に切り貼りしていた。

多くの部分を削ぎ落とし、ちょこちょこと設定をいじって、それでも全体の印象が小説からかけ離れることなく、しっかりと独立した物語になっていた。驚きである。

特に、原作のややトリッキーな書き出しを棄てて、原作では下巻の途中からしか出てこない出版社編集者の鳥飼(土屋太鳳)を冒頭から出し、その時点からの津田(藤原竜也)の回想であり想像であり執筆である形にしたことによって、ものすごく分かりやすくなった。

津田がいる場面にもうひとり津田が出てきて回想したり解説したりするというのもなかなかのアイデアだった。後半、鳥飼が富山(原作ではどこの街なのかは書かれていないが)に飛ぶ設定は原作にはなかった。これもうまい端折り方だ。

もちろん2時間に押し込めたことよって失われたものは少なくない。その点をいくつか順番に述べると、

まずは非常に登場人物の多い複雑な物語なので、これを2時間にしてこんな速いテンポ(津田の早口)で進めてしまうとついて行けない客も多いのではないかと心配になった。原作を読んでいないとちょっとしんどいところもあったのではないだろうか?

それから、元直木賞作家でありながら今はデリヘル嬢の送り迎えで生計を立てている津田の女性関係が、最初の不動産屋・慎改を除いてほぼ全て省かれている。これは2時間という枠を考えると、構成上は大正解だとは思う。

しかし、津田の女ったらしの面、とりわけ必ずしも好色ということでもなく、むしろ生きて暮らしていくために女ったらしをやっているような、それだけに嫌らしい面が描かれていないのは非常に残念ではある。

そして、原作者の佐藤正午があえて明示的に書いていないことを、数多く台詞で断定的に説明してしまっていた。これは佐藤が主人公・津田に言わせているように TMI、つまり too much information、「語りすぎ」である。

でも、映画ではこのくらいにしておかないと解らない客が続発するんだろうなとは思う。また、原作通りに映画化すると、「伏線が回収しきれていない」などと宣う客も出てくるのだろう。

ただ、言うまでもないが、物語で一番大事なことは伏線を回収することではないのだ。書きすぎないことこそがこの原作小説の真骨頂であり、佐藤正午を佐藤正午たらしめている部分でもあるので、そこを明示的に語らせるしかなかったタカハタ秀太監督(脚本も藤井清美と共同)には同情する。

その忸怩たる部分もあって、映画にも「TMI、つまり too much information だ」という台詞を残したのではないかと思うのは考えすぎだろうか?

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Saturday, August 28, 2021

映画『子供はわかってあげない』

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【8月28日 記】 映画『子供はわかってあげない』を観てきた。沖田修一監督。

もう、めちゃくちゃ面白かった!

何が面白いって、まず画が面白い!

映画はいきなり意表をついて、劇中アニメである『魔法左官少女バッファローKOTEKO』から始まる。しかも、かなり本格的に作りこんである。

それをテレビで観て涙を流している高校2年生の朔田美波(上白石萌歌)。そこへ父親(母の再婚相手)の清(古舘寛治)が帰ってきて、ソファの背に腰掛けてテレビに釘付けになり、なんとエンディング・ダンスは娘と一緒に歌って踊っている。

その後、固定カメラの奥行きのある構図になって、手前にテレビとソファのあるリビング、その後ろに食卓のあるダイニング、右奥には廊下に続く扉があり、左奥にはキッチンが見える。

その構図で、手前ではかなり斜めになったテレビ画面を見ながら父娘が踊っているかと思うと、奥では風呂上がりで走り回っている弟と母(斉藤由貴)がワーワー騒いでいる。

台詞やらテレビの音やらが入り乱れて、一体どちらを見せたいのか分からないシーンになっており、本来ドラマでこんな場面はあってはいけないのだが、逆にその入り乱れ方が如何にも幸せな家庭っぽくて、微笑ましくて素敵なのだ。

アニメが終わり父はお風呂に行き、あとの3人もどこかへ行ってカメラの前が無人になったところへ、お掃除ロボットが静かに入ってくるなんてのも秀逸な画作りだった。

そのあとも、屋上から美波と門司くん(細田佳央太)が超オタクっぽいアニメ談義をしながら、1回まで階段を螺旋状に降りてくるところを正面から押さえた長回し。

美波と自転車を押す門司くんが並んで歩いているのだが、美波は等間隔で植えてある木を避けるために時々車道に降りてまた歩道に戻るのを斜め前から押さえた、これまた長回し。

そして、門司の家で書道部の門司の指導の下、美波が習字を1枚書き始めてから書き終わるまで丸々見せる長回し。しかも、上からの画ではないので何の字を書いているかは分からない(流れから想像はつくし、想像がついてしまうと筆使いから何の字だか確かめられるのだが)。

──と、もう初めの20分ぐらいだけでもこれだけ面白い長回しがある。ちなみに撮影は芦澤明子だ。

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Monday, August 23, 2021

映画『かぐや様は告らせたい ──天才たちの恋愛頭脳戦── ファイナル』

【8月23日 記】 映画『かぐや様は告らせたい ──天才たちの恋愛頭脳戦── ファイナル』を観てきた。

いや、もう、ほんまにバカバカしくって面白い。僕は原作漫画は読んだことないが、テレビアニメ版には見事に嵌って、2シーズン 24話を欠かさず見た。

前作の映画のときには主演の2人が白銀とかぐやのイメージと違いすぎるとディスる人もいたけれど、当代の人気者2人の主演で大ヒットして、続編制作となった。

自分から告白することがそんなにプライドが許さないことだったり恥ずかしいことだったりするのかw、というただその一点に立脚したワン・コンセプト・コメディなのだが、決してそれだけではない。それぞれの登場人物がめちゃくちゃキャラが立っているから面白いのである。

秀知院学園高校にあっては珍しく家が貧乏だが、努力家で勉強家で他人に優しく、でも恋のこととなると途端におろおろしてしまう白銀御行。大財閥の令嬢で才色兼備でプライドが高いが気弱で可愛いところもある四宮かぐや。

その生徒会会長・副会長コンビを囲むのが詮索好きで脳天気で超天然の藤原千花書紀、ネクラで陰キャで青春ヘイトの石上優会計、そして、前作の映画ではまだ登場していなかったが、今回は杓子定規な理想主義者・伊井野ミコ会計監査が加わっている。

さらに、四宮家でかぐやに仕える、クールで、ある意味残酷な近侍にして、かぐやの同級生でもある早坂愛。

──これだけ個性豊かな面々をそれぞれ平野紫耀、橋本環奈、浅川梨奈、佐野勇斗、影山優佳、堀田真由が演じており、アニメ版とはまた違ったはじけ方をしていて面白い。

前作の配役を聞いたときに一番違うと思った藤原書紀(浅川梨奈)が、見れば見るほど一番アニメに近いぶっ飛び方なのがおかしい。

原作が緻密に考案して配置した人物相関図を、劇場版がアップグレードしている感じがある。

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Sunday, August 15, 2021

映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』

【8月15日 記】 映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』を観てきた。

三池崇史という人は当たり外れの大きい映画監督だと思う。でも、この映画はそんなことどうでも良くて、何が何でも観るのである。

過去、ゲゲゲの鬼太郎の実写映画も2本観ているが、別に鬼太郎ファンというわけでもない。ただ、妖怪大戦争が好きなのだ。16年前の『妖怪大戦争』(同じく三池崇史監督)も観ている。

何十年も前のテレビアニメ版の『ゲゲゲの鬼太郎』でも妖怪大戦争の回があった。西洋の妖怪たち(もう定かな記憶はないが、多分魔女とか吸血鬼とか狼男とかだったと思う)が日本に攻めてくる話である。

迎え撃つ日本側は子泣き爺、砂かけ婆、ぬりかべ、一反もめん+鬼太郎という面々で、西洋陣に比べるとめちゃくちゃ弱いのである。敵におぶさって泣いてみたり(だんだん重くはなるのだが)、敵に砂をかけたり、敵の前に立ちはだかったり、ぐるぐる巻にして締め付けたりしてもほとんどダメージを与えられない。

あゝ、このままでは負けてしまう。もう頼りは鬼太郎だけだ!とハラハラしながら観た。

そもそも日本の民話などに出て来る妖怪たちはせいぜい人を驚かせるぐらいで、それほど暴れるということがない。前作『妖怪大戦争』にも今回の映画にも出てきた小豆洗いなどはその最たるものである。で、前作でも今作でもこの小豆洗いをナインティナインの岡村隆史が好演している(笑)

前作もそうだったのだが、なにしろ特殊メイクがきつすぎて、誰が誰だがほとんど分からない。すぐに分かるのは頭部以外はすっぴんに近い岡村ぐらいである。

前作では忌野清志郎がぬらりひょんを演じていたのははっきり覚えているのだが、亡くなってしまったこともあって、今回は大森南朋だ。そしてもうひとりの大物妖怪・隠神刑部に扮しているのは大沢たかおだ。

ここまでは事前に知っていたから分かったが、他は皆目見当がつかない。九尾の狐は声が絶対杉咲花だと思ったが、顔のアップを見ても確信が持てない。天邪鬼は EXIT のりんたろーかと思ったら赤楚衛二だと後から知ってびっくり。あの甘いマスクの2枚目がこんな顔になるのか!

髪の毛とお歯黒だけのメイクで姑獲鳥を演じた安藤サクラ(こんな映画でもやっぱり抜群に巧い)はさすがに分かったが、雪女の大島優子が分からない。天狗なんぞはパンフで三浦貴大と知って仰天した。

あと猩々の大倉孝二は途中で気がついたが、ちょろっとしか映らない遠藤憲一や石橋蓮司、HIKAKINらを見破るのはとても無理だ。

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Saturday, August 07, 2021

映画『キネマの神様』

【8月7日 記】 映画『キネマの神様』を観てきた。

山田洋次と言えば、今の日本では名匠の類なのだろうが、残念ながら僕の好きな監督ではない。もっと正確に言うと、彼は僕が観たいと思う映画を作ってくれる人ではない。

完成した映画を何本観てもまるで評価できないというようなことではなく、単に『男はつらいよ』を何十本も撮り続けたという態度が気に入らないのかもしれない。

で、この映画、始まってすぐの父母娘の家庭のシーンからなんとも芝居がたるい。だるいんじゃなくてたるい。

あまりに芝居じみた芝居だ。安物の舞台のような大げさ感。ああ、この監督は今はこんな演出しかできないんだろうか? 沢田研二も宮本信子も寺島しのぶも、本当はもっともっと上手い役者なんだけどな、と思う。

特に沢田研二は、本来この役を演るはずだった志村けんを意識しすぎて、時々完全な志村けんの物真似になってしまっている(だから大げさになっても仕方がない)。

まあ、脚本自体が志村けんへのあて書きっぽかったのかもしれないし、あんな形で亡くなってしまった志村、その志村と何度も一緒にコントをした経験のある沢田という組合せを考えると、そうなっても仕方がないのかもしれないが。

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Tuesday, August 03, 2021

『老後の資金がありません!』マスコミ試写

【8月3日 記】 映画『老後の資金がありません!』のマスコミ試写会に行ってきた。

この映画もコロナの影響で何度となく公開が延期になった不幸な作品である。

老後の資金がないというかなり切実な問題をハートフルなコメディで描くという意欲作ではあるのだが、老後の心配よりも明日コロナにかからないかのほうが不安な事態になってしまったのは甚だ気の毒である。

だが、なかなか良くできた映画だと思った。斉藤ひろしの脚本も、前田哲の演出も、さじ加減が良いと思う。

そもそも老後の資金が足りないと心配しているときに、次から次へとお金が必要なシチュエーションが現れて…というネタ作りはある程度誰にでもできる。問題はそのネタ集をどうやってストーリーという箱に収めるかである。

僕は途中からこの映画がどうやって終わるのか、そればかり気にして観ていた。

最初に「老後の資金は4000万円必要!」と煽っておきながら、最後に「お金なんかなくても幸せになりました」では観ていた客が納得しないし、「たまたま宝くじに当たって難を逃れました」では共感が得られない。

そういう意味では手綱さばきが難しいところだが、なかなか塩梅の良い締め方になっていたように思う。

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