【12月27日 記】 今年も「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」を選んでみた。2006年から毎年やってきて、今回が記念すべき 15回目になる。
毎年毎年同じことを書いているが、これは僕が選んだ今年の第1位から第10位ではない。また、決して「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入るであろう邦画10本」ではなく、あくまで「入ってほしい10本」、つまり、言わば僕の応援メッセージである。
そして、入ってほしい対象としているのは『キネマ旬報ベストテン』ではなく(それだとあまりに狭き門だから)、「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内」である。
今年観た邦画は『劇場』を含めて 41本。コロナ禍のせいで例年よりは少ない。この 15年では最低の本数である。
『劇場』は映画館もしくは試写会で観たのではないので、例年のルールからすると外すべきなのだが、劇場公開と Amazon Prime での配信開始が同時だったこともあり、たまたま Amazon で観ただけという位置づけにして、対象に含めることにした。
また、今年は来年公開予定のものを試写会で先に観てしまったという作品はない。逆に『もののけ姫』は(僕は初見だが)再映なので除外して、合計 40本から選ぶことにしたのだが、そこではたと気がついた。
ご存知の通りキネ旬ではドキュメンタリ映画は別部門である。結局今年観たドキュメンタリ映画『さよならテレビ』、『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』、『なぜ君は総理大臣になれないのか』を除外することになった。どれも良い出来だったので残念ではある。
それで、最終的には3本減って、37本から 10本を選ぶという広き門になった。ところが最初に何も考えずにリストアップしたら、なんと 17本もあるではないか! そこから 7本削るのは難しかったが、まず落とした 7本を先に書くと、
基準は必ずしも映画の良し悪しではない。僕が思い入れを持って応援したいかどうかの問題だ。
だから、必然的に前から贔屓の監督に肩入れしたくなる一方で、毎年そうなのだが、「この映画は放っておいても賞に選ばれる」と思う作品は除外する傾向にあるのも確かである。今年で言えば『糸』と『罪の声』がそうだ(キネ旬でも選ばれるだろうとは言い切れないが)。
で、残ったのが下記 10本。いつものように、僕の評価が高い順ではなく、単純に観た順番である。
- ロマンスドール
- mellow
- ステップ
- 劇場
- アルプススタンドのはしの方
- ミッドナイトスワン
- 空に住む
- おらおらでひとりいぐも
- さくら
- 私をくいとめて
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