Friday, February 21, 2025

鍋と爪と口笛

【2月21日 記】 ラーメンを作った妻が面倒くさがって鍋のまま食べながら、

鍋からラーメン食べたら結婚式に雨が降るからやめなさい

ってよくお母さんに言われた、と言う。

それは一度も聞いたことないな。全く記憶にない。

そしたら、(自分たちの結婚式の日に)本当に雨が降ったよね

とも言う。ついでにそれも全く記憶にない(笑)

ま、でも、確かに子どもの頃にそんなフレーズをたくさん聞かされた記憶はある。

食べてすぐ横になると牛になる

なんてのも同じで、要するに親がいくら「行儀が悪いからやめなさい」って言ったところで、行儀なんてものは子どもにとっては何の説得力もないから言うことを聞かない。それで、いろいろ不吉な予言を吹き込んで子どもを不安にさせて抑え込もうという魂胆だ。

夜に爪を切るのは「世を詰める」と言って不吉だ

なんてのもあったな。それは祖母から聞いたんだったか。

夜に爪を切ると親不孝になる

という言い方もあった。

しかし、いずれにしても、これは行儀が良いとか悪いとかとは関係がなさそうだ(昼なら良いが夜切るのは行儀が悪いという理屈は納得が行かない)。では、なんでそんな言い伝えができたんだろう?

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Wednesday, December 18, 2024

【note】2024年の記録

【12月18日 記】 note が(これは毎年あったのかな?)僕の記事の1年間のまとめをやってくれています。

こういうのって、書いた本人からしたら随分と意外なものです。

そもそも僕が「ことばと生き方」というタイトルでまとめているマガジン(という名の、まあ、分類みたいなもんですね。他に6つのマガジンを設けています)の記事は「スキ」(Facebook などでの「いいね!」に当たる)が一番つきにくいんですよね。

それが証拠に、note の自分のダッシュボードで「スキ」の数が多かった順に並べたら、ここに掲載されている「よく読まれた記事」とは全く重なりません。

つまり、タイトルや書き出しがそこそこキャッチーだったから読み始めたけど、読んでみたら(途中でやめた人も少なからずいると思いますが)別に面白くも好きでもなかった記事がこれらの記事ということになるのかな?

で、「スキ」が多かった記事のほうは、一部の人たちにはそこそこ受けたけど一般受けはしなかったってことですかね?

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Saturday, November 09, 2024

外国語の話し声

【11月9日 記】 僕の住んでいる地域は、果たしてどれくらいの割合が旅行者なのか、はたまた定住者なのか定かではないが、とにかく外国人が多くて、外を歩いていると外国語を耳にしない日はない。

多くは中国語、それから朝鮮語。あとはよく分からないが多分タイ語とかタガログ語とか、たまにスペイン語や英語も聞こえる。

とりわけ中国人が大きな声で中国語を話すのが耳につく。

僕は自分が海外に行ったときにはいつも、同行者と話す際に、ひそひそ話とまでは行かないにしても、不必要に大きな声を出すのは控えて、周囲に聞かれるのを最小限に抑えようとしていた。

なんか、よその国であまり大きな声を出して日本語を話すのは良くないような気がずっとしていたのだ。要するに自分がよそ者であることを強く意識して、その国に、その国の人たちに気兼ねしていたわけだ。

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Tuesday, October 29, 2024

正しい翻訳

【10月29日 記】 長年使っているアメリカ製のヨガのアプリが、多分アップデートをきっかけにだと思うのだが、アナウンスが突然英語に変わってしまった。

設定を確かめると、「言語」はちゃんと「日本語」になっているが、流れてくるのは英語のインストラクションなのだ。念のため一度他の言語に変更してから日本語に再設定してみたが、やはり英語しか流れてこない(ちなみに、文字の表示は全て日本語だったが)。

それで「フィードバック」用のフォームから現象を説明して対応を促した。

そうしたら、その翌日、こんなメールが返ってきた。

こんにちは、私たちは現在、すべての練習タイプをすべてのサポートされている言語に対応させるために取り組んでいます。これを実現するためにご辛抱いただき、ありがとうございます!

僕は最初うまく意味が掴めなかった。はぐらかされたのかと思った。しかし、よく読むとこれは、

今対応しているのでもう少し待ってくれ

という趣旨のメールのようだ。

元の英語はおそらく

Hi, we are currently working on making all practice types compatible with all supported languages. Thank you for your patience!

みたいな感じなのだろう(日本語の翻訳文からすると、多分 patience の後にもう少し何か続いていたのだろうけれど)。

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Monday, October 28, 2024

部活の略称

【10月28日 記】 最近テレビや映画を観ていると、僕が去年までは一度も聞いたことがなかったジョバスという言い方が何度も出てくる。

直近で言うと、アニメ『アオのハコ』の千夏先輩が女バスだし、映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』では、「ちょっと、そんなとこで女バスの技使わないでよ」という台詞があった。

これは一体いつごろから使われているのか?と思い、Facebook のタイムラインに投げかけてみたところ、意外にも「中学時代からフツーに使っていた」みたいな答えが複数。しかも、そう返してくれたのは僕よりかなり年下の人たちというわけでもない。

そうだったのか、と素直に驚いた。

確かに、Facebook に投稿するときに、キーボードを叩いていたら「だんばす」はそのままちゃんと「男バス」に変換したし、「じょばれ」に対しては「女ヴァレ」という変換候補も出てきた。

ということは、これ、全部の部活動に適用されるのか? ──男バス、女バレ、男バド、女ハン、男陸、女水、男体、女卓、男柔、女剣、男野、女ソフ、男弓、女テニ、男サッ、女ダン、男ラグ…?

あ、男子しかない野球部やラグビー部とか女子しかないソフトボール部やダンス部(今は男女ともある?)には適用されないのか?

あと、文化系のクラブは?

あ、文化系は男女で分けていないから、多分そんな言い方はないのか?

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Wednesday, September 04, 2024

「指導する」知事

【9月4日 記】  もう皆さんテレビのニュースなどでさんざん見てうんざりしているだろうから、極めて部分的なことだけ書くけれど、兵庫県知事のパワハラ問題について。

知事は百条委員会の尋問で、「それはパワハラではないか?」という質問に対して、たびたび「自分としてはこれこれこういう思いで厳しく指導しました」などと言い換えて答えている。

僕は彼が自分の都合の良いように問題をすり替え、勝手にワーディングを違えて答えていることよりも、この「指導しました」という表現そのものに引っかかるのである。

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Wednesday, August 28, 2024

Engrish in Japan

【8月28日 記】  僕は facebook の Engrish in Japan という公開グループをフォローしてよく読んでいる。

English の綴りをわざと間違えているところがミソで、そう、ここは日本人が看板や注意書き、チラシなどに書いたおかしな英語を収集したページなのである。

大変面白いのだが、しかし、その一方で、なんでこんなにろくでもない(大阪弁で言うスカタンな)間違いを書くかなあと不思議になる。

いや、普段英語を使う機会なんかない日本人が何かの必要に迫られて突然英文を書くわけだから、ちょっとやそっと間違っていてもそこには大して不思議はない。

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Sunday, July 28, 2024

【note】 トランプ前大統領に仮定法を見た

【7月28日 貼】 note の記事を貼り付けておきます(毎回貼り付けているわけではありません)。

今回は元々ここに載せるか note に上げるか迷った記事。

結局 note に書いて、ここにリンクを張ることにしました。

ま、こういう題材だとどこに載せても、閲覧数も、「いいね!」や「スキ」の数も伸びないのだけれど。

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Sunday, July 14, 2024

【note】『三体』における「テキーラ(殺すため)」の謎──速い英語に慣れる

【7月14日 貼】 久しぶりにまた note の記事へのリンクを張っておきます。

このブログと note はいちいち繋がってはいませんが、折に触れて、ここで書いた文章を書き直して note に投稿したり、note で書いた文章に少し手を入れてここに掲載したりはしています。

ただ、今回は note に書いた文書がルビ付きなので、それをそのままここに書き写すことは不可能なため、記事リンクという形を採ることにしました。

話し言葉の、速い英語に関する記事です:

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Saturday, June 29, 2024

『九十歳。何がめでたい』というタイトルを見て

【6月29日 追記】 『九十歳。何がめでたい』というタイトルを見て、さすがに佐藤愛子は昭和の大作家だと思った。

表題には句点を打たないのである。

いやいや、「九十歳」のあとにマルがあるではないかと言われるかもしれないが、それはそこで体言止めになって文が一旦終わっているからである(僕ならここは句点で文を終わらせるのではなく読点を持ってくると思うのだが、そこは趣味の違いだ)。

なんであれ、タイトルの終わりである「何がめでたい」の後にはマルは打たないのである。たとえそこで文が終わっていても、タイトルの終わりには決して句点は打たないのである。

つんくが「モーニング娘。」を作って以来、タイトルにやたらとマルを打つのが流行りだした。しかし、もちろん昭和の大作家はそんな流行には乗らないのである。

従来、たとえひとつの文の形になっていたとしても、タイトルには決して句点を打たないのが標準だったのだ。

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