Thursday, May 16, 2024

Who are they?

【5月16日 記】 ご存じの方もおられるかもしれませんが、会社を辞めてから僕は英会話を学んでいます。

で、長いこと英語に親しんできて、今日ほど驚いたことはありませんでした。

そんなこと知らなかったのか?とおっしゃる方もおられるのでしょうが、僕は初耳で、結構ショックを受けました。

何かと言えば、英会話の教科書に載っている文章で、時々単数の主語を he や she ではなく they で受けていることがあって、初めて目にしたときは誤記かなと思ったのですが、何度か同じようなケースが出てくるんです。

例えば、今日出てきたロールプレイの説明文には、

Your friend is wealthy, but they’re also quite stingy.

などと書いてあります。それで今日インストラクターに「何故、they なんですか?」と訊いてみたら、「 he とか she とか書くのを避けるため」という極めて単純な答えだったのですが、でも、その答えを聞いても僕は何のことか見当がつきませんでした。

それでもう少し聞いてみると、これは性自認が所謂 non-binary な人たちへの配慮なのだそうです。

うーむ、これ、PC(Political Correctness)のボキャブラリーだったんですね!

しかし、なおも怪訝な顔をしている僕に対して、インストラクターが例として続いて提示してくれたのは Instagram のプロファイル・ページでした。

英語版のそこには確かに名前の横に「自分のことをどう呼んでほしいか」を書く欄があり、ある人のところには they/them と書いてあります。つまり、三人称で私のことを表すのに he や she は使わずに they と言ってほしいということ。

え、そんな欄、日本語版にもあるのか?と思って、自分のインスタのプロファイルを見ると、確かに「代名詞の性別」という欄が設けてあり、僕の場合は空欄になっていました。あ、僕もここ埋めといたほうが良いのかな?

しかし、知らないうちにそんな時代になってたんですね。

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Monday, April 01, 2024

【4月1日 記】 僕は「ことばのWeb」というのをやっていたくらいで、言葉に対して強い興味関心があります。と言っても、多少とも知っているのは日本語と英語だけなので、対象はおのずからその2つの言語に限られるのですが…。

そんな中で最近よく考えるのが日本語の「生(なま)」という言葉の多様性です。

まず誰でも思いつくのが、「生野菜」「生肉」「生魚」でしょう。これらの単語における「生」は「調理/加工されていない」という意味です。

「生ジュース」というのもそれに近いですね。端的には生の果物を絞ったジュースということで、ある意味「調理はされているけれど、加工はされていない」と言えるかもしれません。ただ、それよりもここでは「フレッシュな」という意味合いが強いのではないかと僕は考えています。

じゃあ、「生ビール」って何でしょう? これは製造過程で熱処理されていないビールのことです。僕はこのことを知るまで、ビールが熱処理されているなんて知りませんでした。ビールを鍋でぐつぐつ煮るイメージで捉えていたので、そんなことしたらビールじゃなくなるんじゃないかと心配したのでした。

でも、調べてみると熱処理と言っても低温で短時間なのだそうです。今では居酒屋で出てくるビールだけではなく、缶ビールも含めて多くのビールが熱処理をしていない生ビールなのだそうですが、熱処理をしたビールもしっかり残っていて、それがラガービールです。

要するにビールの「生」は「熱処理されていない」という意味だったんですね。

ちなみに「生水」というのも沸かしていない(= 熱処理されていない)水という意味です。

じゃあ、「生ハム」とか「生チョコ」は? ハムやチョコレートもやはり製造過程で熱処理しているのでしょうか?

「生ハム」は決して「生肉」ではありません。調理加工された豚肉です。ただ、一般的にはやはり加工の途中に熱処理(蒸したり茹でたり)があるらしく、それをしていないのが「生ハム」とのこと。これも調べてみるまで知りませんでした。

じゃあ、「生チョコ」は? いくらなんでも途中で加熱したら元のドロドロに戻ってしまうんじゃない?

調べてみて驚いたのは、「生チョコ」というのはどうやら日本だけでの呼称のようで、何でも神奈川県の洋菓子店主が命名したとか。なんだかほとんど雰囲気で名前をつけちゃったような気もしないではありません。

「生」という言葉を使っているのはどうやら「柔らかい」というイメージから来ているようです。

じゃあ、何故柔らかいかと言うと、一般的なチョコレートは水分量が 3%以下でパリッと堅いものですが、生チョコは水分量が 10%以上で柔らかい食感なのだそうです。

じゃあ、どうやって柔らかくしているかと言うと、生クリームや洋酒を加えるとのこと。

ちょっと待った! 「生クリーム」って何でしょう?

「生クリーム」とは「生乳」のみで作られたクリームだそうです。生乳は分かりますよね。生の乳ですね。いや、人間のおっぱいじゃなくて牛の乳。

ちなみに牛から絞ったそのままが「生乳」、それを加熱殺菌して売られているのが「牛乳」、さらにいろんなものを加えて作ったのが「加工乳」とのこと。

で、その生乳から遠心分離で脂肪分を取り出して濃縮したものが生クリームで、脂肪分が 18%以上でないと生クリームとは呼べないのだそうです。

「生クリーム」の「生」は多分原材料の「生乳」から引き継がれた命名だったんですね。そして、多分原材料の「生クリーム」から「生」を引き継いだのが「生チョコ」。

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Tuesday, March 26, 2024

フリーレンという名前

【3月26日 記】  かく言う私もそのひとりですが、日テレのアニメ『葬送のフリーレン』が終わってしまって、フリーレン・ロスに呆然としている御仁も少なからずおられるのではないかと推察します。

ある人の note で、フリーレンという名はドイツ語の frieren という動詞(英語の freeze に当たる;「凍らせる」の意)から来ているという話を読みました。

そう言われると、他のキャラクター名もドイツ語っぽい響きを持っているので、ひょっとしたら全登場人物の名前がドイツ語から来ているのかもしれません。

幸いにして私の大学時代の第二外国語は(2年連続「可」だったとは言え)ドイツ語でした。ドイツ語の辞書はまだ捨てずに持っています。そして、ありがたいことにドイツ語の場合は発音から綴りを推定するのが容易です。

ならば、ということで、そんなことはもうとっくの昔に誰かがやってしまっているだろうことは百も承知の上で、メインの登場人物の名前を調べてみました:

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Monday, March 04, 2024

ポケモンの名前で盛り上がった

【3月3日 記】 ポケモンの日本語名と英語名の話題で英語の先生と盛り上がった。その先生はユダヤ系アメリカ人で、来日して日本語の翻訳者になるべく勉強をしている人だ。

彼は小学校時代ポケモンカードの収集に熱中したのだそうで、僕は年が年だけにポケモンのことは近年までほとんど何も知らなかったが、今では Pokémon GO をやっていると言ったら、そこからポケモンの名前の話になった。

僕の一番のお気に入りのポケモンは何か、と彼に訊かれて、咄嗟に思いつかなかったので、「妻はルージュラが好きだ」と答えたら、彼がルージュラの英語名は何か知っているか?と言い出して、そこから日米のポケモン名の話になった。

で、ルージュラの英語名は何かと言うと、なんと Jynx なのだそうだ。

jynx は何種類かの鳥の学名(ラテン語なのかな?)の一部として使われる単語ではあるが、英語の辞書では出てこない。しかし、ここでは jinx をもじっているのは明らかだ。

jinx は、日本人は「縁起担ぎ」みたいな意味に解してしまいがちだが、英語本来の意味は「悪運」や「呪い」であって、これはルージュラの見事な「意訳」だと思う。

でも、彼によると、こういう風に意訳されているポケモンはそれほど多くはないらしい。

特に初期に登場したポケモンは、その当時はこれが英語に訳されることがあるとは誰も思っていなくて、音の響きや雰囲気だけでつけられた名前がかったため、そういう場合はあまり何も考えずに音をそのまま移していることが多いのだそうだ。

例えばラプラスは Lapras で、ギャラドスは Gyarados なのだそうだ(ちなみに、ギャラドスに進化する前のコイキングは Magikarp で、これは多分 Magic Carp なのだろう)。

ギャラドスの語源についての彼の解釈がまた面白く、ギャアギャア言いながらドスンドスンと動くからではないか、と彼は言うのである。ただ、ギャラドスには足がないから、ドスンドスンというのはちょっと違う気もするけど(笑)

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Thursday, August 17, 2023

さらに足の話

【8月17日 記】 以前、今使っているヨガのアプリの日本語アナウンス(英語を翻訳したもの)が微妙に気持ちが悪いと書いた(「足と尻の話」)。

今回はそれの続き、と言うか、前に書き落としていたこと:

まずは「足を腰幅に開いて」などと言っているのだが、ここに何か違和感を覚えた。なんでだろうとよくよく考えてみると、我々日本人は通常は「足を肩幅に開いて」と言うのである。こちらの表現のほうがずっとフツーではないだろうか?

それから「~を緩める」という表現。これはどんな英語表現の翻訳なんだろう? 「膝を緩めて」は分かる。「背骨を緩めて」も、まあ逐語的には無理のある表現だが、要するに力を抜けということなんだろう。雰囲気的には分かる。

しかし、「おでこを緩めて」というのは何だろう? おでこには力の入れようがないので、力の抜きようもない。このあたりはなんだか非常に感覚的な表現で、原語ではどういう表現だったのか気になって仕方がない。

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Monday, June 26, 2023

a couple of はどれくらいの幅の数値を表す表現なのか?

【6月26日 記】 久しぶりに英語を学び直しているといろいろな事例にぶつかる。

例えば a couple of という表現。日本人は大体 couple という単語を一組の恋人たち、つまり2人を表す言葉だと思っているから、a couple of を 厳密に 「2つの」という意味だと思ってしまう。

ところが実際に米国人と話していると、a couple of months ago が3~4ヶ月も前のことだったというようなことがよくある。

要するにいつの間にかこの表現がいい加減になっちゃっているんだな、ということは分かるのだが、一体どのくらいまでいい加減に言って良いのか自信が持てない。

そんなときにたまたま手にした Practice Makes Perfect English Conversation という本(と言うか実体は PDF である)に詳しく書いてあるのを見つけて非常にすっきりした。

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Wednesday, May 17, 2023

記事「乱丁・落丁本」へのコメント

【5月17日 記】 インターネットというのは恐ろしいところで、書いたことを本人が完全に忘れている何年も前の記事にコメントやリプが付いたりする。

このブログに凡そ8年半前(2014/10/15)に書いた記事「落丁・乱丁本」に昨日突然コメントが付いた。

その記事の内容を要約すると、

僕が買った本の中に、折り畳まれたまま裁断されてその上に印字されたみたいな箇所があり、本には「落丁・乱丁本はお取り替えいたします」と書いてあるが、申し出れば果たして本当に替えてくれるんだろうか?

みたいな感じだ。

それに対して昨日いただいたコメントは、

これは乱丁とは言いません。
印刷機に入る時に紙が折れていて
そのまま印刷してしまった、と言う現象です。

というものだった。

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Sunday, April 23, 2023

アドレスという言葉

【4月23日 記】 アドレスと言えば今では@を含んだメールアドレスのことを指すが、昔は住所のことだった。──などと書くと、我々の世代は「何を当たり前のことを」と思うだろうが、物心ついたときからメールがあった世代は「え、そうなの?」と言うかもしれない。

ちなみに、当然のことながら、電子メール(この言い方も既に死語だ)がなかった時代には、メールは郵便もしくは郵便物の意味だった。

僕らはみんなアドレス帳というのを持っていた(手帳の中に組み込まれていることも多かったが)。

「それって住所録のこと?」と訊く人がいるかもしれないが、住所録は学校や会社やいろいろなグループ/団体が作成してメンバーに配布するもの。それに対してアドレス帳は個人が自分にとって必要な人の分だけを書き写したものである。

ちなみに、僕が死ぬほど好きだったおかわりシスターズの『素顔にキスして』(詞:峰岸未来、曲:後藤次利)にはこんな歌詞がある:

ねむりかけた積木の街 アドレスは確かこのあたりよ

これは昔つきあっていた彼のことが忘れられずに、アドレス帳を頼りに彼の家の近くまで来てしまった(つまり彼の家には行ったことがなかった)女の子のいじらしい姿を歌った歌だ。結局彼女は「ロマンス色の便箋」にメッセージを書いて彼の家のドアに挟んで帰るのである。

この歌が発表されたのは 1985年。メールアドレスはおろか、スマホはもちろんのこと、ガラケーも PC もまだなかった。

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Tuesday, April 18, 2023

アカウントとは何か?

【4月18日 記】 インターネットに疎い人から「アカウントって何?」と訊かれて上手く説明できなかったことがある。僕が一瞬考えていると、彼女は「パスワードのこと?」と続けた。

「うーん、パスワードのことじゃあなくて、アカウントってアカウント名とパスワードがセットになっていて」みたいな説明をし始めたのだが、これは彼女を余計に混乱させているように見えた。

それで後日考え直したのだが、まずは辞書で account を引いてみた。そして、この説明が良いのではないかと思ったのが、account の訳語のひとつである「預金口座」である。

アカウントって預金口座みたいなものだよ

という説明が一番分かりやすいのではないかなと思うのである。

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Thursday, April 06, 2023

胃痛と腹痛

【4月6日 記】 英語の勉強をしていて気がついた。英語ではなんでもかんでも stomachace と言うのだ。

日本語では「胃が痛い」と「お腹が痛い」は全くの別物だ。胃が痛いのは(ストレス性のものも含めて)胃炎だったり、胃酸過多だったり、胃潰瘍だったりする。それに対してお腹が痛いと言った場合は大抵はお腹を壊しているということである。

めちゃくちゃ大雑把に言うと、お腹が痛い場合はトイレに行ったら治まる可能性があるが、胃が痛い場合はその可能性がないということだ。

ところが、英語ではどうやらどちらも I have a stomachache とか My stomach hurts などと表現してしまうようなのだ。日本人からしたら非常に奇異なことで、しかし、何人かのネイティブに確認してみたら、やはり「お腹が痛い」ということを限定的に表す習慣はないらしい。

そう、必ずしも単語が存在しないわけではなく、限定的に腸の部分が痛いと表現する習慣がないみたいなのだ。

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