春の風が吹いていたら
【4月9日 記】 昨日、友人と2人で三浦半島の三浦・岩礁のみちをハイキングで歩いてきた。11km、3.5h、20,000歩。
ひと気の少ない海岸を涼しい風を浴びて歩きながら、友人は南沙織の『17才』(♪ だーれもいない海)や『潮風のメロディ』(♪ 潮風に吹かれると思い出すあなたのこと)を口ずさんでいたが、僕の脳内で無限ループしていたのは吉田拓郎の『春の風が吹いていたら』だった。
シングルカットはされておらず、かなり初期からの拓郎のファンでなければ知らない曲だ。拓郎のレパートリーでは数少ない非自作曲で、作者は詞・曲ともに伊庭啓子である。
最初にリリースされたのは、拓郎の最初の奥さんである四角佳子(元・六文銭)とのデュエット版だったが、久しぶりに聴きたくなってYouTube を検索してみたら、なんと南沙織とのデュエット版があってびっくり。
友人が南沙織を口ずさんでいたのと偶然の一致であるだけではなく、拓郎ファンなら多分誰でも知っていると思うが、『シンシア』という曲もあるくらいで(これはかまやつひろしとのデュエットだった)、彼は南沙織の大ファンなのである。
(ちなみに、古い時代の話なので知らない人もいるだろうから書いておくと、Cynthia は南沙織の英名での愛称である)
南沙織のこの声の張りと強さはいつ、どの歌を聴いても鋭く胸に突き刺さってくるような心地よさがある(このビデオ ↑、いつまで削除されずに残ってるかな)。
で、このビデオを見ながら、あ、そうだった、これは伊庭啓子の曲だったと思い出した。
拓郎には他にも『ある雨の日の情景』という伊庭啓子作詞の曲(作曲と補作詞が吉田拓郎)があり、僕は昔からこの人は何者なんだろう?と思っていた。
多分(拓郎が主宰していた)広島フォーク村にいた人なのかな?ぐらいに思っていたのだが、改めて、と言うか、初めて検索してみたら再度びっくり! 先ほどのびっくりより 1024倍くらいびっくり!!!
なんと、伊庭啓子は確かに広島フォーク村出身らしいのだが、何を隠そう四角佳子のペンネームだったのだ。
50年以上拓郎のファンをやっていて知らなかった!
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