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Friday, March 21, 2025

コペンハーゲン空港のスウェーデン人家族

【3月21日 記】  夫婦でちょっとスウェーデンとデンマークまで行ってきた。

このブログを暫く更新していなかったのはそのせいである。

帰りにデンマークのコペンハーゲン空港の待合室で搭乗時刻を待っていると、僕の眼の前に座ったスウェーデン人(であるということは後に判ったのだが)の爺さんが、僕の顔を時々チラチラ見るのである。

「なんやねん、この爺さん」と思って(ま、僕も爺さんだけど)こちらもチラチラ見返していたら、しばらくして意を決したのか、にこやかに英語で話しかけてきた ── 「あなたも日本に行くのですか?」と。

多分僕のことを「この東洋人は日本人かなあ」「こいつは英語がしゃべれるだろうか」などと思案しながらチラチラ見ていたのだろう。

聞けば孫が日本で日本人の女性と結婚することになり、その結婚式に出るために日本へ行くのだと言う。

東京で2日ほど観光した後に、孫が結婚式を執り行う鎌倉の有名なお寺に行くのだと言う。

「何という名前のお寺ですか?」と訊くと、まあ、当たり前だがスウェーデン人に日本のお寺の名前が憶えられるはずがなく、鞄の中から旅行ガイドブックを取り出して探し始めたのだが、どこに載っているのか見つからない様子。

見かねて「あ、別にいいですよ」と言ったら、「あ、あった。これだ」と言って見せてくれたページを見ると、なんと鶴岡八幡宮ではないか! そんなとこで結婚式できるの?(と妻に訊いたら、妻は平然と「できるよ」と答えたが)。ちなみにそれ、「お寺」じゃないけど、まあ、そんなことを言っても始まらないので、

「それはとても有名なお寺ですよ!」と返したら、「そうなんです、とても有名なお寺らしいんですよ」と。

で、その後(じゃなくて、その前なのかもしれないが)孫の結婚相手の両親との顔合わせを兼ねて歌舞伎を観に行くと言う。

「歌舞伎は日本のすばらしい芸術であり、同時にエンタテインメントでもありますが、あなたが理解するのは正直難しいかもしれませんよ」と言ったら、「大丈夫、英語の解説イヤホンをつけるから」と来た。

「いやいや、日本人の僕だって解説イヤホン聴いてるんですから」と言ったら笑っていた。

それにしても孫の結婚式にはるばるノルウェーから夫妻プラス息子夫妻(つまり新郎の両親)の4人で来日して、しかも、顔合わせが歌舞伎鑑賞とは、これは両家ともかなりの金満家と見た。

で、帰国する僕らと同じ便に彼らも乗ったわけだが、案の定ビジネスクラスに座っているのが見えた。

税関を出たところでまた彼らと出くわして、暫く話してから握手して別れてきた。

この滞在が彼らにとってとびっきりの思い出になりますように。

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