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Thursday, March 13, 2025

アイドル♡ミラクルバイブルシリーズ ファイナル

【3月13日 記】  前に何かを買った時にキャンペーンをやっていたらしく、SONY MUSIC SHOP の 500円クーポンが手許にあったのだけれど、別に買いたいものもないし、このまま期限切れを迎えるかなと思っていたのだが、サイトを見ていたらどうしても手に入れたい CD があるのを発見した。Imbs_final

それは『アイドル♡ミラクルバイブルシリーズ ファイナル』というコンピレーション・アルバムで、帯には「入手しづらい隠れた名曲を歌う女性歌手 10組。待望の初CD化多数!」とある。

何故「このアルバムを買わなければ!」と思ったかと言うと、その 10組の最後に小川美希の名前があったからだ。

小川美希は、僕がこのブログでも繰り返し取り上げて書いている 1970年代歌謡界を代表する歌手である(と、ヒット曲はなかったけれど、僕はそう思っている)小川みきが、1975年にフィリップス・レコードから CBS・ソニーに移籍した以後の芸名である。

ここには彼女の、CBS・ソニーでの第1弾シングルの『朝食』と、その B面の『夜のページ』が収められているのである。

『朝食』は、聴いたことはあるにはあるのだが、曲を憶えるほどではなく、かつ、音源は持っていなかった。だから飛びつくように買ってしまった。

2曲とも作詞:山口洋子、作編曲:三木たかしの作品で、それまでの作品よりはやや歌謡曲色が強くなった感はあるが、いずれも悪くない曲だった。そう、買ってまず思ったのは、2曲とも悪くない曲で良かった!ということだった。

そして、彼女の声の魅力は健在である。それまでの数曲よりはちょっと力強さが弱まった感じはするが、声の張りと、ちょっと鼻にかかった甘い感じは全く色褪せていない。買ってよかった!

で、他の9組はと言えば、ザ・レィディーズ(今陽子、前田美波里、鹿島とも子)、朱里エイコ、夏木マリや、それ以外にも初めて名前を聞く歌手たちのシングル AB両面が収められており、まあ、ヒットしなかった曲ばかりだから、それなりにつまらなかったりもするのだが、中には良い曲もあった。

具体的には

  1. 『さよならの鐘』夏木マリ(1979年)
  2. 『愛のシンフォニー』木立三香子(1971年)
  3. 『あなたのいない夜』中村洋子(1973年)

など。

1)はそもそもは中島みゆきが 1978年にグラシェラ・スサーナに書いた曲で、メロディに聞き覚えがあった。如何にも中島みゆきらしい作品である。

2)は聞いたこともない歌手だったが、作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく、編曲:葵まさひこという布陣で、これまた典型的ないずみたくのメロディで、これも悪くない。

そして、3)は荒木一郎の作品(編曲は高田弘)で、僕は彼自身のバージョンで何度も聞いた好きな曲なのだが、そもそもはこの中村洋子のために書いたものをセルフカバーしたのだそうだ。その後朝丘雪路や岸本加世子らもカバーしているというから、やっぱりそれなりの評価を得ているのである。

全23曲のうち良い曲が5つあったのだから、僕としては満足である。買う意味があったと思う。良かった。

ところで、僕はクーポンを使って 3300円のところを 2800円で買ったのだが、Amazon を見るとマーケットプレイスで 7980円で売っていた。こういうのって直営店で売っているのを知らない人に売りつけようという魂胆なんだろうな。

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