「いいね!」と「スキ」
【1月7日 記】 ネット上に何かを書くと何人かの人が反応してくれるのが面白い。いや、単純に「いいね!」などをしてくれるのが嬉しいと言うことではなく、一人ひとりの反応が違うのが面白いのである。
facebook だととりわけ「大切だね」が際立つ。これが英語の care を訳したものだと知っている人も知らない人もいるだろう。
日本語の「大切だね」から意味を考えてボタンを押している人もいれば、英語の care からの発想で押している人もいるだろう。しかし、それにしても care の解釈が難しい(その辺りのことについては 2020年の年末にここに書いた)。
それを一人ひとりが勝手な解釈をして押しているのが面白い。
一方でいろいろ使い分けずに常に「いいね!」を押す人もいれば、何でもかんでも見つけた記事に片っ端から「いいね!」を押しまくっているだけの人もいる。
「超いいね!」が押されているのを見ると、「ほう、君はこういうのに反応するんだね。こういうのが好きなのかね?」と時々笑ってしまう。
米国発である facebook の「いいね!」に対して、日本発の note の「スキ」にはまた微妙な違いがある。
「いいね!」も「スキ」もどちらも like であるには違いがないが、「スキ」と言われると、あるいは「スキ」と言うのは、少し重い感じがする。
「スキ」と言ってしまうと、そこにはその投稿に対するだけではなく投稿者に対しても微妙な好意の表明になっているような気がするのだ。
「あなたのことは大嫌いだけれど、この文章はスキ」というのはあまりないんじゃないかな。「あなたのことはよく知らないけど、この文章はスキ」というのは、まあ、あるにはあるのだが、そこにたどり着くには少し間が空く感じがする。
それに対して「あなたのことはよく知らないけど、この文章はいいね!」というのはザラにある。こっちのほうが軽く言えるのである。瞬時に押してしまっている感じ。
ということで、facebook の「いいね!」よりも note の「スキ」のほうが数が付きにくい気がする。いや、別にそんなことを愚痴りたくて書いているわけではないのだけれど。
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