Amazon Prime Video 【推しの子】
【12月13日 記】 Amazon Prime Video で配信版の【推しの子】を見終わった(意味があるらしいので『推しの子』ではなく、過去の記事も訂正して【推しの子】と表記しておく)。
6話だと思っていたら全部で8話あった。これで安心して 12/20 の映画公開を待てる。
前にも書いた通り、原作やアニメ版を見ていなかったので、このタイトルは、「僕の推しの子は乃木坂の○○ちゃん」と言う時の「推しの子」だと思っていたのだが、そうではなくて「推しが産んだ子ども」という意味だった。
前世の記憶を持ったまま、自分が推していたアイドルの子どもに転生する話である。しかも、男女の双子として。
双子の兄・アクアを演じた櫻井海音については、僕は寡聞にして全く知らなかったのだが、妹・ルビーに齊藤なぎさ、その妹とアイドルグループを組むかなとMEMちょ(めむちょ)にそれぞれ原菜乃華とあの、そして、かなのライバルである女優あかねに茅島みずきと、僕でも顔と名前が一致する売出中の若手女優たちを充ててきた。
さらに脇が豪華で、吉田鋼太郎、倉科カナ、要潤、金子ノブアキ、安達祐実、尾美としのり、志田未来、戸塚純貴、石井杏奈らに加えて、終盤になって成田凌や二宮和也まで登場してきて驚いた。
とりわけ、新進の脚本家を演じた戸塚純貴が僕には大変印象深かった。
僕の大好きな齋藤飛鳥が演じたアイドルグループ初代「B小町」のセンター・アイは、残念ながら初回で刺殺され、アクアの前で血まみれになって死んでしまう(アクアがドアを押さえて開けなかったので、ルビーは死ぬ直前の母の声をドア越しに聞いたが、その凄惨な姿は見ずに済む)。
それからアクアとルビーはそのトラウマを抱えながら、芸能界に進み、最愛の母であり前世では推しでもあったアイを死に追いやった真犯人を探す──というミステリ仕立てになる。
演出のスミスと松本花奈、脚本の北川亜矢子はともに僕が働いていた局とはいろいろ縁のあった人たちで、感動の巨編というわけではないが、ところどころに凝った映像や素敵な台詞などもあり、上質のエンタテインメントになっていると思う。
長い長い話だから、配信8話 + 映画という形にするしかなかったのだろうけれど、WOWOW の『ゴールデンカムイ』とは違って、この Amazon の配信8話はこれはこれで、終息感はないけれどしっかりと収束感はあり、今後の波乱を予感させて良い終わり方をしていると思う。
映画の公開を楽しみに待っている。
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