WOWOW『ゴールデンカムイ』
【12月4日 記】 WOWOW『ゴールデンカムイ』全9話を見終わった。
前にも書いた通り、見始めた当初はこれが映画ほど面白くなく、途中でよっぽど観るのをやめようかとも思ったほどだが、結局最終話まで観た。
何が問題かと言えば、映画ではあまりなかったコミカルな要素をふんだんに入れ込んだこと。
WOWOW の広報によれば、これはテレビ化に当たって意識して取り込んだことのようなのだが、第1話、第2話辺りだと、それが悉くすべっているのである。つまり寒い。
僕は、黒岩勉という脚本家は社会派と言われる割合ハードなネタが得意な人で、彼にはこういうのはちょっと無理だったんじゃないかなと思ったぐらいだ。
でも、(僕は原作を全く読んでいないので知らないのだが)どうやら原作漫画にもそういうコミカルな要素がしっかりとあったようで、このドラマでも原作通りのシーンもあったらしい。そうであるなら仕方がないと言えば仕方がない。
しかし、それも第5話を過ぎてきた辺りから、果たして観るほうが慣れてしまったのか作る側がこなれてきたのかは分からないが、なんだか少しマシになってきて、たまには笑いながら見られるようになってきた。
そういうわけで最後まで無事に見通せたのだが、話の展開としては正直言って映画ほどの盛り上がりがなかったのも、残念ながら事実である。
ところで、最終話とは言え、このタイミングで映画の続編制作が発表されているし、WOWOW 第9話では「第一部終了」みたいな表示になっていたし、映画かドラマか、どちらが次に来るのかは知らないが、ともかくこれはまだまだ続くわけで、ともかくこれは見続けるしかないということだ。
しかし、それにしても、いくらまだまだ続くとは言え、あまりに収束感のない終わり方でちょっとびっくりした。
ま、次の映画までは多分観る。その後がまだあるのであれば、どうするかはその時に考えたい。
« 久しぶりに当たった | Main | 鈴本演芸場 »
Comments