土星の環
【11月12日 記】 長野県南牧村の鉄道最高地点のすぐ側の野辺山駅近辺に行ってきた。
夜そこで星空観賞会に参加した。グラウンドに寝そべって、星空ソムリエの解説を聞きながら星を見る。
空気がきれいなのと、近くに明かりを放つ建物がないのとの両方の理由で、東京や大阪では決して見えない数の星が見えて感動した。
残念ながらスマホのカメラにはちゃんと写らないので写真はない。
そして、肉眼で数多くの星を観察したあと、望遠鏡でスバルと土星と月を見た。
小さな望遠鏡だが、よく見えた。
半月より少し大きい齢の月だったが、望遠鏡で見るとちゃんと全球で、クレーターまではっきり見えてびっくりした。
そして、ハイライトは土星。生まれて初めて土星の環を見た。ほんとにあんな形をしてるんですね。なんか嘘みたい。でも、小さなときから図鑑とかで見てきた土星そのもの。
僕らは決して騙されてなかったんだな、なんて思ってしまった。
我々が目にする星のほとんどは太陽と同じ恒星で、じっとして自ら光を放っているのだが、地球が自転しているために、地上から観ると星は天空を左回りに流れて行く。
水金地火木土天海は太陽の周りを回る惑星であり、月は地球の周りを回る衛星で、これらの星は単に太陽の光を反射しているに過ぎないのだが、地球から見ているとお互いが動いているために、望遠鏡を固定しているとあっという間に望遠鏡のレンズから外れてしまう。
これには驚いた。と言うか「そうなのか!」という感じ。
会場のグラウンドに望遠鏡は2つしか設置されていなかったので、僕らは列に並んで順番にスバルを見て、それから土星を見て、全員が見終わったら今度は2つの望遠鏡を月にセットしたのだが、とりわけ土星はあっという間に望遠鏡の視界から消えるので、解説してくれていた星空ソムリエが何度も何度も調整しなおす必要があった。
天体観測をしている人にとっては当たり前なのだろうけれど、素人にとっては目から鱗であった。
ふむ、宇宙はすごい。
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