銀行と映画館にて
【10月7日 記】 銀行の ATM で延々と振込の作業をしている人がいる。背後からだとよく見えないので、ひょっとしたら振込だけじゃないのかもしれないが、なんであれ、僕にはあれがよく分からない。
僕は現金を引き出す以外の目的で ATM を利用することはほとんどない。だからいつも一瞬で終わる。
そんな僕からしたら、あんなに長い時間 ATM を占拠して作業をするくらいなら、PC でやれば良いのにと思ってしまう。
もちろん、何等かの理由で ATM でやらなければならない事情の人もいるだろう。しかし、PC でできるのにしない人もまたいるのだろう。
僕にはそこが分からない。
また、映画館のチケット売り場でチケットを買っている人を見ると同じく不思議に思う。ウェブでチケットが買えるようになって、僕は飛び上がるほど喜んだ。
昭和の時代、人気映画を観に行くと長蛇の列で、下手すると螺旋状の階段を何階分も、あるいは映画館の周りを1周するほど並んで、ドアが開いたら全員が脱兎のごとく駆け込む。それがデートであったりすると、2つ並んだ席を確保するのは男子の役割で、女の子に良いところを見せようとしてもう必死になる──そんな記憶と比べると、事前に自分の席が確保されているなんて天国みたいな話だ。
ところがいまだに、上映前に席を押えずに、劇場に来てからわざわざチケット売り場に行く人がいる。僕にはあれも分からない。
「PC やスマホの操作が苦手だから」と言う人もいるのだろうが、僕の感覚からしたら、「こんなに便利になるのであれば石に齧りついても PC やスマホの操作方法をマスターするぞ!」と思うのだが、そうでない人がいる。
誤解しないでほしいのだが、そうでない人がいるのを咎めているのではない。そうでない人を見ていると腹が立つと言うのでもない。
自分にとってほぼ 100%正解だと思えること、これしかないと感じることがあると、ついつい他人もきっとそうなのだろうと思ってしまうが、決してそうはならないということ。そんな風に勘違いしてしまうと危ないなということを言いたいのである。
パソコンのゲームが出てきたとき、僕は「これは日本中のパチンコ屋が全部潰れるぞ」と本気で思ったが、全然そうはなっていない。
そういうことを時々思い出して、世間の人と交流して行きたいと思っている。
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