クライマックス・シリーズを考える1
【10月22日 記】 プロ野球の話。
パ・リーグのソフトバンクは良いのだけれど、今年のセ・リーグみたいにリーグ戦3位だった(しかも2つしか勝ち越していない) DeNA が日本シリーズ進出を決めたりすると、やっぱりクライマックス・シリーズって一体何なんだ、と言うか、逆か、リーグ戦って一体何だったんだ、という気になる。
「だって、公式戦で一番勝ったのは俺らなんだぜ」と巨人の選手は思ってるだろうし、DeNA だってまともな選手・コーチ・監督なら「来年こそはリーグ戦を制覇した上で日本シリーズに行きたい」と願っているはずだ。
そういうのをチャラ、と言うか、なんかなしくずしにしてしまうのがクライマックス・シリーズなのだ。
それだったら、昔パ・リーグで何年か実施した前後期制のほうがまだ納得感がある。
だって、日本シリーズに行く球団は少なくとも前期か後期かどちらかのリーグ戦で優勝しているのだから。
もちろん、可能性としてはどこか第3の球団が、前期優勝/後期優勝のいずれのチームよりも通算勝率が高いというようなケースも出てくるかもしれないが、そういう事態にはしょっちゅうはならないだろうし、「なんで通年で一番勝った俺らが行けないんだ」という問いに対しては、「そりゃ、前期も後期も優勝を逃してるからだ」と明確に答えられるのだ。
クライマックス・シリーズというのはドル箱だから、商売を考えたら今さらやめるというのは非現実的だろう。ならば、前後期制にして、優勝決定シリーズをやるというのが一番分かりやすいのではないだろうか。
ただし、今は年間試合数が 143 という2で割り切れない数字なので、各球団との総当たり数を1試合ずつ増やして年間 148試合にする必要があるとは思う。
そう言えば、それとは関係なく年間5試合増の案は具体的に出ていて、でも反対者が多くて実現しそうもないという記事も読んだ。
何をするにも変えるのは難しい。それに比べて一旦やり始めたものは少々おかしいところがあっても続いて行くものなんだなあとつくづく思う。
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