クライマックス・シリーズを考える2
【10月23日 追記】 昨日書いた記事の続き。
クライマックス・シリーズのどこに違和感があるかと言えば、それは6球団のうちの第3位のチームが最後まで勝ち進んでしまう可能性があるからだ。
これが8球団でリーグ戦を争ってきたというのであればこの違和感はかなり払拭されると思う。何故なら8球団で3位になるためにはそこそこの勝率が必要だからである。
ところが6球団の3位となると、下手すると勝率が5割未満のケースがあるのだ。調べれば過去何度か実例が出てくるだろう。
それってまるで、相撲で言うなら7勝8敗の力士が優勝決定戦に出るようなものではないか?
勝率4割台ではないにしても、今年のセ・リーグの DeNA みたいに2つしか勝ち越していないようなケースもある。それってあんまりじゃないだろうか?
そんなことを考えると、やっぱり僕が昨日書いたように、前後期制にして前期優勝チームと後期優勝チームでリーグの覇者を決めるシリーズを実施したほうがまだ良いのではないかと思う。そのほうがよほどすっきりしている。
問題は、前期と後期で同じチームが優勝してしまうと、この優勝決定シリーズは不必要となって開催されないことになるが、それでは興行的には非常に大きな皮算用になってしまうということだ。
問題はそれだけかな。
ただ、パ・リーグの2シーズン制というのは 1973年から実施されたのだが、1年目から年間通算では3位の南海が優勝してしまったこともあって、その後しばらく続けられはしたが、「前期優勝したチームが後期は手を抜く」などと言われて概ね不評で、不評のうちに幕を閉じており、いまもってかなり評価が低いようだ。
クライマックス・シリーズによって、リーグ優勝チームが決まった後も2~4位チームのゲームが消化試合にならず、観客動員も期待できるというメリットもあるらしい。
うむ、なかなか難しい。そんなことまで考えると、勇んで書き始めたものの、やや腰砕けになってきた。
ただ、やっぱり、観客動員と収入だけを考えて組み立てるのではなく、ファンが納得しやすい形にしてほしいな、とは思うのであった。
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