部活の略称
【10月28日 記】 最近テレビや映画を観ていると、僕が去年までは一度も聞いたことがなかったジョバスという言い方が何度も出てくる。
直近で言うと、アニメ『アオのハコ』の千夏先輩が女バスだし、映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』では、「ちょっと、そんなとこで女バスの技使わないでよ」という台詞があった。
これは一体いつごろから使われているのか?と思い、Facebook のタイムラインに投げかけてみたところ、意外にも「中学時代からフツーに使っていた」みたいな答えが複数。しかも、そう返してくれたのは僕よりかなり年下の人たちというわけでもない。
そうだったのか、と素直に驚いた。
確かに、Facebook に投稿するときに、キーボードを叩いていたら「だんばす」はそのままちゃんと「男バス」に変換したし、「じょばれ」に対しては「女ヴァレ」という変換候補も出てきた。
ということは、これ、全部の部活動に適用されるのか? ──男バス、女バレ、男バド、女ハン、男陸、女水、男体、女卓、男柔、女剣、男野、女ソフ、男弓、女テニ、男サッ、女ダン、男ラグ…?
あ、男子しかない野球部やラグビー部とか女子しかないソフトボール部やダンス部(今は男女ともある?)には適用されないのか?
あと、文化系のクラブは?
あ、文化系は男女で分けていないから、多分そんな言い方はないのか?
そんなことを再び Facebook で問うたところ、バスケットボールとバレーボールだけだと言う。
これは何で?
言葉というものはそういうものなので、不思議がっても仕方がないが、しかし、不思議で仕方がない。
それで思い出したが、去年ぐらいに違和感を覚えたのが、これもドラマやアニメで複数回聞いたのだが、スイブという略称。
これは吹奏楽部のことらしい。うーむ、僕らの頃はブラバンと言ったなあ。ブラバンはもちろんブラスバンドの意味である。
しかし、これは今考えたらあまり正確な表現ではなかったかもしれない。
吹奏楽 wind-instrument music には金管 brass と木管 woodwind 両方の管楽器が含まれている。
ブラスバンドという表現はもちろん金管楽器だけで編成されたバンドを意味するのではなく、ブラスを使っているのが特徴的なバンドという意味であるにしても、吹奏楽の訳語として考えると、その言い方ではことさら木管楽器を排除したようなイメージが出てしまう。
ま、でも、それは良いとして、しかし、スイブだと吹奏楽部なのか水泳部なのか区別がつかなくない?
それは良いの?
全くもって略語というのは不可解である。
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