Play Log File on my Walkman #155
【7月25日 記】不定期恒例の僕の Walkman でのプレイログ披露。約2か月半ぶり。今回も5曲。
- とても幸わせ(遠藤京子)
- 僕の倖せ(渡辺勝)
- 深夜高速(フラワーカンパニーズ)
- 決戦は金曜日(DREAMS COME TRUE)
- さよならの向こう側(山口百恵)
1)遠藤京子はもちろん知ってはいるが、彼女の歌をまともに聴いたことはなかった。この歌はスガイヒロシさんの note で知って、とても気に入ってすぐにダウンロードした。
1985年発売の彼女のアルバム『夢見るスター』に収められた曲で、細野晴臣とのデュエットである。
わりとラテンっぽい曲でてっきり細野さんの作品かと思ったら、「作詞・作曲 月代京兵」とある。調べてみたらこれは遠藤京子のペンネームで、月代はドラマ『3年B組貫八先生』の音楽教師から、京兵は筒美京平から取ったという。
静かで心落ち着く曲である。機会があったら一度聴いてみてほしい。
2)はちみつぱいやアーリータイムスストリングスバンドのメンバーとして、あるいは多くの歌手のバック・ミュージシャンとしても活躍し、竹田裕美子とのデュオやソロでも作品を発表している渡辺勝が今年の6月に亡くなった。僕の大好きなミュージシャンだった。
この曲ははちみつぱい時代の作品(1971年)だが、とりわけ彼の代表作であり、渡辺勝自身その後何度もレコーディングしている。
何と言うか、とてもリリカルな詞を書き、センチメンタルなメロディを書く人である。どの曲もそんなに凝った感じのものではない。曲作りに際していじくり回した感じが全くなく、その分聴く者の心の襞の間に染み込むように流れてくる。
3)たまたま 7/21放送分の MX『ザ・カセットテープ・ミュージック』でこの曲が流れ、なんか聴いたことあるような気はしたのだが、自分の Walkman を聴いていたらいきなりこの曲が流れてきて驚いた。僕もダウンロードしていたのだ!
4小節の循環コードの繰り返しでグイグイ押してくる、ビート感はあるがフォークっぽい曲だ。2004年。
この回の『ザ・カセットテープ・ミュージック』は「謎のメロディ・Xメロ」の特集で、サビ以外に終盤に1回だけ出てくるメロディ(「大サビ」などと言われることもある)のある曲ばかりを集めて紹介していたのだが、この曲がまさにそれに当たる。そして、循環コードなのだけれど1箇所だけコードが違う(I ではなくⅢ7)ということをマキタスポーツが解説していて、なるほどと思った。
4)ドリカムが今年デビュー35周年だと聞いて驚いた。吉田美和もすっかり中年太りのおばさんになってしまった。
この曲のころはまだメンバーは3人いたが、ボーカルとベースとキーボードという変則編成だったのが、後にキーボーディストが不祥事で抜けて、ボーカルとベースだけというさらに変則的な形になった。しかし、この曲(1992年)を聴けば判るように、このバンドのサウンドの中核をなしているのは中村正人のベースである。
作詞が吉田美和、作編曲が中村正人といういつもの分担になっているのだが、中村のベースのサウンドに載る吉田美和の詞にも当時随分感心したものだ。特に『うれしはずかし朝帰り』で、え、そういうことが歌になるのか!と驚いた記憶がある。
この『決戦は金曜日』もまたそうなのだが、ユーミンとともに新時代の女性の歌を歌ってきた人だと僕は思っている。
5)先日、BSフジの『HIT SONG MAKER』(6/1放送)で「宇崎竜童&阿木燿子50周年スペシャル」を見たばかりである。山口百恵のラスト・シングルであるこの曲(1980年)も宇崎・阿木夫妻の作品であり、当然この番組でも紹介された。
ちなみにこの番組で宇崎・阿木作品のスタジオライブを披露したのは、三浦友和と山口百恵の長男である三浦祐太朗である。
こうやって何年ぶりかで聴くと、ああ、山口百恵って、こんなに良い声だったのかと改めて思う。強くて優しい。ピークのメロディでも決してキンキンしない。ソフトで静かで、でも伸びやかでしなりがある。久しぶりに聴いてうっとりしてしまった。
さて、今回はこんなとこ。
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