映画『言えない秘密』
【6月29日 記】 映画『言えない秘密』を観てきた。
大体は監督で映画を選んでいる僕だが、河合勇人監督には別に何の思い入れもない。今回は完全に古川琴音目当てである。
「京本大我の映画初単独主演」と銘打たれていて、STARTO ENTERTAINMENT としては大々的にそういう打ち出し方をしたかったのだろうけれど、僕からしたら、悪いがこれは完全に古川琴音の映画になっていた。
僕が彼女の名前を憶えたのは 2019年の映画『チワワちゃん』で、その時は「ちょっといいなあ」ぐらいだったのだが、2021年の NHK BS のドラマ『流行感冒』で彼女に釘付けになってしまい、以来全く目が離せない存在になってしまった。
とにかく可愛いのだ。そんなに整った目鼻立ちではないのだが、昔で言うファニー・フェイスで、表情がいちいち素敵なこともあって、なんとも言えず愛らしい。
そして、声が良い。喋り方にも独特の魅力がある。
いい歳をして何を言っているのか、みたいなことを言う人もいるかもしれないが、女の子を可愛いと思う心に年齢など関係がないと僕は思っている。
今回の映画では着る服、着る服がいずれもめちゃくちゃ似合っていて、ほとんど奇跡のように可愛い。長めのスカートやパンツ・ルックが多かった中で、クリスマスの夜に着ていた膝頭が少し覗くぐらいの丈のスカートがとりわけ可愛かった。
映画において主演女優をきれいに、あるいは可愛く撮るということはとても大切なことだと普段から僕は考えているのだが、そういう意味ではこの映画は満点である。
さて、予告編を観ただけでも、古川琴音が演ずる雪乃が実はすでに死んでいるということは暗示されている。
よく「死亡フラグが立つ」という表現が使われるが、ここではこれから死んでしまうフラグではなく、すでに死んでしまっている(ということを後の場面で明かす)というフラグが立っているのである。
音大を舞台とした話である。原作となったのは、日本では 2008年に公開された同名の台湾映画で、日本でも大ヒットしたのだそうだ。今回は高校生を大学生に変えてのリメイクである。
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