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Tuesday, February 06, 2024

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月6日 記】『キネマ旬報』2月下旬号を入手したので、今年もまた僕の総括&応援記事とつきあわせてみたい。

まず、僕が年末に書いた「『キネマ旬報』ベストテンの20位以内に入ってほしい邦画10本」を改めて挙げておくと、下記のとおりである:

  • 水は海に向かって流れる
  • 君は放課後インソムニア
  • 1秒先の彼
  • アンダーカレント
  • キリエのうた
  • 春画先生
  • 愛にイナズマ
  • 隣人X 疑惑の彼女
  • MY (K)NIGHT
  • 市子

毎回書いている通り、これは、

他の映画賞ではなく「キネ旬の」
10位以内ではなく「20位以内に」
「入るだろう」ではなく「入ってほしい」

10本である。そして、この並びは僕が観た順番であって評価の高い順ではない。

さて、ここで先に 2023年キネマ旬報日本映画部門の1位から20位(12位と19位は同点で複数作品)までを提示しておく:

  1. せかいのおきく
  2. PERFECT DAYS
  3. ほかげ
  4. 福田村事件
  5. 花腐し
  6. 怪物
  7. ゴジラ -1.0
  8. 君たちはどう生きるか
  9. 春画先生
  10. アンダーカレント
  11. 愛にイナズマ
  12. 正欲
  13. BAD LANDS バッド・ランズ
  14. 658km、陽子の旅
  15. 逃げ切れた夢
  16. ロストケア
  17. 市子
  18. 王国(あるいはその家について)
  19. 渇水

両者を照らし合わせると、僕が入ってほしいと思った作品のうち 20位以内に入ったのは、10位の『春画先生』、11位の『アンダーカレント』、12位タイの『愛にイナズマ』、19位タイの『市子』の4作品。「今回は大きく外れそうな気もする」と書いたが、それほどでもなかった。

『春画先生』のベスト・テン入りはめちゃくちゃ嬉しい。こういう映画をちゃんと選んでくるところがキネマ旬報らしく、それが僕がこの賞を支持する所以である。

さて、まずは、僕が推していなくてキネ旬が選んだ作品から見て行こう。

前の記事にも書いた通り、『怪物』と『PERFECT DAYS』は僕自身も高く評価していたし、きっと選ばれるだろうと思っていた。ただ、今回は他に推したい作品があったというだけのことである。それから、前の記事には書かなかったが、『ゴジラ -1.0』も同じである。

1位に輝いた『せかいのおきく』については、阪本順治監督らしいが全く知らなかった(ので、当然観ていない)。

塚本晋也監督の『ほかげ』と荒井晴彦監督の『花腐し』は知ってはいたが、あまり惹かれるところなく、この両ベテランについてはもういいかな、と思って観なかった。

『福田村事件』は森達也監督なので興味を惹かれたが、誰かが「ドキュメンタリ的に見れば面白いが、ドラマとしては些かお粗末である」みたいなことを書いていたのを読んで、パスした。まさかこんな上位に来るとは思ってもみなかった。

『月』は、同じ石井裕也監督の『愛にイナズマ』と公開時期が被っていたこともあり、僕は前者を捨てて後者を観ることにしたのだ。しかし、それにしても石井監督は20位以内に2作も入っているのか。すごいな。

11~20位をざっと見ると、12位の『正欲』については、岸善幸監督作品は僕は『二重生活』しか観ていないのだが、どうしても好きになれない感じがあって、以来ずっとパスしている。

15位の『首』については賛否両論があったが、今回はコメディ色が強いとの話も聞き、この時期は他に観たい映画も多かったこともあって、とりあえず北野武はもういいか、という感じで、これもパスしてしまった。

僕が観た映画では『658km、陽子の旅』、『ロストケア』、『渇水』が20位以内に入っているが、この3本について言うと、『ロストケア』は別として、他の2本については僕は概ね低い評価しかしておらず、とても意外であった。

次に、じゃあ、僕が推したうちの残り6本は何位にランクされているかを調べてみよう。

まず、23位に『キリエのうた』。19位タイとは2点差。うーん、惜しかった。

しかし、そのあとが全然続かず、随分飛んで40位タイに漸く『1秒先の彼』が出てくる。

そのあとさらに、いくら探しても僕の推した作品の名がなく、なんと次は101位タイの『水は海に向かって流れる』、107位タイに『隣人X 疑惑の彼女』、124位タイに『君は放課後インソムニア』と続き、『MY (K)NIGHT』は1点も入らず選外であった。大変残念である。

以上が 2023年度の総括である。

恒例の Part2(分析記事)も、近日中に書き上げてアップしたい。

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