映画『大名倒産』
【6月29日 記】 映画『大名倒産』を観てきた。このところ良作を量産している前田哲監督目当てで行ったのだが、最初のほうのシーンでは子役は下手だし台詞は滑ってるし、演技/演出もまた滑ってるしで、どうなることかと思った。
『武士の家計簿』、『殿、利息でござる!』、『決算!忠臣蔵』のような経済モノ時代劇コメディみたいな線かと思ったそうではなかった。時代考証をしっかりした時代劇を作るつもりはないらしい。僕は時代小説はほとんど読まないので浅田次郎もまた読んだことがないのだが、原作もこんなテーストなんだろうか?
見ていてこれでは志村けんのバカ殿ではないかと思ったが、見ているうちにこれは制作しているうちにバカ殿になってしまったのではなく、どうやら最初からバカ殿に近い線を狙った作品なのだとあきらめた。
そう、あれだ。別にコメディではない漫画やアニメの途中で一部コメディっぽくする演出で、突然描かれていたキャラが手抜きになって、顔も体も丸っこい三頭身ぐらいになって、目も✗印なんかで済まされる、あの演出に近い。
そう思ってあきらめて見ていたら少し慣れてきた(笑) しかし、もうちょっと違う作り方があったんじゃないかなと思う。丑尾健太郎って結構良い作品をたくさん書いている脚本家なんだけどな。
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