記事「乱丁・落丁本」へのコメント
【5月17日 記】 インターネットというのは恐ろしいところで、書いたことを本人が完全に忘れている何年も前の記事にコメントやリプが付いたりする。
このブログに凡そ8年半前(2014/10/15)に書いた記事「落丁・乱丁本」に昨日突然コメントが付いた。
その記事の内容を要約すると、
僕が買った本の中に、折り畳まれたまま裁断されてその上に印字されたみたいな箇所があり、本には「落丁・乱丁本はお取り替えいたします」と書いてあるが、申し出れば果たして本当に替えてくれるんだろうか?
みたいな感じだ。
それに対して昨日いただいたコメントは、
これは乱丁とは言いません。
印刷機に入る時に紙が折れていて
そのまま印刷してしまった、と言う現象です。
というものだった。
え?と思って辞書を引いてみると、なるほど確かに。
僕は自分勝手なイメージで、どんな種類のものであれ印刷等に乱れがあれば「乱丁」だと思い込んでいたのだが、正しくはページが抜けているのを落丁、ページの順序が違っているのを乱丁と呼ぶらしい。お陰で言葉の正しい意味を知った。
しかし、それにしても、(こういうケースでいつも思うことだが)どうしてこの人はこの記事を見つけたのだろう? ひょっとしたら乱丁本や落丁本の蒐集家か何かで、Web上の乱丁・落丁に関する記事を片っ端から読み漁っている人なのかもしれない。そうだとしたら大変申し訳ないことをしたという気もする。
このブログにも何度か書いているように、僕は本を読んでも映画を観ても、暫く経つとその内容をほとんど完全に忘れてしまう。もちろん、この記事を書いたことなんかもはやまるで記憶にないし、この記事で取り上げている『コールド・スナップ』という本を読んだという記憶もない。当然のことながら、本の内容も全く憶えていない。
で、この記事には
明日いきなり河出書房に送り返してみることにする。
という記述があるのだが、その結果がどうだったのか、いや、そもそも本当に河出書房に送り返したりしたのかどうかさえ全く記憶がない。
ただ、気になるのは、「乱丁・落丁」がそういう意味であるなら、僕が買ったこの本は乱丁でも落丁でもないわけで、出版社からは「これは乱丁・落丁ではないのでお取り替えはできません」という答えが返ってきても不思議ではないということだ。
え? ページが抜けていたり順序が違っていたりしたら交換するのに、折り重なって印刷されて読めなくなっていても交換はしてくれないのかよ!
と思ってしまうが、実際はどうなのだろう?
いずれにしても何一つ憶えていない(笑)
今回の収穫は「乱丁・落丁」の正しい意味を知ったということだけだ。せっかく指摘してくれたのだから、せめてそれだけは忘れずにいたいな、と思う。
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