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Saturday, April 29, 2023

劇場版『東京MER』

【4月29日 記】 劇場版『東京MER 走る緊急救命室』を観てきた。

先日の 1.5Hスペシャルこそ録画したまままだ観ていないが、2021年7月期に放送されたレギュラーのほうは全回観ていて結構ファンだった。

ただ、あれは週1回1時間のクライマックスが毎週立て続けにあるから面白いのであって、2時間で1本の映画にしてしまうとちょっと「膨らました感」が出るのではないかと心配もしたのだが、いやぁ、本当によくできていた。

観ていると胸が熱くなるし、最後には胸がすくのである。

防災や医療の専門家が見れば荒唐無稽に思える部分もあるだろうとは思うのだが、それを突っ切って行くような勢いがある。松木彩監督は映画にするにあたって多少撮り方を変えるかどうか悩んでいたらしいが、鈴木亮平の「ドラマ版と変えないほうがいい」という言葉に背中を押されたと言う。

早口で医学用語が飛び交う中でチームが車の中でテキパキと手術をするシーンはテレビ版同様圧巻である。

そして、パンフレットを読むとスタッフはリアリティについては非常に自信を持っているようで、医療監修の先生方の文章を読んでも、その辺りの設定や美術セットはかなり出来が良いようだ。事前の調査と準備がしっかりしているからこそ面白いのかもしれない。

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Tuesday, April 25, 2023

映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ─運命─』

【4月25日 記】 映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ─運命─』を観てきた。今回は前後編構成で、今作はその前編に当たる。

英勉監督は、アイドルや若手俳優を使って漫画などの原作物をちゃっちゃっと映画化して行く人という印象で、別にひどくはないのだけれどそれほど惹かれもしない存在だった。それが前作『東京リベンジャーズ』で僕は初めて魅入られてしまった。この映画はほんとうに面白かった。

冒頭に(と言うか、何故か『No More 映画泥棒』の直前に)「この映画はエンドロールの後にも映像がある」とのテロップが出る。確かに、これを観てもらわないと、6/30公開の『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ─決戦─』に上手く繋がらない。

で、例によって前作がどんな風に終わったか全く憶えていなかったのだが、最初に手際よくダイジェストしてくれていたので概ね思い出した。

前作では高校時代から好きだったヒナ(今田美桜)を死なせてしまったことをきっかけに、ヘタレだったタケミチ(北村武海)が 27歳の現在から 10年前の高校時代に飛び(何故、どんな風にしてそんなことができたかは長くなるので書かないが)本物のヤンキーになって根性で人生をやり直す話だ。

前作の終わりでは、タケミチが頑張った甲斐があって歴史が書き変わり、ヒナは生きていた。

そして、今作の冒頭ではそのタケミチとヒナが思いっきりぎこちないデートをするのだが、そこでまたヒナは殺されてしまう。タケミチはまた 10年前にタイムリープして、前回よりもさらに茨の道を生き直すという話だ。2回目なので、北村匠海はちゃんと、前作のようなヘタレ感をあまり出さない芝居をしている。

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Monday, April 24, 2023

Netflix『舞妓さんちのまかないさん』

【4月23日 記】 Netflix の『舞妓さんちのまかないさん』を漸く見終わった。夫婦で都合を合わせながら少しずつ見たので時間がかかったのだ。しかし、それにしてもなんでこんなに面白いのだろう?

何も起きないわけではない。しかし、シリーズを通しての大きなうねりと言うほどのものはないのである。

青森の中学を卒業して舞妓になろうと一緒に京都にやって来たキヨ(森七菜)とすみれ(出口夏希)が一応主人公だが、彼らの周りの多くの登場人物にそれぞれの悩みがあり、事件があり、ドラマがある。

群像劇と言うには主人公2人に焦点が当たりすぎかもしれないが、でも、根に喩えるとすればそれは大根のような物語ではなく、たくさんのひげ根がある物語である。そして、そのいずれのエピソードも結構心に染みてくるのである。

まず、舞妓さん周りの文化と言うか、因習と言うかが我々にはとても物珍しく、目を惹く。しかも、それらはいずれも画としてもとても美しいものなのだ。それに毎回のまかない飯がフィーチャーされている。

そう、一緒に上洛した2人のうち、すみれは早々と才能を認められ舞妓への道を着々と歩みだすが、キヨはからっきし素質がなく、諦めるように言われる。しかし、ひょんなことから彼女は「まかないさん」として屋形に居残るという話である。

この2人が良い。特に出口夏希が素晴らしい。良いシーンがたくさんあった。

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Sunday, April 23, 2023

アドレスという言葉

【4月23日 記】 アドレスと言えば今では@を含んだメールアドレスのことを指すが、昔は住所のことだった。──などと書くと、我々の世代は「何を当たり前のことを」と思うだろうが、物心ついたときからメールがあった世代は「え、そうなの?」と言うかもしれない。

ちなみに、当然のことながら、電子メール(この言い方も既に死語だ)がなかった時代には、メールは郵便もしくは郵便物の意味だった。

僕らはみんなアドレス帳というのを持っていた(手帳の中に組み込まれていることも多かったが)。

「それって住所録のこと?」と訊く人がいるかもしれないが、住所録は学校や会社やいろいろなグループ/団体が作成してメンバーに配布するもの。それに対してアドレス帳は個人が自分にとって必要な人の分だけを書き写したものである。

ちなみに、僕が死ぬほど好きだったおかわりシスターズの『素顔にキスして』(詞:峰岸未来、曲:後藤次利)にはこんな歌詞がある:

ねむりかけた積木の街 アドレスは確かこのあたりよ

これは昔つきあっていた彼のことが忘れられずに、アドレス帳を頼りに彼の家の近くまで来てしまった(つまり彼の家には行ったことがなかった)女の子のいじらしい姿を歌った歌だ。結局彼女は「ロマンス色の便箋」にメッセージを書いて彼の家のドアに挟んで帰るのである。

この歌が発表されたのは 1985年。メールアドレスはおろか、スマホはもちろんのこと、ガラケーも PC もまだなかった。

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Friday, April 21, 2023

ノーベル賞についてふと思う

【4月21日 記】 昨日、とある大学病院に行ったら、「ノーベル賞受賞、本学名誉教授」と書き添えられた学者の写真が飾ってあった。

本来であれば「あ、この人、この大学の卒業生だったのかな」などと思うところだが、僕が思ったのは「ノーベル賞受賞者にこんな人いたっけ?」ということだった。

僕の少年期にはノーベル賞を受賞した日本人は数人しかいなくて、全員の名前を憶えていたものだ。

僕が高校生のときに佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞したのだが、受賞決定が報ぜられた翌日の漢文の授業で教師が憮然として、

湯川博士がノーベル賞を受賞したときには小学校の校長先生が朝礼で誇らしげにそのことについて児童たちに語ったものです。果たして佐藤栄作の受賞はそんな風にみんなが祝うことができるものでしょうか?

と言ったのをよく憶えている。ま、そういうことを言い出すと、果たして川端康成は当時の日本を代表する作家だったのだろうか?とかいろいろなことを思う。

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Wednesday, April 19, 2023

WOWOW『杉咲花の撮休』と撮休シリーズ

【4月18日 記】 録画してそのままになっていた WOWOW『杉咲花の撮休』を漸く観た。これは 2020年に『有村架純の撮休』として始まり、以降不定期で『竹内涼真の撮休』『神木隆之介の撮休』と続き、杉咲花で4作目のシリーズである。

ご存知ない方のために書いておくと、タイトルになっている俳優が自分自身の撮休(映画の撮影が休みになった日)を演じるもので、神木隆之介までが8話、杉咲花だけが6話の構成になっている。

有村架純と杉咲花のシリーズは全作見た。ともに、まだあまり売れていない頃から目をつけていた好きな女優だから。竹内涼真は、廣木隆一監督の回が観たくて第1話と4話だけ観た。神木隆之介は観ていない。

このシリーズは何と言っても演出と脚本が良いのである。良いと言って語弊があるなら、僕好みの監督と脚本家が多くの回を手掛けているのである。

有森架純で言えば、第1話と3話が是枝裕和、2話と6話(脚本も)が今泉力哉、5話が横浜聡子。竹内涼真は上記の廣木隆一の他、3話が舘そらみ脚本・松本花奈演出。神木隆之介はそれほど好きなスタッフがいなかったのでパスしたのだが、脚本の高田亮や演出の三宅唱、森ガキ侑大、瀬々敬久ら。そして杉咲花の回では1話(脚本も)と4話が松居大悟、2話と3話(脚本も)が今泉力哉、4話の脚本は向井康介と、いずれも僕の好きなスタッフが結集している。

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Tuesday, April 18, 2023

アカウントとは何か?

【4月18日 記】 インターネットに疎い人から「アカウントって何?」と訊かれて上手く説明できなかったことがある。僕が一瞬考えていると、彼女は「パスワードのこと?」と続けた。

「うーん、パスワードのことじゃあなくて、アカウントってアカウント名とパスワードがセットになっていて」みたいな説明をし始めたのだが、これは彼女を余計に混乱させているように見えた。

それで後日考え直したのだが、まずは辞書で account を引いてみた。そして、この説明が良いのではないかと思ったのが、account の訳語のひとつである「預金口座」である。

アカウントって預金口座みたいなものだよ

という説明が一番分かりやすいのではないかなと思うのである。

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Sunday, April 16, 2023

Play Log File on my Walkman #152

【4月16日 記】 今年3回目のプレイログ披露。今回も5曲だけ。

  1. 死にたい夜にかぎって(アイナ・ジ・エンド)
  2. 帰らざる日々(吉田拓郎)
  3. Love Love Session(電気グルーヴ×スチャダラパー)
  4. 浪漫飛行(米米CLUB)
  5. ジュリアに傷心(チェッカーズ)

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Saturday, April 15, 2023

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』

【4月15日 記】 映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』を観てきた。伊藤ちひろ監督の第2作。先日彼女の監督第1作の『ひとりぼっちじゃない』を観たばかりなのに、こんなに早く第2作が来るとは、と思ったのだが、企画としてはこちらのほうが先にスタートしたらしい。

で、前作同様、この映画もかなり解りにくい。

主人公の未山(坂口健太郎)は何か霊的な能力を持っているらしい。そして看護師の詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と3人で暮らしている。

──その辺りまではすんなりと解るのだが、冒頭のバス車内のシーンで未山の隣に何も言わずに座っていて、どこに行ってもついてくる金髪の男が一体何者なのかは、中盤まで全く明かされない。

そうかと思うと途中で未山の隣にはもうひとりアジア系の外国人中年男性が付き従うようになる。この男も全くしゃべらない。この辺りになってくると漸くそれが幽霊ではなく生霊であると察しはつくのだが…。

未山の能力を描くシーンとして、彼が迷子の牛を牧場に連れ戻すエピソードなどは分かりやすいのだが、土に片足の根本まで埋まってしまった男(津田寛治)を助けるエピソードなどは、未山が彼の特殊な能力でその男の危機を感知したのは良いとして、なんでそんな不思議な事態になっていたのかについては全く説明がないのだ。

そして、男を助けた後、未山は男の足が嵌っていた穴を一生懸命埋めている。なんと不思議なシーンか。

で、未山が大学時代の後輩でミュージシャンの草鹿(浅香航大)を訪ね、彼の家に行ったら莉子(齋藤飛鳥)がいるのだが、この莉子が何者なのか、生きているのか死んでいるのか、監督は観客に順を追って理路整然と説明しようとはしないのである。彼女の情報は穴が空いたまま進む。

あと、未山が詩織と一緒にいないときに住んでいるあの不思議な場所は一体何なのか?

今の世の中にこんなに解りにくい映画をぶつけてくるとは、却って清々しい気分である。

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Wednesday, April 12, 2023

ガラス製爪やすり

【4月12日 記】 僕の爪の写真なんぞ誰も見たくないだろうからアップしないけれど、今僕の爪はピカピカなのである。それはガラス製の爪やすりを使っているから。

ガラス製の爪やすりはいろんなメーカーから発売されているが、多分どれも同じ効果があるんじゃないかなと思う。僕が買ったのは2個セット(だったので、1つは妻にあげた)で何百円かだった。

で、なんでこれを使うと爪がピカピカになるかと言えば、削ったときに出る爪の粉が研磨剤の役割をするのだそうだ。それでやすりで長さを整えて、そのときの粉がついた状態で爪の表面を磨くとピカピカになる。

最初に使ったときは半信半疑だったが、これが見事なぐらいピカピカになる。

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Monday, April 10, 2023

『砂漠と異人たち』宇野常寛(書評)

【4月10日 記】 これは大変な労作である。そんな言い方をするとおちょくってるみたいに思われるかもしれないが、いやいや、マジでこれは大変な労作である。

アラビアのロレンスと村上春樹を、ソーシャル・メディアに支配された現代インフォデミック社会に読み重ねたのである。まるで大塚久雄が経済学と社会学を重ね読みしたように。

いや、大塚久雄はカール・マルクスとマックス・ウェーバーの2人を重ね読みしただけだが、この宇野常寛は上記の3つの要素のベースとして吉本隆明をさらに重ねているから4重構造である。

僕は吉本隆明の『共同幻想論』については若い頃に読んだ。正直何を言いたいのかよく分からなかった。それがこの本を読んで逆に理解が深まった。

『アラビアのロレンス』は、もちろん題名は知っていたが、何しろ古い映画なので僕は観ていない。宇野はこのロレンスを、この映画だけではなく、ロレンス自身の著書も含めて多数の文献を読み解き、深い分析を加えている。

村上春樹については、僕はデビュー以来のファンで少なくとも長編は全部読んでいるが、この作家の女性観については厳しい批判があるのは有名な話だ。僕自身はあまりそういうことに囚われずに、ただ面白いから読んできただけなのだが、宇野はその点を厳しく突いている。これもむちゃくちゃ深い分析である。

また、この本の最初のほうで宇野は津田大介が名付けた「動員の革命」についても、民主主義の行き詰まりに加担したものとして否定的に捉えている。僕はインターネット上で展開された「動員の革命」にかなり感動して沸き立ったほうなので、ああ、宇野はこれも全否定するのか、とちょっと淋しい気がした。

僕は宇野が従来から提唱している「遅いインターネット」に感銘を受け、彼がネット上に展開したいくつかの文章だけではなく同名の著書も読んできた。この本はそこからストレートに繋がっている。

アラブ人の中に一人混じってアラビア半島の解放に尽くした英雄と思われているイギリス人 T・E・ロレンスは、結局そんな自分に満足できず、いや、むしろどんどん自分を見失って辛い晩年を送ったそうだ。

宇野はそんなロレンスを批判し、ロレンスを批判した三島由紀夫まで一刀両断にする。

そして、宇野が従来から研究して取り上げてきた村上春樹もまた、宇野によると、ロレンス同様行き詰まって失敗した存在ということになっている。その2人の失敗の原因を解き明かすために引き合いに出されているのが吉本隆明の「三幻想」である。

結構難しいのである。むちゃくちゃ頭を使うのである。ポイントは、今多くの日本人がソーシャル・メディアに囚われてしまっているように見えるが、それはプラットフォームに支配されているのではなく、自らの欲望に縛られているのだということである。

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Sunday, April 09, 2023

映画『美しい彼 エターナル』

【4月9日 記】 映画『美しい彼 エターナル』を観てきた。

僕がボーイズ・ラブものを観なかったのはひとえに自分がヘテロセクシュアルだからだけれど、この手のドラマは別にホモセクシュアルの男性が観るというものでもない。観客は「美しい彼等」を見に来た女性ばかりである。劇場内で男性客は多分僕ひとりだったと思う。

で、じゃあ、僕は何を目当てにこの映画を観に行ったかと言うと、別に萩原利久や八木勇征のファンだと言うのではなく、監督の酒井麻衣のファンだからである。

評判になった彼女の商業デビュー作『はらはらなのか』は観ていないのだが、MBS の深夜ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』を観て、完全に魅了されたからだ。

ともかく画作りが綺麗だった。被写界深度を思いっきり浅くしたり、ソフト・フォーカス、シルエットなどを多用し、とても印象的な構図を次々と繰り出していた。それはテレビのドラマとしてはちょっとやり過ぎな感さえあったけれど、とにかく芸術的な画作りに僕は魅せられてしまった。

その後で撮ったのがテレビ版シーズン1の『美しい彼』だった。多分これが僕が生涯初めて真剣に最後まで観たボーイズ・ラブものになった。こちらは前作より少しリアリスティックな画作りになったが、やっぱりとても素敵な画を作る人だと改めて感心したのである。

残念ながらテレビのシーズン2は途中で挫折してしまったが(笑)、この映画版は観ようと早くから決めていた。

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Thursday, April 06, 2023

胃痛と腹痛

【4月6日 記】 英語の勉強をしていて気がついた。英語ではなんでもかんでも stomachace と言うのだ。

日本語では「胃が痛い」と「お腹が痛い」は全くの別物だ。胃が痛いのは(ストレス性のものも含めて)胃炎だったり、胃酸過多だったり、胃潰瘍だったりする。それに対してお腹が痛いと言った場合は大抵はお腹を壊しているということである。

めちゃくちゃ大雑把に言うと、お腹が痛い場合はトイレに行ったら治まる可能性があるが、胃が痛い場合はその可能性がないということだ。

ところが、英語ではどうやらどちらも I have a stomachache とか My stomach hurts などと表現してしまうようなのだ。日本人からしたら非常に奇異なことで、しかし、何人かのネイティブに確認してみたら、やはり「お腹が痛い」ということを限定的に表す習慣はないらしい。

そう、必ずしも単語が存在しないわけではなく、限定的に腸の部分が痛いと表現する習慣がないみたいなのだ。

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Tuesday, April 04, 2023

映画『Winny』

【4月4日 記】 映画『Winny』を観てきた。

Winny の事件はまだ記憶に新しい。僕自身も「ソフト開発者を逮捕するなんてお門違いだ」と憤っていた記憶がある。

ただし、この映画については、単に歴史をなぞっただけか、あるいは逆に大仰に正義感を振りかざした作品だったら嫌だなと思って、あまり観る気はなかった。

ところが、周りの知人たちの評判がやたら高いのである。それで観てみようかなという気になったのだが、とは言え、褒めていた人の多くは映画通と言うよりも IT系という感じの人だったので、やっぱり少し警戒しながら観に行ったのも事実だ。

それで実際に観た感想としては、ま、凡百の映画である。面白くなかったかと言われると面白くないこともなかったが、それは資料的な面白さだ。

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Sunday, April 02, 2023

目黒川花見

【4月2日 記】 東京で桜の名所と言えば千鳥ヶ淵とか隅田川とか上野恩賜公園とか、まあいろいろあるわけだが、主に東京の西のほうに住んでいる人がみんな挙げるのが目黒川である。

僕もかつては東京都23区の西部に住んでいたのだが、すぐ近くだった井の頭公園に桜を観に行ったことは何度かあるが、目黒川という川には全く縁がなかった。

それで昨日妻と2人で行ってきた。

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