さん付け記事の定着
【1月31日 記】 雑誌やウェブサイトが映画や番組の紹介記事を書くときに出演者をさん付けにするのが一般的になって来ました。僕はこれが気持ち悪くて仕方がないのです。
あちこちに何度かそんなことを書いていたら、昨日 twitter にこんなリプをしてくれた人がいます:
昔呼び捨てが基本だったのは、出演者側が視聴者に対してへりくだるという意味合いがあってのことでした。
ゆえにこの現象、謙譲の意味がわからない(どの立ち位置であろうが敬称を付ける=立ち位置の関係性すらわからない)人が増えた、そういう世の中になってきているのかなと感じます。
まさにそういうことだと思います。
先日も note に「翻訳というものは時々間違っていることがある」と書いたら、「翻訳家が間違っていると非難するのではなく、相手の立場になって考えたほうがいい」というリプがつきました。これも根っこは同じような気がします。
それでもうひとつ思い出しました。これは twitter 黎明期、多分 2010年頃かと思うのですが、出演しているタレントにさんをつけずにつぶやいたら、噛みついてきた人がいました。
面倒臭いので「ファンの方ですか? もし、気分を害されたのであればゴメンナサイ」と返したら、「謝って済むことと済まないことがある」と言われました。
ナンダカナ…と思いながらも取りあえずトラブル回避のために、僕もそれ以降は twitter でタレントに触れるときには大体さん付けで書いています。まあ、話し言葉で書いていると違和感は多少軽減されるんですが…
あ、これも note に書いてましたね:
いずれにしても、何とかなりませんかね、この傾向。今日このことを facebook に書いたら、なんだかヤケクソみたいに、
そういう常識がない人が増えてきたってことに加えて、誰からも文句言われないように、それを第一に気をつけている傾向の表れですよね〜。 衆人監視下では、「お前がアホなんじゃ?」と言ってもアホ の方が多いと通用しない的な。。(こんなことここにしかかけませんけど)
と書いてくれた人がいます。まあ、そこまで過激なことは僕は言いませんが、やっぱり紹介記事に「さん」はそぐわないように思うのですが如何でしょうか? もう今さらこの傾向にはストップかけられないのでしょうかね?
Comments
私も芸能人等に敬称は付けません。一般人に触れるときは「さん」を付けます。芸能人に敬称を付けると「あばれる君」さん、「中山きんに君」さん等変になってしまいます。「みちょぱ」「あいみょん」も敬称含みの芸名だと思っています。「アグネス・チャン」ちゃんは「アグネス・陳」さんだからOKですけどね。これらは、普通の人の芸能人化(まね?)が進んだ結果かなと考えています。ちょっと大げさですけれど。いわゆる業界用語の一つかな。私の知る限りですが、約50年前には業界人内では「芸名」+「さん」で呼んでいた記憶があります。おっと、ヤマエーさんも業界人でしたね。失礼しました。
Posted by: 宮田収 | Wednesday, February 01, 2023 08:29