get to と have to
【12月8日 記】 中学一年から僕らは英語を学び始めます。日本人の先生だから当然日本人の観点で整理し、まとめた分類や対比で学んで行くことになるのですが、英語を話す外国人が彼らの観点からまとめ、分類/対比した理屈のほうが分かり易い場合があることに気がつきました。
アメリカ人女性が YouTube で運営しているとある英会話動画を観ていたら、get to と have to を対比して教えていたのです。
get to にはいろいろな意味がありますが、ここでは「~する機会を得る」、「~する恩恵に浴する」、「(許可・機会を得て)~できるようになる」みたいな訳語が当てられるケースを取り上げています。
あまり日本人には馴染みのない用法かと思いますが、例えば
When he was staying with his host family in the US, he got to try a delicious dish.
であれば、「アメリカでホスト・ファミリーの家にいたときに、彼は美味しい料理を食べる機会があった」みたいな訳になります。もっとこなれた訳にするなら「美味しい料理を食べさせてもらった(ことがある)」みたいな感じですかね。
逆に「美味しい料理を食べさせてもらった」という日本語から got to try a delicious dish という英語が出てくるかと言えば、多くの日本人にはとても無理なような気もしますが…。
この get to をそのアメリカ人女性は have to と対比して教えていたのです。
have to は「~ねばならない」だから、なんでそんな2つを対比するの?と思いませんか。
彼女の整理では positive な事例は get to を、negative な事例は have to で表せと言うのです。つまり、
I get to watch TV until eleven.
I have to finish my homework by the end of the day.
みたいな対比です。
(ママが許してくれたから、今日は)11時までテレビ見ていいんだ。嬉しいな!
今日中に宿題を片付けなくちゃいけない。嫌だな。
という対比なんです。
これ、とても分かり易いし、今まで憶えられなかった get to がすっと頭に入ってきます。
こういうのを聞くと、折に触れてネイティブの解説を聞くことには意味があるなあと思いませんか? 思いますよね? それでこの文章を書いてみた次第です。
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