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Saturday, December 31, 2022

クリスマス・カードやめました

【12月31日 記】 このサイトを時々見てくれている人の中にほんの3人か4人いるかいないか、みたいな感じだと思うが、そして、そんなわずかばかりの人のためにこの場を割くのもどんなものかと思わないわけでもないのだが、ひょっとしたら毎年僕から届いていたクリスマスカードが今年は届かなかったな、と思っている人がいるかもしれない。

僕と妻は 2005-2006年から年賀状をやめてクリスマス・カードに切り替えた(近年は宗教上のダイバーシティに配慮して Merry Christmas とは書かないようにしてきたが)。

で、今年は書いていない。だから届いていないのである。何故書いていないかというと、今年からやめることにしたからである。

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Friday, December 30, 2022

ハミガキ考

【12月30日 記】 若い方はご存知ないだろうが(と言うか、これの記憶があるのは今何歳以上の人なんだろうか、よく分からないが)今歯磨きをするときに歯ブラシにつけるもの(多分今は単純にハミガキと言うのが普通なんだろうが)を昔は「歯磨き粉」と呼んでいたのである。

今でもそう言っている人は僕らの世代では珍しくないが、若い世代でもそういう言い方をする人はいるのだろうか? すでに粉ではなくなって随分長い年月が過ぎたというのに。

そう、僕らが子供の頃、あれは粉だったのである。だから、僕らの親の世代は、今みんなが使っているようなチューブに入ったやつのことを「練り歯磨き」と呼んで区別していたのである。

あくまで「歯磨き粉」が本来の状態であり、それに何らかの水分を加えて練ったものがチューブに入っているという理解だったのだ。

では「歯磨き粉」はどういう状態だったかというと、大抵は小さな缶に洗濯用の粉石鹸(あ、それも今はほとんど見かけないかw)みたいなやつが入っていた。僕もそれを辛うじて知っている世代で、あっという間に消えてしまったように思うが、タバコライオンという喫煙者向けの歯磨き粉だけは随分長いことその形態で頑張っていたと記憶している。

どうやって使ったかというと、靴磨きのブラシに靴墨をつけるように、粉の入った缶に歯ブラシの先を突っ込んで、と言うか毛先でなぞって、粉を歯ブラシの毛につけて、そこに水を少しつけて湿らせてから歯を磨き始めるか、あるいは先に歯ブラシを少し濡らしてから缶に突っ込む人もいたかもしれない。

そうすることによって、粉が口の中でペースト状になったのである。

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Wednesday, December 28, 2022

マイナンバーカードとお薬手帳

【12月28日 記】 前にIT系ベンチャー企業の社長さん2人(いずれも名の売れた方だ)のセミナーを聴講していたら、2人が口を揃えて「マイナンバーカードの失敗は実カードを発行してしまったことだ」というのを聞いて、なるほどと大いに納得した。

もうちょっと正確に再現すると、確か「実カードを発行したのがダサかった」という表現だったと思う。以下は彼らの発言を僕なりに解釈した説明だが、

マイナンバーカードの最大のポイントは個人情報のハブとなることであって、国民がカードを手にすることではない。カードという実体を発行してしまったがために「落としたり盗まれたりしたらえらいことになる」という心配が蔓延し、普及を阻害したという事実がある。

ハナからデータの紐づけだけにしておけば良かった

というのである。

もちろん日本にはまだスマホも持っていなければインターネットにもほとんど繋がっていない人もいるわけで、実カードを発行しなければそんな人たちが登録してくれるはずがない。だから仕方がなかった、という面もあるだろう。

しかし、少なくともそれを前提とする必要はなかったのではないだろうか。

データを集約したり連携したりすることに抵抗がなくても、新しいカードを持たされることを嫌がった人はたくさんいたはずだ。まずはネットを使い倒しているそういう人たちを取り込んで、その延長上で「実券もありますよ」という風にネットに疎い人たちを巻き込むべきだったのではないか?という考え方である。

なるほどと思う。当然賛否は分かれるだろうが、僕は強く同意する。

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Tuesday, December 27, 2022

掘り出しモノ賞

【12月27日 記】 ひとつ前の記事に書いてしまったが、2022年の掘り出しモノ賞は『大河への道』にしたい。

全然知らない監督だったし、予告編を見てもとりたてて劇場で観たいとは思わなかった。ま、自分が所属している会社の出資作品でもあるしということで、言わばお義理で見に行ったようなものだったが、これが面白かった。

とにかく脚本が良く書けている──と思ったら、森下佳子だった。なるほど、そりゃ面白いはずだ。時代劇的なカタルシスもほどよくあって、現代劇的なギャグやオチもちゃんとある。

そして、最後の完成した大地図の俯瞰を筆頭として、随所に良い画がたくさんあった。カメラマンは柴主高秀だ。

こういう具合に期待せずに観た映画が面白いと満足感が倍増する。こういう作品こそ掘り出しモノ賞に選んでおくべきだと思った。

掘り出しモノ賞は twitter ベースの映画賞である coco賞の投票部門のひとつだった。今はもうこの賞自体が存在しないようだが、僕はこの部門が大変気に入っており、賞がなくなった後も自分で選び続けている。

大抵は年が明けてから選出していたのだが、今年は年内にこれに決めた。

これまでに選んだ作品は下記のとおりである。

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Sunday, December 25, 2022

回顧:2022年鑑賞邦画

【12月25日 記】 今年も残すところわずかで、多分もう劇場には行かないだろうから、毎年やっている「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」を選んでみた。今回で 17回目。

毎年書いているように、これは僕が選んだ今年のベストテンではない。純粋な評価とは微妙に違っていて、言うならば僕が応援する10本である。

また、決して「映画賞の上位に入るであろう邦画10本」ではない。客観的な予想ではなくて僕の思い入れの強さを表すものである。

あくまで他の映画賞ではなく「キネ旬の」、10位以内ではなく「20位以内に」、入るだろうではなく「入ってほしい」10本なのである。

今年観た邦画は、ネット上の特別試写会で観た『異端の純愛』を除いて 58本。『異端の純愛』を含めても良いのだが、この映画は来年劇場公開の予定らしいから、来年の選考対象とすることにした。

まず、例年通り本数を考えずに選んだら、次の 14本になった。

まず、この中で『大河への道』は、知らない監督さんだったこともあって全く期待せずに見に行ったのに滅法面白かった。となると、毎年選んでいる「掘り出しモノ賞」にぴったりだなと思って、今回は外すことにした。掘り出しモノ賞については後日アップしたい。

しかし、『大河の道』を外した結果、なんか同じような映画ばっかりが残ったような気もするが、まいっか。

ちなみに、この 14本を選ぶにあたっては『猫は逃げた』も念頭にあったのだが、今泉力哉監督と城定秀夫監督のコラボ作品を両方とも選ぶのはどうかと思い、『愛なのに』を残して『猫は逃げた』を外した。

そこから先は随分悩んだのであるが、結局下記 10本を残した。

  1. さがす
  2. ちょっと思い出しただけ
  3. 愛なのに
  4. 犬王
  5. 恋は光
  6. 神は見返りを求める
  7. マイ・ブロークン・マリコ
  8. いつか、いつも……いつまでも。
  9. 窓辺にて
  10. 夜、鳥たちが啼く

毎年書いているように、これは僕が観た順番に並んでいる。この 10本に序列をつけることはしていない。

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Friday, December 23, 2022

『桃の向こう』平山瑞穂(書評)

【12月23日 記】 この本を何故読もうと思ったかについては note に書きました:

これを読むとさらにその元となった平山瑞穂による note を読まなければという気分になるかもしれませんが、興味のある方は是非それもお読みください。

僕がこの小説を読み終えた最初の感想は、「なんや、面白いやん」でした。平山瑞穂によると、この本は多くの読者に「伏線が回収されていない」「オチがない」みたいな理解をされてしまって、セールス的にも失敗だったとのことです。

多くの読者は、煌子にその後何があって冒頭の桃の林のシーンに繋がったのかが書かれていないことに腹を立てたようなのですが、でも、僕はそれが書かれていないことに、「巧いなあ」と感心してしまいました。

そして、世の中にはこれほどまでにかけ離れた読み方があるのかと改めて愕然としました。

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Thursday, December 22, 2022

もしも吉田拓郎が亡くなったら

【12月22日 記】 吉田拓郎が、ライブツアーから足を洗い、最後の CD を発売して、そして最後のラジオ出演を終えてとうとう完全引退するらしい。

このブログにも何度か書いたと思うが、僕は吉田拓郎の熱心なファン、と言うか、彼がいてくれたおかげでつらい時期を乗り越えられた、と言うか、拓郎の歌に勇気づけられてなんとか自殺もせずに生き延びてこられたのだ、と自分では思っている。

そんなわけで僕は、もしも吉田拓郎が死んだらその日は一日喪に服そうと思ってきた。

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Wednesday, December 21, 2022

事実に基づいている

【12月21日 記】 昨日、映画『ラーゲリより愛を込めて』に関して、僕は物語が「事実に基づいている」ということについては何の魅力も感じないということを書いた。そのときに書き落としたことをひとつ追加しておきたい。

まず、昨日書いたことを再掲すると、

初めから書くための題材があるノンフィクション的な作品より、ゼロから作り出すフィクションのほうがむしろエライと思っている。

そもそも「事実に基づいている」からと言って、事実ではない。観客が一番感動した台詞や、クライマックスで主人公が取った行動などが脚本家による創造である可能性は低くない。

そういうことに蓋をして、事実に基づいていることを売りにする作品に対してはいつも強い拒否感を覚える。

念のために書いておくと、僕は「好きじゃない」と書いているのであって、「そういう作品があってはいけない」と書いているのではない(「お好きな方はどうぞ」という意味である)。

昨日の記事で「何の価値も認めない」と書いたのは、「そんなもの認めないぞ」という意味ではなく、単に「そういう作品に自分は価値を全く感じない」という意味である。そう「認可」の「認」ではなく「認知」の「認」だ。

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Tuesday, December 20, 2022

映画『ラーゲリより愛を込めて』

【12月20日 記】 映画『ラーゲリより愛を込めて』を観てきた。

瀬々敬久は別に好きな監督ではない。予告編を観る限りはどうも僕が大嫌いな典型的なお涙頂戴映画のようだ。

それに加えて、物語が「事実に基づいている」ということについては僕は何の価値も認めない。初めから書くための題材や素材があるノンフィクション的な作品より、ゼロから作り出すフィクションのほうがむしろエライと思っているぐらいだ。

そもそも「事実に基づいている」からと言って、事実ではないのである。観客が一番感動した台詞や、クライマックスで主人公が取った行動などが脚本家による創造である可能性は低くない。そういうことに蓋をして、事実に基づいていることを売りにする作品に対してはいつも強い拒否感を覚える。

にも拘わらず見に行ったのは、昔自分がいた会社の出資作品であるということもないではないが、脚本が林民夫だったからだ。この人は僕の信頼する脚本家である。変にお涙頂戴や希望の押し売りにならずに、バランスを失わずに物語を展開してくれるのではないかと期待したのである。

話は単純で、第二次世界大戦の最後にロシア兵に捕まり、シベリアに抑留されて帰ってこられなかった山本幡男の物語である。山本を演じたのは二宮和也だ。僕は二宮のことは彼がかなり若かったころから買っている。

この山本が、どこまでも前向きで、無類の好人物であり、不屈の精神を持っているという設定だ。同じように10年以上抑留された仲間たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕らが、そして山本との「約束」を信じて日本で待ち続ける妻・モジミを北川景子が演じている。

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Monday, December 19, 2022

トーキングマラソンの広告コピーに思う。

【12月19日 記】 僕はアルクという会社の本やアプリはこれまでにも結構使ってきていて、中でも辞書アプリの英辞郎は有料のやつをもう何年間使っているか分からないぐらい使っているのですが、最近アルクが twitter や facebook に出している「トーキングマラソン」の広告表現にちょっと引っかかりを覚えました。

曰く、

英会話スクールでの1か月あたりの発話量は 3,600語。トークキングマラソンの1か月あたりの発話量は 75,000語。あなたならどちらを選びますか?

うむ、こういう風に何でも数量データに落とし込んで客を説得しようという風潮にはちょっと抵抗を感じます。

確かに 75,000 は 3,600 より遥かに多いです。比較にならないくらい多いです。でも多けりゃ良いってものか? いっぺんに 75,000語は頭に入らんぞ、多分。

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Saturday, December 17, 2022

映画『かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない-』

【12月17日 記】 映画『かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない-』 を観てきた。ネットで調べて3館めでやっと席が確保できたのだが、僕が行ったシアターもぎっしり満員!

かつて自分が勤務していたテレビ局が出資/放送していたからお義理で見に行ったわけではない。僕はこのシリーズがめちゃくちゃ好きなのだ。例によって原作は知らないのだが、TVアニメになってからは第1期、第2期、第3期合わせて 37話をすべて観てきた。

橋本環奈と平野紫耀で実写映画化もされたが、これも2本とも観ている。

知らない人のために少しだけ書いておくと、お互いに好き合っていながら自分から告白するのは恥だという明らかに間違った考えに取り憑かれた高校生カップルが生徒会を中心に繰り広げるドタバタを描いた、英語で言うところのロムコム(RomCom = Romantic Comedy)である。

とは言うものの、TVアニメ第3期の最終回で、学園祭の夜に白銀御行が最高の舞台を作り上げた上で、「好きだ」と明確に言葉にはしなかったものの割合しっかりと思いを伝え、それを受けた四宮かぐやはついに御行に抱きついて濃厚なキッスをしてしまったので、その続編をどう作るかは難しいところだ。

しかし、この2人のキャラを考えると、なるほど、今回の映画のようにいろいろこじれてくるのも無理はないのだ(笑)

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Thursday, December 15, 2022

『ザ・ストレンジャー』とハーラン・コーベン

【12月15日 記】 昨夜、Netflix で『ザ・ストレンジャー』 The Stranger 全8話を見終わった。

今回書こうとしているのはそのドラマの内容についてと言うよりも、原作者についてである。

ハーラン・コーベンは僕が大好きなミステリ作家で、新刊が出る度に買って読んでいた。特にマイロン・ボライターを主人公とするシリーズだ。スポーツ・エージェントのマイロンが、自分の顧客であるアスリートの身に降り掛かってくるトラブルを合法的、非合法的に解決/排除して行く物語だ。

主人公のマイロンは元バスケットボールの花形選手で、元FBI捜査官であるが、決してハードボイルド的なヒーローではない。ヨーグルトドリンクが好きでテレビ・オタクで母親と一緒に暮らしている。

最後の「母親と一緒に暮らしている」という部分を読んでも日本人は何も感じないかもしれないが、アメリカでは大人になると親もとを出て行くのがごく自然なことであり、いい年をして母親と同居という設定がマイロンのマザコン度やヘタレ度を上げている。

一方、マイロンの相棒のウィンは FBI時代の同僚ではあるが、マイロンとは対象的に大金持ちのプレイボーイで、おまけに人を殺すことを何とも思わない。そんな奴だからこそ、マイロンが窮地に陥った時には大変心強い味方として敵の前に立ち現れるのである。

この2人の会話の軽妙さに嵌って、僕はこのシリーズを読み続けてきた。ある人はこれを「減らず口のミステリ」と名づけていた。

ところが、このシリーズは日本ではあまり売れなかったのか、2002年に7作目の『ウィニング・ラン』が出た後ぱたりと出版されなくなった。

そしてその後、このシリーズとは趣を変えた作品が何作か翻訳され、僕も何冊か読んだが、正直言って物足りなかった。なんか、フツーのミステリになってしまった感じ。でも、世間のミステリ・ファンはこういうのを本格ミステリなどと呼ぶのだろうな、という感じ。僕に本格ミステリはお呼びでないのだ。

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Wednesday, December 14, 2022

THE ISS METAVERSE

【12月14日 記】 THE ISS METAVERSE に行ってきた。東京・三越前の日本橋三井タワーのアトリウムにて。20221214_iss_metaverse2_20221214224901

InterBEE でのバスキュールの朴さんのセッションでも観ていて、無料だということもあって夫婦2人で予約したのだが、その後マツコ・デラックスの番組でもやっていた。

メタバースである。場所は宇宙。地球上空 400km を 秒速 8km で周回している国際宇宙ステーション(ISS)の先端部分にある日本の研究ブース「きぼう」の周辺。

20221214_iss_metaverse3_20221214224901 そこからの眺めの完全シミュレーションである。

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Tuesday, December 13, 2022

5回目のワクチンと嫌な国

【12月13日 記】 昨日かかりつけの医院に行ったときに、「5回目のワクチンは打ちましたか?」と訊かれた。

「いえ、まだです」と答えて、「あれ、前は5か月空けろって言ってたのに、いつの間にかそんなに空けなくてよくなったんですね」と言ったら、医者は「そうなんですよ。なんでそうなったかと言うと…」と語り始めた。

曰く、

オミクロン株対応のワクチンが出てきたときには4回目の接種を終えたばかりの人たちが多く、従来の基準を適用すると、この人たちはまだ何か月か待たないと接種を受けられないことになる。そうなると、国が接種をしろと再三言っているのに打っていなかった人たちが先にオミクロン株対応のワクチンを受けられるわけで、まじめに4回目まで打ち続けてきた人たちから不満や抗議が来る可能性がある。それを惧れてインターバルを縮めたのだ

とか。

僕のかかりつけ医はそのあと、「もう医学も何もあったもんじゃありません。本当に嫌な国ですね」とつけ加えた。

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Monday, December 12, 2022

週内春夏秋冬

【12月12日 記】 気がついたらこの土日にブログに記事を上げなかった。多分ずいぶん久しぶりだと思う。

働いていたときは平日にはあまり余裕がなくて、ま、それでも2日か3日は書いていたが、やっぱり土日が集中して書けるタイミングだった。

それが退職して、よく言われる表現を使うと、「毎日が日曜日」になったために、逆に言うと土日が土日でなくなって、従って何も書かない土日が出現したというわけだ。

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Friday, December 09, 2022

映画『夜、鳥たちが啼く』

【12月9日 記】 映画『夜、鳥たちが啼く』を観てきた。佐藤泰志原作、城定秀夫監督。Photo_20221214221801

(今回少しだけネタバレを書いています。全く予備知識なしでこれから映画を観たいという人は読まないでください)

何が起こるというわけでもないのに、なんでこんなに余韻の深い物語を作れるんだろう。

思えば僕も学生時代には作家になりたくて小説を書いてみたりもしたのだが、僕が書きたかったのはまさにこんな風に、ほとんど何も起こらないのにずっしりと重みのある読後感を残す作品だった(書けなかったけど)。

不動産屋の前を通ったときに店のガラスに貼ってあった広告が裕子(松本まりか)の目に入る。それを食い入るように見つめていたかと思うと、慎一(山田裕貴)と息子のアキラ(森優理斗)に「先に遊んでて」と言い残して店内に入って行った裕子は、あの時何を考えていたのだろう。

とか

家に入る直前に、さっきまでやっていた遊びを思い出して「だるまさんがころんだ」をやって振り向いてみたら、慎一は全くこちらを見ていなかったと気づいた時、裕子はどんな思いだったんだろう。

とか、いろいろと考えてしまう。

やっぱり、これは何よりも脚本の高田亮がすごいのだと思う。佐藤泰志の小説はこれまでに5回映画化されており、最初の『海炭市叙景』以外は全部観てきた。いずれも素晴らしい映画だった。そのうちの『そこのみにて光輝く』と『オーバー・フェンス』が高田亮の脚本だった。

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Thursday, December 08, 2022

get to と have to

【12月8日 記】 中学一年から僕らは英語を学び始めます。日本人の先生だから当然日本人の観点で整理し、まとめた分類や対比で学んで行くことになるのですが、英語を話す外国人が彼らの観点からまとめ、分類/対比した理屈のほうが分かり易い場合があることに気がつきました。

アメリカ人女性が YouTube で運営しているとある英会話動画を観ていたら、get to と have to を対比して教えていたのです。

get to にはいろいろな意味がありますが、ここでは「~する機会を得る」、「~する恩恵に浴する」、「(許可・機会を得て)~できるようになる」みたいな訳語が当てられるケースを取り上げています。

あまり日本人には馴染みのない用法かと思いますが、例えば

When he was staying with his host family in the US, he got to try a delicious dish.

であれば、「アメリカでホスト・ファミリーの家にいたときに、彼は美味しい料理を食べる機会があった」みたいな訳になります。もっとこなれた訳にするなら「美味しい料理を食べさせてもらった(ことがある)」みたいな感じですかね。

逆に「美味しい料理を食べさせてもらった」という日本語から got to try a delicious dish という英語が出てくるかと言えば、多くの日本人にはとても無理なような気もしますが…。

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Tuesday, December 06, 2022

映画『月の満ち欠け』

【12月6日 記】 映画『月の満ち欠け』を観てきた。佐藤正午はそれほど多くは読んでいないが、間違いなく好きな作家の一人で、直木賞受賞作であるこの作品も読んでいる。

ただし、いつもいつも書いているように、僕は読んだ本についても観た映画についても、全体的に良かったか悪かったかという印象以外はほとんど記憶に残っていない。この小説についても同じである。

ただ、あれは長い年月にわたる複雑な物語だったという記憶はかろうじてあり、それを2時間の映画にするために変に端折ってしまうと、原作を換骨奪胎した作品になってしまうのではないかと心配にもなった。でも、廣木隆一監督ならそんなに変なものにはならないだろうと信じて見に行ったのである。

で、これもいつものことだが、映画を見終わったらいろいろ思い出すかと言えば、そんなこともないのである。だから原作と比べてどうかということは具体的には書けない。ただ、これは原作とは違う風合いの作品になっているのだろうな、というのが僕の印象である。

今回も一応自分の書いた書評を読み直してから映画館に出かけたのだが、そこにも書いてあるように、僕は佐藤正午という作家の特徴としていつも2つのことを思い浮かべる。──ひとつは日常生活における微妙なズレや違和感を描く作家であるということ。そしてもうひとつは、読者を宙吊りにしたまま引っ張って行く作家であるということ。

今回の映画にはその2つの要素は感じられなかった。だから、原作とは違うのだろうと思った。パンフを読むと「純愛小説」などと書いてあって、ああ、この小説をそういう風に読んだのか!と思ったのも事実。もちろん純愛が描かれてはいるのだが、僕はそういう捉え方をしていなかった。

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Monday, December 05, 2022

『少女を埋める』桜庭一樹(書評)

【12月5日 記】 これは却々難しい本だ。いや、難解だという意味ではない。自分の読み方に戸惑いが生じるという意味だ。

内容も時系列も繋がった3篇を収めた短編集なのだが、最初の「少女を埋める」は一言で言うと自伝的小説ということになる。読んでいて、これは創作なのかノンフィクションなのか区別がつかなくなる。いや、区別をつけるべきなのかどうなのかが分からなくなる。

作家になって東京で暮らしている冬子(=「わたし」)は父の最期を看取るためにコロナ禍中の故郷鳥取に戻ってくる。そこにはずっと前からの自分と母との間のわだかまりがあり、そして、その土地には冬子には耐え難い固陋な考え方と因習が色濃く残っている。

そこに象徴的な逸話として、町一番の美人として有名だった少女を攫って城壁に埋めたという昔話が挿入される。

そこで語られるのはそんな田舎に対する冬子の嫌悪感、と言うよりも、そういう空気に触れることによる憔悴である。彼女は東京の人たちとの電話やメールでのやり取りでかろうじて気を取り直す。

東京の知人たちの価値観、感覚が、弱った心を救ってくれると感じる。

その感じはよく分かる。

正論は理不尽なことから救ってくれる。だから、大好きだ。

人によってはこれを極論と思うかもしれない。しかし、これも僕にはよく分かる。整然とした理論に対する信頼感。

わたし、流行って好きだな。文化であり、町のアートであり、わたしたちがいまこの都市で生きていることそのものの喜びの表現だと思う。

田舎の人から見ればこれも一方的な都市礼賛に見えるかもしれないが、これもよく分かる。古い倫理観や価値観から解放された安心感みたいなもの。

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Saturday, December 03, 2022

Netflix & Amazon Prime 鑑賞記録

【12月3日 記】 前に一度、自分用の備忘録として Netflix の鑑賞記録をここにアップしたが、そこに Amazon Prime Video も書き加えて更新した(★はオリジナル作品)。

先ほどちょうど『ペリフェラル』The Peripheral のシーズン1(全8話)を見終わったところ。

めちゃくちゃ面白かったけど、あまりに複雑で難しくて、観ていて頭がクラクラした。見終わってから改めて「海外ドラマブログ」のネタバレページを丹念に読んでやっと分かった、と言うか、未だに理解できないとこもあると言うか(笑)

一応見終わったもの(次のシーズンが予想されるものも含む)だけを記録することにしたので、ここには書いていないが、Netflix では今『ザ・クラウン』The Crown『ウェンズデー』Wednesday を並行して観ている。

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