延暦寺と比喩
【10月1日 記】 木金土の3日間で大阪に行き、京都に行き、比叡山に登ってきた。
比叡山にはもちろん前にも行ったことがあり、延暦寺は天台宗の宗祖・最澄(伝教大師)が開いた寺であるという程度のことは受験用の知識として知ってはいるが、とは言え若いころは寺社仏閣なんぞに興味はなく、それ以上の知識は、聞いたことがあるのかないのか、いずれにしても記憶に定着はしていなかった。
しかし、今日参拝してみて、その後もこのお寺で修行をした僧として、源信(恵心僧都)、法然、栄西、親鸞、道元、日蓮ら錚々たる面々を輩出していると知って驚いた(調べたらもっとたくさん出てくる)。特に、これだけ多くの他の宗祖が含まれているということは大変なことだ。
それで、これも今日聞いたのだが、延暦寺は「宗教界の東大」と呼ばれているとか。
なるほどと思ったのだが、しかし、よく考えてみると、どの世界に限定したら東大からそれほどまでの人材を次々と世に送り出していると言えるかと言われると、それほど明確ではない(もちろん東大は様々な分野で多くの人材を輩出してはいるのだが)。
それで頭をひねってみたのだが、これは「宗教界の東京芸大」と言ったほうが分かりやすいかな、とか、「宗教界の防衛大学」と言ったらどうだろう、とか、いろいろ考えた。
比喩というのは却々難しいものである。
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